ビール初心者にも飲みやすい!アメリカン・ラガーのバドワイザー
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アメリカン・ラガーの歴史
日本でアメリカのビールとして親しまれているビールは、炭酸ガスの含有量が多く喉ごしもよく、苦味も少ない下面発酵ビール(ラガー)のピルスナースタイルが主流で、アメリカン・ラガーと呼ばれています。しっかり冷やしごくごく飲んで喉の渇きを癒やす、飲みやすいビールです。
このライトビールを醸造する会社は比較的大手が多く、1876年に生まれたアンハイザー・ブッシュ社のバドワイザーがその始まり。低温殺菌をいち早く取り入れ冷蔵コンテナで全米にチルド輸送する体制を作り、1901年には全米首位となります。禁酒法廃止後は、醸造所が廃れた地域に輸送力のあるバドワイザーがさらに浸透していきます。
このほか、低カロリーブームを起こしたミラー社や東海岸のクアーズ社もピルスナースタイルのビールで勢力を広げていきました。このため、アメリカのビールは飲みやすいピルスナースタイルのライトビールが圧倒的なシェアを占めているのです。
アメリカン・ラガーの定番、バドワイザーとミラー
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アメリカを代表するアメリカン・ラガーのバドワイザーは、クリアな黄金色の色合いに優しい柑橘系の香り、苦味が少なくほんのり甘いスッキリした味わいは、ピーチウッド(ブナ)を二次発酵に用いて熟成される伝統的な「ピーチウッド製法」によるもの。ビール初心者にも飲みやすいビールです。
もうひとつ、ミラー社は1855年、ウィスコンシン州ミルウォーキーにて創業した歴史あるブルワリー。1973年発売の「Light」を「Lite」と表示したミラー・ライトは、バドワイザーと並んでアメリカン・ラガーの代表銘柄です。当時は低カロリーブームが巻き起こり、ミラー社がシェア全米2位になるほどの売れ行きでした。現在でも、爽やかな喉ごしでスポーツ観戦やキャンプのお供などに人気があります。
どちらのビールもスッキリした味わいで、大きなグラスでもゴクゴクと飲めてしまうライトな味わいが魅力です。
近年のアメリカのビール市場は、各地のマイクロブルワリーが個性的なビールを醸造し、シェアは全体の20%ほどまで拡大。ライトビール以外にも様々なビールが選べ、ビール人気を押し上げる要因になっています。
定番ビールから個性派ビールまで、アメリカビールの動向はこれからも注目していきたいですね。