埼玉に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【関東編】

埼玉に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【関東編】
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埼玉県の日本酒生産量は全国でもトップ5に入ります。荒川と利根川の豊かな水流を活かし、伝来の醸造技術で醸される埼玉の地酒は、全国新酒鑑評会でも高い入賞率を誇ります。そんな埼玉県の酒造りの魅力を見てみましょう。

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埼玉は日本酒の生産量が全国第5位

埼玉は日本酒の生産量が全国第5位

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埼玉県の日本酒生産量は国内でもトップレベルで、2016年度のデータでは、兵庫、京都、新潟、秋田に次いで清酒出荷量全国第5位を誇ります。年度によっては秋田を抜いて第4位に踊り出ることもあるほどです。

埼玉県内の蔵元は現在、35を数え、生産量が高いだけでなく、全国新酒鑑評会においても高い入賞率を長年キープしています。

そんな埼玉の酒造りの原動力となっているのが、2004年に開発された新しい酒造好適米「さけ武蔵」です。大粒で、米の中心部にある“心白”が大きなことから、良質な麹造りに適した「さけ武蔵」は、良質な酒造りにますます拍車をかけました。

また、2005年には「彩の国酒造り学校」を開校するなど、酒造りの担い手教育に県を挙げて取り組んでいることも、安定した品質の酒造りに一役を買っています。

埼玉の酒は荒川と利根川の2つの水系によって成り立つ

埼玉の酒は荒川と利根川の2つの水系によって成り立つ

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埼玉県で日本酒造りが盛んな理由のひとつに、酒造りに適した自然環境が挙げられます。良質な日本酒造りには、良質な酒米だけでなく、良質な水が豊富に必要です。

あまり知られていませんが、埼玉県は面積に占める河川の割合が日本一。なかでも上質な日本酒造りに貢献しているのが、県内を流れる「荒川」と「利根川」という2本の大河です。
どちらの水質も、基本的には軟水ですが、それぞれに異なる特徴があります。県内の蔵元は、「荒川水系」と「利根川水系」に分かれ、その水系の特徴が際立つお酒造りを続けてきました。

軟水を使用する埼玉県のお酒は、口当たりがやさしいという共通した特徴がありますが、水系によって微妙な差が出ます。全国の日本酒の飲みくらべもたのしいですが、同じ埼玉県内の酒を飲みくらべることで、日本酒における水の役割をより色濃く感じることができるでしょう。

埼玉の人気銘柄

埼玉の人気銘柄

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埼玉県の日本酒は、全国的にも人気の銘柄が多く、入手困難となっているものも。埼玉県の銘柄のなかでも、とくに人気のものを紹介します

平成に復刻された埼玉県の代表銘柄【鏡山(かがみやま)】

蔵元といえば老舗のイメージが強いですが、「鏡山」で知られる小江戸鏡山酒造は2007年創業という、全国でもあまり類を見ない平成生まれの蔵元です。
現在の「鏡山」は、かつて愛されながらも幕を閉じた人気銘柄を、地元の若者が復刻させたもの。少数精鋭で行うその酒造りは、すべてが手作業というこだわりぶり。少人数での仕込みゆえ、生産量は多くはありませんが、ていねいに仕込まれた繊細さを感じます。
「鏡山」には「山田錦」や「吟ぎんが」が酒米として使われ、米の輝きを感じる味わいに。「斗瓶取り雫酒大吟醸」は、2013年の新酒鑑評会で金賞に輝いた注目の酒です。

製造元:小江戸鏡山酒造株式会社
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2年以上熟成させて飲む濃醇な味わいが人気【神亀(しんかめ)】

蔵の裏手の天神池に住む、神の使いとされる亀から名前を取った神亀酒造は、嘉永元年(1848年)創業の老舗蔵。日本で初めて全量純米酒へと切り替えた蔵元として知られています。
伝統を受け継ぎ、純米酒に強いこだわりをもつ蔵元が造る「神亀」は、原料には酒造好適米「山田錦」、仕込み水には地中500メートルより汲み上げた地下水を使用。2年以上、常温で熟成させてから出荷するため、濃醇な旨味が口いっぱいに広がります。濃醇でありながらもくどさがなく、濃い目の料理とも相性がよい、日本酒好きをうならせる1本です。

製造元:神亀酒造株式会社
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入手困難!注目の人気銘柄【花陽浴(はなあび)】

万延元年(1860年)創業の南陽醸造は、石高わずか250~300石、蔵元と姉夫婦のみという小さな蔵元です。その小回りのよさを活かしたていねいな酒造りが生み出したのが、吟醸銘柄「花陽浴(はなあび)」。繊細な味わいで、多くの日本酒好きを魅了しています。
「花陽浴」は小規模蔵の銘柄だけに、出荷本数がたいへん少なく、酒販店でも入荷予約待ちが出るほど入手困難な銘柄のひとつ。使用される酒米は、埼玉県オリジナルの「さけ武蔵」を筆頭に、「山田錦」「八反錦」「美山錦」「雄町」とバラエティに富んでいて、酒米の違いを飲みくらべるのもおもしろいでしょう。少しとろみがあり、フルーティな甘さが特徴の酒ですが、飲み終わりのキレとのバランスは絶妙な仕上がり。日本酒好きであれば一度は飲みたい1本です。

製造元:南陽醸造株式会社
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奥秩父の自然を活かした秩父の地酒【天覧山(てんらんざん)】

「天覧山」の蔵元、五十嵐酒造は、明治30年(1897年)に名栗川と成木川が合流する飯能の地で創業しました。初代当主は、「澤乃井」で知られる江戸の老舗蔵、小澤酒造で杜氏として腕をふるったのちに、この地で独立して酒造りを始めました。
以来、約120年にわたり、奥秩父の澄みきった空気と水を活かした酒造りを続けていて、その代表銘柄にはこの地を象徴する名峰「天覧山」を冠しています。口当たりが軽く、キレのよい「天覧山」は、合わせる料理を選ばないところも魅力。埼玉を拠点とする埼玉西武ライオンズのフランチャイズ球場でも販売されるなど、埼玉を代表する地酒として親しまれています。

製造元:五十嵐酒造株式会社
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女性蔵人が仕込む挑戦の酒【五十嵐(いがらし)】

「天覧山」の蔵元、五十嵐酒造が新たに生み出した銘柄が「五十嵐」です。女性蔵人である吉野暁子氏が、周囲のアドバイスを受けながら仕込んだ“挑戦の酒”。全国でも珍しい、女性蔵人が生んだ日本酒として話題になりました。限定流通酒のため、なかなか目にする機会は少ないでしょう。
絞ったお酒をそのままに瓶詰めする「直汲み」のため、瓶のなかで二次発酵することで、開栓時にはポンと栓が抜けるほど元気です。直汲みならではの微炭酸のようなシュワシュワとした口当たりがたのしめる、甘味の強い1本に仕上がりました。冷やして飲むことでキレが出ます。

製造元:五十嵐酒造株式会社
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埼玉のそのほかの注目銘柄

埼玉のそのほかの注目銘柄

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酒造りに適した自然条件がそろう埼玉県には、ほかにもたくさんの注目銘柄があります。

伝統とチャレンジの融合で邁進する【菊泉(きくいずみ)】

レンガ製の煙突をシンボルとする滝澤酒造は、文久3年(1863年)の創業以来、手造りの日本酒造りを守り続ける蔵元。大吟醸の搾り作業も手作業で行うという徹底ぶりです。
蔵元のある深谷の地は、レンガの産地でもあります。保温性や保湿性に優れたレンガは麹造りにピッタリとされていますが、滝澤酒造の麹室もまたレンガ製です。
その代表銘柄である「菊泉」が広く認知されるようになったきっかけは、1993年から全国新酒鑑評会の金賞常連となったこと。近年は「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」でもゴールドメダルを獲得するなど、海外からも高く評価されています。

製造元:滝澤酒造株式会社
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「さけ武蔵」の特徴を活かして造る1本【寒梅(かんばい)】

寒梅酒造は文政4年(1821年)の創業以来、品質一筋をモットーに日本酒造りに取り組んでいる蔵元です。現在、この蔵の杜氏を務めるのはまだ30代の若手。代表銘柄である「寒梅」は、老舗蔵の伝統と、若き杜氏の挑戦により、今もなお進化を続けており、全国新酒鑑評会において2015年から3年連続で金賞を獲得しています。
「寒梅」の特徴は、埼玉県オリジナルの酒造好適米「さけ武蔵」を積極的に使用していること。なかでも「寒梅 純米大吟醸 さけ武蔵」は、さけ武蔵の特徴を活かしたふくよかな吟醸香と酸味のバランスが絶妙な1本です。

製造元:寒梅酒造株式会社
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3年以上の熟成期間でじっくり育てる【ひこ孫(ひこまご)】

日本で初めて全量純米酒とした神亀酒造の日本酒といえば、蔵の名を冠した「神亀」に注目が集まりがちですが、もうひとつの代表銘柄が「ひこ孫」も忘れてはいけません。
スタンダードな「純米酒 ひこ孫」は3年以上常温で熟成させたもの。「ひこ孫 純米吟醸」や「ひこ孫 純米大吟醸」は3年以上低温で熟成させており、熟成温度による味の違いをたのしめます。
「ひこ孫」は「神亀」より熟成年数が長いため、鼻に抜けるような独特の芳香をたのしみたいときにおすすめ。熱燗でゆるりと飲みたい、そんな1本です。

製造元:神亀酒造株式会社
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熊谷市唯一の蔵元が醸す埼玉の味【直実(なおざね)】

埼玉県には、荒川と利根川の流域を中心に、多くの蔵元がありますが、熊谷市では唯一の蔵元が「直実」で知られる権田酒造です。江戸末期にあたる嘉永3年(1850年)の創業以来、伝統を受け継ぎながらも、常に改良を加え、ていねいな酒造りを続けてきました。
なかでも「直実 純米大吟醸」は、地元埼玉産の原材料にこだわった、まさに埼玉の地酒。酒米には埼玉県オリジナルの熊谷産「さけ武蔵」、酵母にも埼玉独自の「埼玉F酵母」を使用しています。やさしい甘さが特徴的でありながら、ほのかな酸味が感じられる仕上がりです。

製造元:権田酒造株式会社
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花陽浴とはまったく異なる味わい【藍の郷(あいのさと)】

「花陽浴(はなあび)」で注目を集めている南陽醸造は、たった3人という少人数ながらも伝統と新しい技術を深く追求している蔵元。この蔵元が新たに醸す限定生産の銘柄が「藍の郷」です。
秩父が藍染めの名産地であることを踏まえて名づけられた「藍の郷」は、酒造好適米「五百万石」を「協会9号酵母」で醸した日本酒。甘味の強い「花陽浴」とは味わいがまったく異なり、旨味のなかに感じられるフレッシュな酸味が特徴的で、若々しい印象に仕上がっています。限定生産品のため「花陽浴」以上に入手困難な1本です。

製造元:南陽醸造株式会社
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豊かな水源の恩恵を受ける埼玉県の日本酒たち。埼玉県の酒は、造り手の思いが詰まった個性的な味わいが光る銘酒ぞろいです。ぜひ自身の五感で味わってみてください。

埼玉県酒造組合

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