エールビールの国アイルランド、黒いビールといえば?
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アイルランドでよく飲まれているビールは?
アイルランドでよく飲まれているビールといえば、エール(上面発酵)ビールです。華やかな香りが特徴のエールビールは、一般的には9度から常温くらいで飲むと香りがよくおいしいといわれています。
エールビールの中でもとくに親しまれているのが、ローストした大麦を使った苦味の強いスタウトや、赤みを帯びた色合いのレッドエールです。
アイルランドも、イギリス同様パブでビールを飲むことが根付いているエリア。パブに行ってまわりのお客と会話を楽しみながらエールビールを飲むのがここのスタイルです。
黒ビールといえば思いだされる2銘柄
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アイルランドのエールビールといえば、アイリッシュスタイル・ドライスタウトです。濃色のビールは麦芽化していない大麦を焦がしているため、苦味が強く色も黒くなりました。
アイリッシュスタイル・ドライスタウトの代名詞は、なんといっても、1759年にアーサー・ギネスが作りだした「ギネス」でしょう。当時、ビールの税金は麦芽にかけられていたため、アーサー・ギネスは麦芽化していない大麦を直接ローストして原料に使いました。それによって生み出された香ばしい香りとクリーミーな泡、特徴のある強い苦味に日本にも根強いファンが多いビールです。クリーミーな泡を作るため、注いですぐには飲まず泡が落ち着くまで待つほうがより味わいを満喫できます。待つ時間も、ギネスを飲むたのしみのひとつなのです。
もうひとつアイルランドで定番なのが「マーフィーズ」のアイリッシュスタイル・ドライスタウト。現地ではギネスと並ぶ人気の高さです。世界80か国で愛されているマーフィーズ。日本ではギネスが一般的ですが、ビール専門店などでみかけたらぜひ試してみてください。
アイルランドの飲みやすいビール
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苦味の強いビールはちょっと…という人には、アイリッシュスタイル・レッドエールがおすすめです。アイリッシュスタイル・レッドエールは、香りや苦味が少なく、ライトで飲みやすいビールです。
「キルケニー」はアイリッシュスタイル・レッドエールの代表格。ほのかにフルーティーな香りやモルトの甘味を感じます。炭酸もさほど強くなく、やさしい口あたりのビールです。