アイリッシュウイスキー・ダブリンのビッグ4とは?
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アイリッシュウイスキーの歴史
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ウイスキー発祥の地といわれるアイルランド。英国領北アイルランドを含めた、アイルランド島全域で造るウイスキーをアイリッシュウイスキーといいます。
アイルランドは、南の「アイルランド共和国」と北部の英国領「北アイルランド」と2つの国家に分かれていますが、ウイスキーについては統一されています。
かつては、生産量世界一を誇っていましたが、1920年以降スコッチウイスキーなどに市場を奪われ衰退していました。近年は、愛好家が増え復活の兆しが見えています。
伝統的なアイリッシュウイスキーは、大麦麦芽と未発芽麦芽、そのほかの穀物を加え、ポットスチルで3回蒸留。雑味が少なくなめらかで穏やかな味わいが特徴です。
初心者でも飲みやすいアイリッシュウイスキー
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初めてアイリッシュウイスキーを飲んでみようと思ったら、アイリッシュウイスキーを代表するブッシュミルズ蒸留所の「ブラックブッシュ」を。フルーツのような甘味と深みが感じられ、飲みやすいウイスキーです。
ミドルトン蒸留所の「ジェムソンスタンダード」も、おすすめです。ライトな味わいで後口もスムーズ、水割りとロックで飲むと味わいがよりたのしめます。
いろいろな味わいがたのしめるアイリッシュウイスキーですが、初心者にも飲みやすい銘柄が多いので、難しく考えず試してみてはいかがでしょう。
ダブリンビッグ4とは?
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かつては、生産量世界一を誇っていたアイリッシュウイスキー。アイリッシュウイスキー全盛のころ、ダブリンのリフィー川左岸のボウストリートという通りに「ボウストリート蒸溜所」が構えられたことで、同規模の大型蒸溜所が次々と建てられました。1791年には「ジョンズレーン蒸溜所」、1799年に「マローボーンレーン蒸溜所」が誕生しています。この3つの蒸溜所と1757年創業の「トーマス・ストリート蒸溜所」を加えて、「ダブリンビッグ4」と呼ばれていました。
当時のダブリンウィスキーがいかにすごかったかというと、ジョンズレーン蒸溜所だけで年間の生産量が約450万リットルを超えていたという統計が残っています。
しかし、1974年のジョンズレーン蒸溜所の閉鎖を最後に、ダブリンのすべての蒸留所が閉鎖に追い込まれています。
現在、アイルランドにはアイリッシュウイスキーの蒸留所は4つ。アイリッシュウイスキーの復活によって、注目度が年々増しています。
ぜひ、アイリッシュウイスキーを手にとってみてください。