アイルランドで人気のビール「キルケニー」の魅力を紹介

アイルランドで愛飲されている人気銘柄「キルケニー」。日本ではやや珍しい「レッドエール」という種類の「キルケニー」は、ビール好きならチェックしておきたいビールのひとつです。今回は、アイリッシュエールを代表する「キルケニー」の魅力に迫ります。
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「キルケニー」はアイリッシュエール

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アイルランドで愛飲されているのはエールビールという種類
ビールには大きく分けてエールビールとラガービールがあります。アイルランドで多く飲まれているのはエールビールで、アイルランド産エールビールを総称して「アイリッシュエール」といいます。
上面発酵で造られるエールビールは、13度くらいのぬるめの温度で、ゆっくりと豊かな味わいと香りをたのしむタイプのビール。一方、日本で主流の下面発酵で造られるラガービールは、よく冷やしたものをゴクゴクと飲んでのどの渇きを癒やすタイプのビールです。同じビールでも、たのしみ方が異なります。
アイルランドで人気のビアスタイル(ビールの種類)
エールビールが主流のアイルランドで人気のビアスタイルは、おもに2つあります。
ひとつは「スタウト」と呼ばれる黒ビールです。いくつか種類がありますが、なかでも「ドライスタウト」という種類は、ローストした大麦を使用した強い苦味が特徴のビールで、日本でも根強い人気があります。アルコール度数は3.8~5%程度。代表的な銘柄は「ギネス」です。
もうひとつ、人気のビアスタイルは「ペールエール」です。もともとは19世紀にイングランド中部で発祥したビアスタイルで、銅色や金色のものが一般的ですが、アイルランドの「ペールエール」は見た目が赤茶色なので「レッドエール」とも呼ばれます。アルコール度数は4.5~5.5%。苦味が弱めで、マイルドな味わいが特徴です。「キルケニー」はこのレッドエールを代表するビールです。
「キルケニー」の魅力とは?

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「キルケニー」はアイルランドで最古級の醸造所で造られている
「キルケニー」は、アイルランド南部に位置するキルケニー州の州都・キルケニーで醸造されています。キルケニーの街には、キルケニー城や聖カニス大聖堂など中世の建造物が多く残っていて、「大理石の都市」とも呼ばれています。
ビール銘柄「キルケニー」は、18世紀ころにコール・アンド・スミスウィック氏によって建てられた、セント・フランシス・アビー醸造所で造られています。アイルランドの醸造所のなかでもっとも歴史のある醸造所といわれていて、アイルランドのビール造りの歴史を語るうえで、キルケニーの街はけっしてはずせない存在となっています。
なお、セント・フランシス・アビー醸造所は現在、ギネスグループの傘下に入っています。
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