「ジェムソン」はアイリッシュウイスキーの入門にぴったりの人気銘柄

「ジェムソン」はアイリッシュウイスキーの入門にぴったりの人気銘柄
出典 : ジェムソンアイリッシュウイスキー公式サイト

「ジェムソン」はアイリッシュウイスキーの出荷量の約7割を占めるという、まさに「アイリッシュウイスキーの代名詞」と言える銘柄です。その発祥は18世紀までさかのぼり、以来、2世紀半に及ぶ歴史は波乱に満ちたものでした。ここでは、そんなジェムソンの歩みと魅力を紹介します。

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「ジェムソン」は2世紀半近い歴史を誇るアイリッシュウイスキー

「ジェムソン」は2世紀半近い歴史を誇るアイリッシュウイスキー

出典:ジェムソンアイリッシュウイスキー公式サイト

「ジェムソン」というウイスキー銘柄の歴史は、18世紀後半までさかのぼります。当時、アイルランドは、ウイスキーの生産量で世界トップを誇る、まさにウイスキー業界の主役でした。なかでもウイスキー造りが盛んだったのが現在の首都、ダブリンで、「ダブリンのビッグ4」と呼ばれる4つの大規模蒸溜所を中心に、多くの蒸溜所が個性あるウイスキー造りを競い合っていました。

「ジェムソン」を生んだボウ・ストリート蒸溜所は、このビッグ4のひとつに数えられる蒸溜所で、1780年に設立されました。
スコットランド生まれジョン・ジェムソン氏が、妻の実家であるアイルランドに渡り、この蒸溜所の経営に携わったことで「ジェムソン」という銘柄が生まれました。

「ジェムソン」はダブリンの主要ウイスキー銘柄のひとつとして、世界的な人気を博します。しかし、その後、おもな輸出先であったアメリカの禁酒法の影響や、アイルランドのイギリスからの独立、さらには第二次世界大戦などが打撃となり、アイリッシュウイスキーは停滞期に入ります。

ビッグ4をはじめとしたダブリンの蒸溜所も次々と操業を停止。ボウ・ストリート蒸溜所も例外ではありませんでしたが、「ジェムソン」の銘柄は、アイルランド南部の町、コークでアイリッシュウイスキーの伝統を守り続けるミドルトン蒸溜所に受け継がれ、現在もその歴史を重ねています。

「ジェムソン」を支えるアイルランドの伝統製法

「ジェムソン」を支えるアイルランドの伝統製法

出典:ジェムソンアイリッシュウイスキー公式サイト

「ジェムソン」は、“アイリッシュウイスキーの代名詞”と呼ばれるだけあって、アイルランドの伝統的なウイスキー造りの手法を守り続けています。

その最大の特徴が、3回蒸溜です。近年では効率を高めた連続式蒸溜器が主流ですが、「ジェムソン」は伝統的な大きなポットスチル(単式蒸溜器)を用いて、3回にわたって蒸溜するという製法にこだわりを持っています。あえて時間をかけて蒸溜を繰り返すことで、独特のなめらかな口当たりがもたらされるからです。

また、原料となる麦芽を乾燥する際に、スコッチウイスキーのようにピート(泥炭)を用いるのでなく、密閉炉でじっくりと乾燥させることで、クセの少ない穏やかな香りを生み出しています。

こうして造られた原酒は、オーク樽で熟成されることで、まろやかさを増し、世界中で愛される「ジェムソン」ならではのスムーズな香りと味わいが実現するのです。

「ジェムソン」の多彩なラインナップをたのしむ

「ジェムソン」の多彩なラインナップをたのしむ

出典:ジェムソンアイリッシュウイスキー公式サイト

「ジェムソン」は現在、フランスの世界的な酒造メーカーであるペルノ・リカール社の傘下で運営され、日本ではペルノ・リカール・ジャパン社から販売されています。

日本における「ジェムソン」のラインナップは、定番となる「ジェムソン スタンダード」をはじめ、クラフトビール醸造所とのコラボレーションにより誕生した「ジェムソン カスクメイツ」、内側を黒く焦がした樽で熟成させた「ジェムソン ブラック・バレル」など、個性豊かな商品が揃っています。

これら「ジェムソン」シリーズは、ロックや水割りなど、お好みの飲み方でたのしめますが、なかでも「ジェムソン スタンダード」をたのしむうえで知っておきたいのが、代表的カクテル「ジェムソン ジンジャー&ライム」です。作り方はいたってシンプルで、お好みの「ジェムソン」とジンジャーエールを適量ずつグラスに注ぎ、最後にライムカットを絞るだけ。パーティーのおもてなしにも、仕事の後の一杯にもオススメです。

「ジェムソン」は、スコットランドとともに“ウイスキー発祥の地”と呼ばれるアイルランドを代表する世界的なウイスキー銘柄。アイリッシュウイスキーの魅力を再確認するために、ぜひ、味わってみてください。

国内販売元:ベルノ・リカール・ジャパン株式会社
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