連続式蒸溜焼酎の魅力とは?歴史とともに詳しく紹介!【焼酎用語集】

連続式蒸溜焼酎の魅力とは?歴史とともに詳しく紹介!【焼酎用語集】
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連続式蒸溜焼酎の定義、他の焼酎との違い、そしてその歴史と魅力を詳しく解説。近代的な製法で誕生したこの焼酎の多彩なたのしみ方もご紹介します。

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「連続式蒸溜焼酎」は近代的な製法による焼酎

「連続式蒸溜焼酎」は近代的な製法による焼酎

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「連続式蒸溜焼酎」は近代になって誕生したもの

「連続式蒸溜焼酎」とは、その名のとおり、原料と蒸気を連続的に供給する蒸溜法で造られる焼酎のこと。
焼酎は、500年以上の歴史を持つとされる日本古来の蒸溜酒ですが、もともとは原料の投入1回あたり1度だけ蒸溜する「単式蒸溜」で造られていました。明治の終わりになって、西洋で開発された連続式蒸溜器が導入され、連続式蒸溜焼酎が誕生したのです。

連続式蒸溜はもともとウイスキー造りで開発されたもの

連続式蒸溜という画期的な技術は、産業革命期のイギリスで開発されました。もともとはウイスキー造りの技術として開発されたもので、おもにトウモロコシや小麦、ライ麦などを主原料とした「グレーンウイスキー」の蒸溜に用いられました。
連続式蒸溜は、大量生産が可能というメリットに加え、短期間で一気にアルコールを濃縮するため、原料の風味が残りにくく、クセが少ないという特徴があります。ウイスキーの歴史では、モルト原酒とグレーン原酒を混ぜ合わせた「ブレンデッドウイスキー」を生み出し、その普及を加速させるという役割を果たしました。
この特徴は焼酎でも同様で、連続式蒸溜焼酎は、それまでの単式蒸溜焼酎にはない、クリアな味わいで人気を集めました。

「連続式蒸溜焼酎」が「甲類焼酎」と呼ばれた時代

「連続式蒸溜焼酎」が「甲類焼酎」と呼ばれた時代

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連続式蒸溜焼酎は「新式焼酎」として話題に

連続式蒸溜焼酎の歴史がスタートしたのは、明治43年(1910年)のこと。愛媛県宇和島の日本酒精が、干し芋を原料に連続式蒸溜器で蒸溜した「日の本焼酎」を発売したのが端緒です。
香りや風味が濃厚な従来の焼酎とは異なる、クリアな味わいの焼酎は「ハイカラ焼酎」と呼ばれて人気を博し、やがて伝統的な単式蒸溜による焼酎を「旧式焼酎」、連続式蒸溜による焼酎を「新式焼酎」として区分するようになりました。

連続式蒸溜焼酎の区分名が「甲類焼酎」に

連続式蒸溜焼酎は、効率的に大量生産できることから税収にも有利とされ、昭和12年(1937年)から酒税法上でも単式蒸溜焼酎と区分されるようになりました。その後、昭和24年(1949年)に、連続式蒸溜焼酎を「甲類」、単式蒸溜焼酎を「乙類」とする区分が定められ、以来、長きにわたってその呼称が定着していました。
しかし、甲・乙という順序から、品質上の優劣を意味するとの誤解を招きかねないとして、伝統的な焼酎の造り手たちが「本格焼酎」という呼称を提唱。2006年の酒税法改正によって、税法上の区分名も「連続式蒸溜焼酎」と「単式蒸溜焼酎」に変更されました。

「連続式蒸溜焼酎」の多彩なたのしみ方

「連続式蒸溜焼酎」の多彩なたのしみ方

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連続式蒸溜焼酎はチューハイやカクテルのベースにも

連続式蒸溜焼酎(甲類焼酎)は、無色透明でクリアな味わいが持ち味。スッキリしたピュアな飲み口をシンプルにたのしみたいなら、やはりロックや水割りがオススメです。
一方で、連続式蒸溜ならではのクセのなさを活かして、炭酸水で割った「チューハイ(酎ハイ)」や「サワー」、カクテルのベースとしても活躍します。

連続式蒸溜焼酎は「ホワイトリカー」として果実酒作りにも

果実酒作りなどで使われる「ホワイトリカー」も、連続式蒸溜焼酎(甲類焼酎)のことです。
もともと「ホワイトリカー」は「無味無臭のお酒」という意味で、広義にはウォッカやテキーラなど海外の蒸溜酒(スピリッツ)も含まれますが、日本でホワイトリカーと言えば甲類焼酎のこと。無味無臭に違いので、果実本来の香りや風味を邪魔することなく、おいしい果実酒がたのしめます。

連続式蒸溜焼酎(甲類焼酎)は、クリアでピュアな味わいはもちろん、効率的に生産できるがゆえのリーズナブルさも魅力。庶民の宅飲み焼酎として絶大な支持を集める連続式蒸溜焼酎を、ぜひ、たのしんでください。

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