桃を使ったビールの魅力とは? おすすめの銘柄も紹介
桃の風味を持つビールを知っていますか。桃を副原料にして、桃のフレーバーを活かした「桃ビール」が、その飲みやすさで人気を集めています。フルーティーな甘い香りがたのしめる、桃ビールの歴史や特徴、国内外のおすすめ銘柄などを紹介します。
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目次
- 桃などのフルーツを使ったビールの魅力とは?
- ベルギーの伝統を再現した「桃ビール」のおすすめ銘柄
- 桃を使ったさまざまなビアスタイルのおすすめ銘柄
桃などのフルーツを使ったビールの魅力とは?
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桃ビールのルーツはベルギーの伝統的ビール
桃を使ったビールは、ビアスタイル(ビールの種類)としては「フルーツビール」に分類されます。そのルーツは、ベルギーの「フルーツ・ランビック」にあります。
ビアスタイルは、一般的に「上面発酵(エール)」と「下面発酵(ラガー)」に大別されますが、ベルギーの伝統的なビール「ランビック」は、このどちらでもなく、「自然発酵」という特殊な醸造方法で造られます。
空気中や木樽内に存在する野生の酵母で造られるランビックは、野性味あふれる香りと、はっきりした酸味が特徴。近年では、さまざまなバリエーションが生まれていて、そのひとつが「フルーツ・ランビック」です。
桃ビールはフルーツ・ランビックを元祖とするフルーツビールの一種
フルーツ・ランビックは、発酵中に果肉や果汁を加えたり、いったん醸造したビールに果肉を漬け込んだりして造られます。
かつてはチェリーやラズベリーなどヨーロッパ産の果実が主流でしたが、最近ではバナナやパイナップルなど、南国の果物を入れたビールも登場。さらに、ベルギー以外でもフルーツを使ったビール造りが広がり、「フルーツビール」という新たなジャンルが生まれました。
桃を使った「桃ビール(ピーチビール)」もそのひとつで、フルーティーな味わいを好む人たちを中心に、世界各地で愛飲されています。
ベルギーの伝統を再現した「桃ビール」のおすすめ銘柄
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ベルギーのランビック醸造所が造る「リンデマンス・ペシェリーゼ」
ベルギーのリンデマンス醸造所は、辛口で酸味のある伝統的なランビックを造り続ける一方で、甘味があって飲みやすいフルーツ・ランビックも醸造しています。
そのラインナップのひとつが「リンデマンス・ペシェリーゼ」。「ペシェ」とは、フランス語で「桃」を意味していて、その名のとおり桃のフルーツ・ランビックです。
栓を抜くと、桃の甘い香りを軸に、りんごやアプリコット、さらにはオレンジなど柑橘系の香りも感じられ、まるで果樹園にいるよう。
グラスに注いだ液体は透明なゴールド。口に含めば、やさしい味わいで、まるでピーチジュースのような軽い飲み口が魅力です。