「ライウイスキー」はスパイシーな香りが魅力 【ウイスキー用語集】

「ライウイスキー」はスパイシーな香りが魅力 【ウイスキー用語集】
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ライウイスキーは、ライ麦を主原料としたアメリカンウイスキーで、独特のスパイシーさを持つ風味が見直され、近年再び注目度が高まっています。今回はライウイスキーの特徴や歴史、定義、オススメの飲み方、代表的な銘柄などについて紹介しましょう。

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ライウイスキーはライ麦から造られるウイスキー

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近年再び脚光を浴びているライウイスキーの風味の特徴と、原料のライ麦についておさらいしましょう。

ライウイスキーの特徴はスパイシーでオイリーな風味

ライウイスキーは、ライ麦を主原料としたアメリカンウイスキーのひとつです。ライ麦由来のスパイシーでオイリーな風味が特徴で、特有のほろ苦さと香ばしさをたのしめます。

アメリカンウイスキーには、ライウイスキーのほかにもバーボンウイスキーやコーンウイスキー、モルトウイスキー、ホイートウイスキー、ブレンデッドウイスキーなどがありますが、よく知られているのはバーボンウイスキーでしょう。

「アメリカンウイスキーの代名詞」ともいえるバーボンウイスキーは、トウモロコシを主原料に、内側を焦がしたアメリカンホワイトオークの新樽で熟成させて造るためバニラのような甘い風味が特徴。まろやかで濃厚なコクもあり、初心者にもオススメです。

これに対し、スパイシーでほろ苦いライウイスキーは、真逆の個性を持っているといえます。通好みの、バーボンウイスキーとはひと味違うその味わいに魅了されるファンも多く、ウイスキーを飲み慣れた人を中心に親しまれています。

ライウイスキーの原料「ライ麦」とは?

ライウイスキーの原料であるライ麦はイネ科の植物。小麦が育ちにくい寒冷地でも育つため、古くから北欧や北米などで栽培されてきました。畜産用飼料としても用いられますが、ドイツパン(ライ麦パン)のように、古くから食用としても利用されています。

ライ麦は小麦に比べてグルテンや糖質が少ないうえ、食物繊維やミネラルが豊富なので、近年の健康志向の高まりを受けて需要が増しています。ヘルシーなイメージも、ライウイスキーに再び注目が集まってきている理由なのかもしれません。

ライウイスキーの歴史と定義

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ここでは、ライウイスキーの歴史と定義をかんたんに振り返りましょう。

ライウイスキーは、アメリカ移民が最初に造ったウイスキー

ライウイスキーを最初に造ったのは、17世紀末にアメリカ大陸へ移住してきたドイツ移民であるといわれています。

西部劇に登場するカウボーイたちにも愛されていたライウイスキーは、19世紀ころにはアメリカンウイスキーの主流となり、ライウイスキーを使ったさまざまなカクテルが生まれていきました。しかし、ライ麦の生産減少による価格高騰や禁酒法などの影響を受けて、次第に生産量が減少。一方で、バーボンウイスキーが主流になっていきました。

ライウイスキーの長い衰退期が続いていましたが、2008~2009年ころを境にその独特の風味が見直され、再び人気が高まってきています。需要増の理由として、ウイスキーの高級志向や、禁酒法時代のウイスキー造りに対するリスペクト、若者の間でのクラシックカクテルの人気上昇などが関係しているのではないかといわれています。

ライウイスキーのアメリカにおける定義

ライウイスキーの本場アメリカでは、ライウイスキーの定義が連邦アルコール法で明確に提示されています。以下のような条件を満たしたものだけが、ライウイスキーとして流通できます。

1.ウイスキーの原料の51%以上がライ麦
2.アルコール度数80%以下で蒸溜
3.内側を焦がしたオークの新樽で熟成

なお、ストレートライウイスキーを名乗るには、容量200リットルのアメリカンホワイトオークの新樽で2年以上熟成させる必要があります。

ライウイスキーのオススメの飲み方

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ライウイスキーの魅力を存分にたのしめる、おいしい飲み方を紹介します。

ストレート

ライウイスキー本来の味わいをたのしむなら、ストレートがオススメです。テイスティンググラスに注げば、ライ麦由来の香りや味わいを、じっくり堪能できます。

ライウイスキーのアルコール度数は40度前後と高めなので、ミネラルウォーターなどのチェイサーを用意して、少しずつゆっくりと味わいましょう。

ロック

ロックグラスに大きめの氷を入れ、適量のライウイスキーを注いで飲むロックも魅力的な飲み方。飲み始めはストレートのような感覚でたのしめ、氷が溶けるにつれて味わいや口当たりがまろやかに変化していきます。

氷で冷やされることで、ストレートよりも穏やかな飲み口になるので、独特の風味を持つライウイスキーでも飲みやすく感じられるでしょう。

なお、ロックで飲む場合もチェイサーを用意することをオススメします。

ハイボール

ライウイスキーはハイボールでもたのしめます。ストレートグラスに氷を入れ、ライウイスキーと炭酸水を適量注いで軽くかき混ぜるだけで、すっきり爽快なハイボールが完成します。

レモンを絞ったり、氷を入れずに作ったり、配合を変えたりと、お好みでアレンジでき、初心者でも親しみやすいのがポイント。食事にも合わせやすい飲み方です。

カクテル

ライウイスキーはクラシックカクテルにも使われています。

たとえば、カクテルの女王といわれる「マンハッタン」は、ライウイスキーとスイートベルモット、ビターズで作る赤色のカクテル。カクテルグラスに注ぎ、レッドチェリーを飾ってたのしみます。

また「サゼラック」というカクテルにもライウイスキーが使われています。材料はライウイスキーとシロップ、ビターズ、アブサンで、最後にレモンの皮を絞ってロックグラスのふちに飾れば完成です。

さまざまなレシピがあるので、試してみてはいかがでしょう。

「マンハッタン」がカクテルの女王と呼ばれる理由とは?
「サゼラック」は、ニューオーリンズ生まれのスタンダードカクテル

ライウイスキーの代表的銘柄

ライウイスキーの代表的な銘柄を紹介します。

ノブ クリーク ライ

サントリースピリッツ株式会社サイト

「ノブ クリーク」は日本でも知られるバーボンウイスキーの人気銘柄です。そのバリエーションである「ノブ クリーク ライ」は、「禁酒法以前の力強いライウイスキーの復刻」をコンセプトにしたライウイスキーで、ライ麦由来のスパイシーなハーブ様のさわやかさをたのしめます。

アルコール度数が50度と少し高めですが、ライ麦本来の味をたのしむにはオススメの銘柄です。

販売元:サントリースピリッツ株式会社
商品詳細はこちら

ワイルドターキー ライ

CT Spirits Japan株式会社サイト

「ワイルドターキー」は、バーボンウイスキーの代表的な銘柄のひとつですが、ライウイスキーもラインナップされています。

「ワイルドターキー ライ」は、ライ麦ならではのピリッとしたスパイシーさに加えて、ほのかな甘味も感じられるライウイスキー。4~5年熟成させた原酒を使用しているため、スムースな味わいが魅力です。ウイスキーベースのカクテルにもよく使われています。

販売元:CT Spirits Japan株式会社(シーティー スピリッツ ジャパン 株式会社)
商品詳細はこちら

エズラ・ブルックス ストレート ライウイスキー

富士貿易株式会社サイト

「エズラ・ブルックス ストレート ライウイスキー」は、ホワイトオークの新樽で2年以上熟成させたストレートライウイスキーで、ライ麦由来のコクやスパイシーさに加え、チョコレートやバニラのような甘いニュアンスを備えています。甘さとオーク香が調和した、バランスのよい風味をたのしめます。

輸入元:富士貿易株式会社
商品詳細はこちら

アメリカンウイスキーのひとつであるライウイスキーは、ライ麦由来のスパイシーさをたのしめる、通好みのウイスキーです。その独特の風味が再評価され、人気が高まってきています。機会があればぜひ味わってみてくださいね。

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