プレミアム焼酎とは? 3Mをはじめとしたプレミアム焼酎の魅力に迫る!

プレミアム焼酎とは? 3Mをはじめとしたプレミアム焼酎の魅力に迫る!
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「プレミアム焼酎」という言葉を知っていますか? クオリティの高さで人気を集めるとともに、少量生産のため希少価値も高く、入手困難な焼酎銘柄が「プレミアム焼酎」と呼ばれるようです。焼酎ファンなら一度は飲みたいプレミアム焼酎の魅力を、代表的な銘柄も含めて紹介します。

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「プレミアム焼酎」と呼ばれる理由は?

「プレミアム焼酎」と呼ばれる理由は?

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「プレミアム焼酎」を生んだ本格焼酎ブーム

「プレミアム焼酎」と呼ばれるのは、確かな品質で人気を集めながらも、少量生産のため入手困難な焼酎銘柄のこと。“幻の焼酎”などと呼ばれる場合もあります。
「プレミアム焼酎」という言葉が一般に浸透したきっかけは、2000年代前半の“本格焼酎ブーム”でした。本格焼酎とは、伝統的な単式蒸溜で造られる「乙類焼酎」のなかでも、規定された原料のみを用いた焼酎のこと。芋や米、麦など原料由来の香りや風味がしっかりと感じ取れるため、爆発的なヒットとなりました。

「プレミアム焼酎」は希少性ゆえに入手困難な焼酎

「プレミアム焼酎」の「プレミアム」とは、「高級な」「上等の」という意味に加えて「割増価格」という意味もあります。
品質の高さで人気銘柄となった焼酎のなかでも、とくに小規模な蔵元の銘柄は、需要に供給が追いつかず、入手困難となるものも登場。そのためネットオークションなどでは、通常の流通価格を大幅に上回る価格で取引されるようになり、「プレミアム価格がついた焼酎」ということで「プレミアム焼酎」と呼ばれるようになったのです。

「プレミアム焼酎」も定価での購入が可能

「プレミアム焼酎」の造り手たちは、希少価値を狙って生産量を制限しているわけではありません。品質へのこだわりから、あえて量を追うことなく、少量品質を続けている焼酎蔵がほとんどです。
そんな造り手の想いに応えるなら、異常なまでに高騰したプレミアム価格ではなく、やはり正規ルートで定価購入したいもの。製造元の公式サイトを調べれば、正規の販売店や定価での入手方法などが紹介されている場合もあるので、調べてみましょう。

プレミアム焼酎の代表格「3M」とは?

プレミアム焼酎の代表格「3M」とは?

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プレミアム焼酎「魔王」「村尾」「森伊蔵」を総称して「3M」

「プレミアム焼酎」と呼ばれる銘柄のなかでも、とくに有名な鹿児島産の芋焼酎「魔王」「村尾」「森伊蔵」の3銘柄は、いずれも名前が「マ行」で始まることから、その頭文字をとって「3M(スリーエム)」と称されます。
近代化・大量生産の時代に流されず、独自の技を磨き続ける3銘柄を紹介します。

【魔王(まおう)】

明治37年(1904年)創業の老舗、白玉醸造が造る「魔王」は、名前のインパクトはもちろん、その味も強烈な芋焼酎です。
洋酒を樽で熟成させる際、少しずつ中身が減っていくのを「天使の分け前」と呼ぶのは有名です。「魔王」という名前は、この天使をも誘惑する悪魔によってもたらされた特別な酒、という意味だとか。
名前の禍々しさとは対照的に、熟成酒ならではのまろやかですっきりした味わいは、芋焼酎を飲み慣れていない人でもおいしく飲めると評判です。

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【村尾(むらお)】

明治35年(1902年)創業の村尾酒造は、かの西鄕隆盛も訪れたという薩摩藩公の御茶屋敷跡近くで、伝統の「かめ壺仕込み」による焼酎造りを続けています。
同じ3Mの「魔王」は飲みやすさ、「森伊蔵」はバランス感が強みですが、「村尾」の持ち味は芋ならではの香ばしさと言われます。甘味とまろやかさ、独得のドライ感などの複雑な味わいが、飲んだ人の心をつかんで離しません。

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【森伊蔵(もりいぞう)】

明治18年(1885年)創業の小さな蔵元、森伊蔵酒造が、当主の名を冠した「森伊蔵」を生み出したのは昭和63年(1988年)のこと。大手メーカーの焼酎に押されて経営難に陥るなか、「飲む人が直接、買いに来たくなるような焼酎を造ろう」との決意から生まれた「森伊蔵」は、まろやかで上品な香りと味わいから焼酎ファンの人気を獲得。1996年にはフランスの故・シラク大統領が愛飲していると報じられたのを機に、全国区の人気銘柄となりました。

鹿児島の焼酎【森伊蔵(もりいぞう)】鹿児島が誇るプレミアム芋焼酎

プレミアム焼酎「伊佐美」の魅力

プレミアム焼酎「伊佐美」の魅力

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プレミアム焼酎の草分けとして知られる「伊佐美」

芋焼酎「伊佐美」は、本格焼酎ブームの到来以前から多くの人々に愛されてきた銘柄です。
「伊佐美」の造り手、甲斐商店が蔵を構える鹿児島県伊佐市は、焼酎発祥の地として知られる土地。甲斐商店は、焼酎造りに適した風土を活かして、明治32年(1899年)の創業以来、ずっと「伊佐美」だけに力を注ぎ続けているのです。

「伊佐美」が守り抜く伝統の味

「伊佐美」のおいしさは、造り手が長年にわたって守り続けてきた独自の製法に支えられています。
焼酎の味を左右する麹造りは、伝統的な「麹蓋」による手造り。その種類も、白麹が一般的とされていた時代から、一貫して黒麹を使い続けてきました。
また、仕込みは昔ながらの「甕(かめ)仕込み」。原料芋の収穫期である9月~翌3月の間しか仕込みを行わないという徹底ぶりが、「伊佐美」の魅力を支え続けているのでしょう。

鹿児島の焼酎【伊佐美(いさみ)】元祖プレミアム焼酎として名高い芋焼酎

プレミアム焼酎「佐藤」のたのしみ方

プレミアム焼酎「佐藤」のたのしみ方

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「佐藤」は黒・白・麦の三種が支える人気銘柄

「佐藤」を造る佐藤酒造は、明治39年(1906年)創業の歴史を持つ老舗蔵。一度は休業するも、1984年に復活しました。
「佐藤」には、芋焼酎の「黒麹仕込 佐藤」と「白麹仕込 佐藤」、麦焼酎の「佐藤 麦」の3種類がラインナップ。いずれも素材の香りと風味をストレートに表現した、厚みのある味わいが特徴です。

飲みやすさの「白麴仕込」、力強さとキレ味の「黒麹仕込」

「白麹仕込 佐藤」(通称「佐藤 白」)と「黒麹仕込 佐藤」(通称「佐藤 黒」)は、どちらも「コガネセンガン」を原料としながら、麹の種類によって異なる味わいに仕上がっています。
白麹を用いた「佐藤 白」は、すっきりとしたやわらかい酒質。一方、黒麹を用いた通称「佐藤 黒」は、力強く重厚な味わいです。両者を飲み比べてみるのもたのしいでしょう。

鹿児島の焼酎【佐藤(さとう)】芋焼酎3Mに匹敵する、プレミアム級の味わい

プレミアム焼酎を語るなら外せない「百年の孤独」

プレミアム焼酎を語るなら外せない「百年の孤独」

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「百年の孤独」は樽で熟成させるウイスキーのような焼酎

プレミアム麦焼酎「百年の孤独」を生んだ黒木本店は、明治18年(1885年)の創業以来、「焼酎一筋」を掲げてきた老舗蔵です。
昭和末期、まだ焼酎を熟成させるという発想がなかった時代に、麦焼酎をウイスキーやブランデーのように3年間にわたって長期熟成させた「百年の孤独」は、全国の焼酎ファンの注目を集めました。

「百年の孤独」を水割りとお湯割りで飲み比べ

「百年の孤独」の味わいをシンプルに堪能するなら、やはりストレートかロック。お酒があまり強くないという人は、お湯割りがオススメです。
お湯割りにすると、焼酎本来の風味が少しやわらいで、丸みのある味わいをたのしめます。ポイントは、お湯を先に入れ、あとから「百年の孤独」を注ぐこと。ふわっと広がる湯気から、穀物の香りがうっすらと感じられ、おいしさが体に染み入ります。

宮崎の焼酎【百年の孤独(ひゃくねんのこどく)】幾重にも重なる風味と香り

焼酎には、ライトな飲み物としてたのしむ方法もあれば、焼酎本来の飲みごたえをじっくり味わうたのしみ方もあります。プレミアム焼酎は後者の代表格と言えますが、こういった幅広いたのしみ方ができるのも、焼酎の魅力のひとつですね。

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