バーボンウイスキーはアメリカンウイスキーの代表格!

バーボンウイスキーはアメリカンウイスキーの代表格!
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バーボンウイスキーは、トウモロコシ(コーン)を主原料に造られるアメリカンウイスキーの代表格です。「バーボン」の名は、生誕地のアメリカ・ケンタッキー州バーボン郡に由来しているといわれています。今回はバーボンウイスキーの定義や特徴、基本的な飲み方、おすすめの銘柄などを紹介します。

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バーボンとはどんなウイスキー?

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バーボンウイスキーの定義や歴史、バーボンウイスキーの香りに影響する貯蔵樽(熟成樽)について紹介します。

バーボンウイスキーの定義

バーボンウイスキーは、アメリカのケンタッキー州で誕生したアメリカンウイスキーのひとつです。アメリカの連邦アルコール法では、以下のように定義されています。

◇アメリカ国内で製造
◇原料となる穀物のうち、トウモロコシの使用比率が51%以上
◇アルコール度数80%以下で蒸溜、62.5%以下で樽詰め、40%以上で瓶詰め
◇内側を焦がした新品のホワイトオーク樽で貯蔵・熟成

バーボンウイスキーの約9割はケンタッキー州で造られているといわれていますが、これらの条件を守れば、ほかの地域で造られていたとしてもバーボンウイスキーと名乗ることができます。

バーボンウイスキーの誕生の歴史

バーボンウイスキーは、1789年のアメリカ合衆国建国から間もないころに誕生したといわれています。1791年、独立戦争で疲弊した政府がウイスキー税を課したことに対してウイスキー生産者が反発。当時はまだ州としてアメリカ合衆国への加盟が認められていなかったケンタッキーやその周辺地域に移り住み、ウイスキー造りを再開 したことが、バーボンウイスキー文化が花開くきっかけとなりました。

なお、バーボンウイスキーの「バーボン」は発祥地、現在のケンタッキー州「バーボン郡」に由来しますが、そのバーボン郡の語源は、かつてのフランス王家のブルボン家です。イギリスとの独立戦争の際にフランスが味方したことに感謝して、「バーボン(Bourbon)」を地名としたそうです。

バーボンウイスキーの香りを左右する熟成樽の特徴

バーボンウイスキーは、連続式蒸溜機で造られ、蒸溜後の原液(ニューポット)は樽に詰められて、熟成の時を刻みます。

バーボンウイスキーを熟成させる樽には、定義にあるとおり、ホワイトオーク製の新樽が使われます。おもにアメリカンホワイトオークが使用されますが、このオーク材にはバニラやココナッツのような甘い香味を生む成分が含まれています。

また、バーボンウイスキーの熟成樽には、樽の内側を直火で焼きつけて焦がす「チャー」を施すのも特徴のひとつ。チャーによって炭化した層の奥には、低温加熱で生じるトースト層が形成されますが、このトースト層はキャラメルのようなフレーバーを生むといわれています。

こうしたことから、チャーを施したアメリカンホワイトオークの新樽で貯蔵・熟成させると、バーボンウイスキーにバニラやキャラメルのような特有の香りが付与されるのです。

なお、バーボンウイスキーの熟成に使用した古樽は「バーボン樽」と呼ばれ、世界に輸出されてスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーなどの貯蔵に再利用されています。

バーボンウイスキーの飲み方

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バーボンウイスキーは多彩な飲み方でたのしめます。ここでは、おすすめの5種類の飲み方を紹介します。

ストレート

バーボンウイスキーの造り手に敬意を払い、本来の甘味や香ばしさを味わえる飲み方が、ストレートです。小ぶりのショットグラスやストレートグラス、ロックグラスなどに少量のバーボンウイスキーを注ぎ、少しずつ口に含んでたのしみます。キャラメルやバニラを想わせる強い香味が、しっかり感じられるのが魅力です。

ストレートは、アルコール度数40%以上のバーボンウイスキーを、氷も水も入れずにそのまま飲む飲み方のため、体への負担を軽減するために、ミネラルウォーターなどのチェイサーを用意して交互に飲むのが基本。意外とミルクとの相性もよいといわれています。

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ロック

口の広いロックグラスに大きめの氷を入れ、適量のバーボンウイスキーを注いで飲むロックも、バーボンウイスキー本来の風味をたのしめる飲み方です。ストレートよりも飲みやすいので、初心者でもチャレンジしやすいかもしれません。氷が少しずつ溶けるにつれて風味が変化するので、バーボンウイスキーの多彩な魅力をたのしめます。

なお、ロックグラスの正式名称は、「オールド・ファッションド・グラス」といいます。バーなどでグラスに注がれる量は、シングル(30ミリリットル)かダブル(60ミリリットル)が一般的です。

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水割り

バーボンウイスキーは、水割りにしてもおいしくたのしめます。水割りは日本特有の飲み方で、氷を入れたグラスにバーボンウイスキーを注ぎ、お好みの量のミネラルウォーターを加えて飲みます。

ミネラルウォーターはよく冷やしたものを使うのが、おいしく飲むポイント。ミネラルウォーターで割ることで口当たりがマイルドになるとともに、バーボンウイスキーの甘味をより感じやすくなるといわれています。

好みにもよりますが、バーボンウイスキーとミネラルウォーターの比率は1:2~2.5くらいが目安。氷やミネラルウォーターの量で風味が変化するので、いろいろと試して好みの割合に調整してみてくださいね。

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トワイスアップ

バーボンウイスキーの香りを存分にたのしむなら、トワイスアップがおすすめです。トワイスアップとは、バーボンウイスキーとミネラルウォーターを1:1の比率でたのしむ飲み方。ミネラルウォーターは冷やさず、常温のまま使います。

一般的に、ウイスキーはアルコール度数20〜30%程度で飲むと香りが立ちやすくなるといわれています。トワイスアップにするとちょうどこのくらいの度数になるため、熟成樽由来のバニラのような香りをしっかりと感じることができるはずです。

トワイスアップ(トゥワイスアップ)はウイスキーの香りが沸き立つ飲み方

ハイボール

バーボンウイスキーをたのしむなら、炭酸水(ソーダ)で割るハイボール(バーボンソーダ)も欠かせません。爽快な飲み心地で初心者でも飲みやすく、食事にも合わせやすいので、どんなシーンでもたのしめる飲み方です。

バーボンウイスキーと炭酸水の黄金比は1:4といわれていますが、お好みの比率でたのしんでみてくださいね。

バーボンウイスキーのおすすめ銘柄

ケンタッキー州で生産されているバーボンウイスキーのおすすめ銘柄を5つ紹介します。同じ定義で造られていても生産者によって味わいが異なるので、ぜひ飲み比べてみてください。

「ジムビーム」世界売上No.1(※) バーボンウイスキー

「ジムビーム」公式ブランドサイト

ケンタッキー州クレアモントで、230年近く前の1795年に生まれた「ジムビーム」は、 世界中の人々が楽しむ世界売上No.1(※)バーボン ウイスキーです。「ジムビーム」は、トウモロコシ、ライ麦、大麦麦芽などを原料に、ビーム家に代々受け継がれてきた秘伝のレシピと製法にこだわって造られています。

チャーを施したオークの新樽で、法律が求める2倍(2年以上の貯蔵でストレートバーボンウイスキーを名乗れる)、4年の熟成期間を経て完成する「ジムビーム」は、樽由来のバニラやキャラメルを想わせる甘く軽やかな風味とエレガントでスムースな味わいが特徴。飲み方は、ハイボールやストレートなどがおすすめです。

※THE WORLD’S No.1 BOURBON:2019年販売数量(IMPACT NEWSLETTER March 1&15 2020号より)


商品名:「ジムビーム」
容量:1000ml、700ml、200ml
アルコール度数:40%

輸入販売元:サントリースピリッツ株式会社
公式サイトはこちら

「フォアローゼズ」10種類の原酒で造る

キリンホールディングス株式会社「フォアローゼズ」公式サイト

ケンタッキー州ローレンスバーグのフォアローゼズ蒸溜所が造るバーボンブランド。原料のなかでもコーンにこだわりがあり、50年以上も取引のあるインディアナ州の契約農家からクオリティーの高いものを厳選して使用しています。

また、発酵に使う酵母はオリジナルのものを5種類使用。熟成期間は通常5~8年、長くて10年以上と、こだわりの製法で造られています。

香りと個性の異なる10種類の原酒を絶妙にブレンドして造られるフォアローゼズの魅力は、スムースでメロウな香味。飲み始めはストレートで、次に1滴の水を加え、最後に氷を入れてロックで、とステップを踏んで香味の変化をたのしむ飲み方がおすすめです。

商品名:「フォアローゼズ」
容量:700ml
アルコール度数:40%

輸入販売元:キリンホールディングス株式会社
公式サイトはこちら

「メーカーズマーク」赤い封ろうがトレードマーク

サントリーホールディングス株式会社サイト

ケンタッキー州ロレットにある蒸溜所で、熟練の職人によって手作りで造られる、クラフトバーボンウイスキーブランド「メーカーズマーク」。「こころを込めた贈り物の証」であるボトルの赤い封ろうは、1本1本手作業で仕上げられたもので、世界に2つと同じものはありません。

「メーカーズマーク」を特徴づけるのは、冬小麦由来のまろやかさと、絹のようにしなやかな口当たり。一般的にバーボンウイスキーには、主原料のコーンに加えてライ麦が使われますが、「メーカーズマーク」では、まろやかさを実現するために冬小麦が採用されています。さらに150年以上にわたって受け継がれてきた伝統の酵母や、蒸溜所の敷地内に広がるスプリング・フェド湖の良質な湧き水「ライムストーンウォーター」を仕込み水に使うことで、独自の味わいが生み出されています。

オレンジやハチミツのような香りとバニラの風味、小麦由来の甘味を感じられる「メーカーズマーク」を飲むなら、ハイボールがぴったり。カクテルベースにも最適です。


商品名:「メーカーズマーク」
容量:1000ml、700ml、350ml、200ml、50ml
アルコール度数:45%

輸入販売元:サントリースピリッツ株式会社
公式サイトはこちら

「I.W.ハーパー」は、高級バーボンウイスキーの草分け的な存在

ディアジオ ジャパン株式会社サイト

「I.W.ハーパー」は、低品質なバーボンウイスキーが多かった19世紀後半に、上質で洗練された味わいをめざして造られた高品質バーボンウイスキーの草分け的存在です。

1870年代に誕生した「I.W.ハーパー」の生みの親は、ドイツ系移民のアイザック・ウォルフ・バーンハイム氏で、ブランド名の「I.W」は創業者のイニシャルに由来します。ハーパーの由来は親友のフランク・ハーパーの名前を冠しています。

ラインナップのなかでも「I.W.ハーパー 12年」は、12年もの長い熟成期間を経て完成する希少な1本。一般的なバーボンウイスキーの熟成期間は3~4年のところ、高度な技術ときめ細かな管理により、長期熟成を実現しました。

熟成されたスムースな味わいは、「I.W.ハーパー」とソーダ(炭酸水)を1:4の割合で合わせる飲み方、「ハーパーソーダ」でたのしむのがイチオシです。

商品名:「I.W.ハーパー 12年」
容量:750ml
アルコール度数:43%

輸入販売元:ディアジオ ジャパン株式会社
公式サイトはこちら
「I.W.ハーパー」は洗練された味わいのスタイリッシュなバーボンウイスキー《シニアソムリエ監修》

「ブラントン」唯一無二のバーボン

宝酒造株式会社サイト

ケンタッキー州の州都・フランクフォートで生産されているプレミアムバーボン「ブラントン」は、1984年に市制200年を記念して誕生しました。ブランド名は、「ブラントン」を世に送り出したエルマー.T.リー氏の師である、バーボンウイスキー造りの名人アルバート・ブラントン大佐に由来します。

「ブラントン」には、アパラチア山脈から注がれる良質のスプリングウォーターが使用されていますが、夏には水温が上がって発酵が不安定になるため、秋から冬にかけての最適な時期に仕込まれます。できあがった原酒は8年間大切に貯蔵され、熟成の時を待ちます。

それから、マスターディーラーからお墨つきを得た原酒が、1樽ごとにボトリングされていきます。「ブラントン」はすべてがこの「シングルバレルバーボン」。一般的なウイスキーのように樽の異なる原酒同士をブレンドすることは一切ありません。

芳醇で濃密な唯一無二の味わいは、まずはストレートでたのしみたいもの。そのあとに、ロックやトワイスアップなど、お好みの飲み方で堪能してみてください。

なお、特徴的なボトルキャップのフィギュアは、ケンタッキーダービーのサラブレッドを形にしたもので、8種類あります。

商品名:「ブラントン」
容量:750ml
アルコール度数:46.5%

輸入販売元:宝酒造
公式サイトはこちら
独特なバーボンウイスキー「ブラントン」その魅力を知る


アメリカンウイスキーの代表格であるバーボンウイスキーには、個性的な銘柄が揃っています。ハードボイルドなイメージがありますが、バニラやキャラメルのような甘い風味があって比較的飲みやすいので、ぜひ一度試してみてくださいね。

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