「本格焼酎 相模灘(さがみなだ):久保田酒造」粕取り焼酎「喜楽」を樽で寝かせた熟成酒

「本格焼酎 相模灘(さがみなだ):久保田酒造」粕取り焼酎「喜楽」を樽で寝かせた熟成酒
出典 : 久保田酒造株式会社サイト

粕取り焼酎「喜楽」を熟成させた「本格焼酎 相模灘」は、神奈川県の蔵元・久保田酒造の焼酎です。洋酒樽で7年以上寝かせているため飲み口はまろやか。木樽の香りもたのしめます。日本酒蔵でもある蔵元の酒造りなども含め、「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」を紹介します。

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粕取り焼酎「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」を造る蔵元は?

久保田酒造株式会社サイト

粕取り焼酎「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」を手掛ける久保田酒造を紹介します。

「喜楽」の熟成酒「本格焼酎 相模灘」を造る久保田酒造は相模原の蔵元

粕取り焼酎「喜楽」を熟成させた「本格焼酎 相模灘」は、神奈川県の蔵元・久保田酒造の焼酎です。

蔵が建つ相模原市は、都心部へのアクセスがよく、工業団地や宅地などの開発が進んでいます。その一方、相模湖をはじめ、津久井湖、関東山地、丹沢山地などの豊かな自然にも恵まれています。

久保田酒造が蔵を構えるのは、その相模原市の山間部。関東では比較的冷涼な気候で、冬は氷点下まで冷え込む日もあるため、吟醸造りなどに欠かせない低温長期発酵が行えます。また、蔵の南側には森があり、お酒を劣化させる直射日光から蔵を守っています。こうした酒造りに適した環境のなかで「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」は造られているのです。

「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」の蔵元の酒造り

粕取り焼酎「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」を手掛ける久保田酒造は、江戸時代後半の弘化元年(1844年)に創業した老舗蔵で、日本酒ブランド「相模灘」の蔵元としても知られています。

久保田酒造がめざしているのは「米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒」。新酒のうちからおいしく飲めて、長期熟成に耐える力強さも持つ日本酒を理想として酒造りが行われています。

伝統的な吟醸造りをベースに、現代的な新しい手法を取り入れ、ていねいに造られる日本酒「相模灘」。粕取り焼酎「喜楽」の原料となる酒粕は、その製造過程で生まれます。

「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」の蔵元が使う水と米

「喜楽」や「本格焼酎 相模灘」の蔵元・久保田酒造の酒造りを支えているのが、蔵の裏山から湧き出す丹沢山系の湧水です。適度なミネラル分を含む中硬水で、甘口になりやすいといわれる軟水と辛さを生む硬水の中間の性質を持っていることから、蔵がめざす「バランスの良い食中酒」造りにひと役買っています。

また、原料米には長野県産「美山錦(みやまにしき)」・岡山県産「雄町(おまち)」・兵庫県産「山田錦」という3種の酒造好適米を使用し、それぞれの特徴を活かした酒造りが行われています。精米歩合の平均は、吟醸酒や純米吟醸酒の基準である60%よりも低い53%(平成21年〈2009年〉度)。蔵元いわく「米の旨味をしっかりと引き出した時にも雑味が出てこないようにする」というイメージで磨かれた米を用い、日本酒「相模灘」は醸されています。

粕取り焼酎「喜楽」から生まれる「本格焼酎 相模灘」

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粕取り焼酎「喜楽」はどんなお酒なのでしょう。「本格焼酎 相模灘」のベースとなる「喜楽」の特徴を見ていきます。

「喜楽」をはじめとする粕取り焼酎とは

「喜楽」をはじめとする「粕取り焼酎(酒粕焼酎)」は、日本酒の製造工程で醪(もろみ)を搾ったあとに残る酒粕から造られる焼酎です。酒粕特有の旨味と独特の風味がたのしめます。

粕取り焼酎の製造方法にはいくつか種類がありますが、「喜楽」の場合は、酒粕を再発酵させ、再び醪を造るところから始まります。1か月ほど経ち、醪が発酵し終えたら蒸溜を行います。

「喜楽」は常圧蒸溜で造られる焼酎

粕取り焼酎「喜楽」は、単式蒸溜機を用いて蒸溜を行う「単式蒸溜焼酎」です。

単式蒸溜機による蒸溜方法は、大きく「常圧蒸溜」と「減圧蒸溜」の2つに分けられます。「喜楽」はそのうちの「常圧蒸溜」で造られる焼酎です。

「常圧蒸溜」は、減圧も加圧もしない通常の大気圧下で蒸溜が行われます。沸点が約90~100度と高いため、それよりも低い温度で蒸溜し、雑味が少なくすっきりとした味わいになりやすい「減圧蒸溜」に比べ、原料の風味がより引き出されるといわれています。

選りすぐりの米を丹念に磨いて醸した日本酒「相模灘」の香味は、その酒粕を通じて「喜楽」と「喜楽」を熟成させた「本格焼酎 相模灘」に受け継がれているのです。

焼酎「喜楽」を寝かせた熟成焼酎「本格焼酎 相模灘」をたのしむ

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粕取り焼酎「喜楽」を熟成させた「本格焼酎 相模灘」を紹介します。

「喜楽」を寝かせた熟成焼酎「本格焼酎 相模灘」

粕取り焼酎「喜楽」を木樽に7年以上も寝かせた「本格焼酎 相模灘」。熟成させることで「喜楽」特有のくせが取れ、香ばしい樽の香りとまろやかな飲み口がたのしめます。

焼酎は酒質を安定させるため、通常1~3か月ほどの貯蔵期間を経て出荷されます。これとは別に、3か月以上貯蔵・熟成される焼酎もあります。なかでも3年以上熟成されたものは「古酒」または「長期貯蔵焼酎」と呼ばれ、香味やコクに深みが増し、まるみを帯びた味わいになるといわれています。

また、焼酎は貯蔵・熟成させる容器によっても香味が変わってきます。木製の洋酒樽で寝かせると、樽から溶け出す色素や複雑な香りが移り、より個性的な焼酎に仕上がることが多いようです。

「本格焼酎 相模灘」は、粕取り焼酎「喜楽」をワインやウイスキーの洋酒樽でじっくり寝かせたもの。味わいとともにその豊かな香りも堪能してみてはいかがでしょう。

「喜楽」から生まれた「本格焼酎 相模灘」など熟成焼酎のたのしみ方

粕取り焼酎「喜楽」を長期熟成させた「本格焼酎 相模灘」などの熟成焼酎は、どんな飲み方でもおいしくいただけます。

熟成焼酎のそのままの魅力を味わいたいときにはストレート、熟成させることで増したコクを味わいたいときにはロック、まろやかな口当たりを満喫したいときには水割りと、気分に合わせていろいろな飲み方がたのしめます。また、木樽由来の香りを堪能したいときには、お湯割りや燗で飲むのがおすすめ。温かくして飲むと、香りがより引き立ちます。

さまざまな飲み方を試して「本格焼酎 相模灘」の多様な魅力に触れると、たのしさが広がります。

粕取り焼酎「喜楽」は、令和2年(2020年)に完売しているため、「喜楽」を熟成させた「本格焼酎 相模灘」の希少価値もどんどん高まっています。出合ったときはラッキー。常識外の値段でなければ手にとってみてはいかがでしょう。


製造元:久保田酒造株式会社
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