日本酒は東京でも造られている!?23区唯一の酒蔵とは!
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東京で造られる日本酒
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東京で日本酒造り?と思う人もいるでしょう。じつは東京には10もの蔵元があり、その歴史は古く江戸時代までさかのぼります。東京都には良質な地下水や伏流水があり、歴史を背負った老舗の酒蔵が多いのです。なかなかピンとこないかもしれませんが、酒蔵の名前や日本酒の銘柄名を見たら、知っているものがあるかもしれませんよ。ここでは、代表的な酒蔵と銘柄を紹介します。
酒蔵見学以外もたのしめる「小澤酒造」
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創業は1702年、奥多摩にある酒蔵です。代表銘柄の「澤乃井」の名前は、酒蔵の所在地が昔「沢井村」と呼ばれていたことから名づけられました。沢井とは、豊かな名水が沢となって流れていることからつけられた地名だそうです。
小澤酒造のある地域は、酒蔵を中心に周辺には日本酒の飲める豆腐レストランや日本庭園、美術館などもあります。酒蔵ではもちろん見学もでき、見学の最後には試飲も可能。参加は無料です。また、常時10種類の利き酒を行うことのできる利き酒処も別にあるので訪れてみてください(有料)。
たくさんの種類の日本酒がありますが「澤乃井 特別純米」は、おだやかな味わいで人気があります。ほかに梅酒や焼酎なども造っています。
小澤酒造の詳細はこちら
http://www.sawanoi-sake.com/
23区内唯一の酒蔵であった「小山酒造」
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「小山酒造」は、100年以上続く23区内に唯一残っていた造り酒屋です(2011年、港区芝に「東京港醸造(江戸開城)」ができ、2016年度から酒造りを開始)。初代が日本酒造りに適した湧水を発見したところから、この酒蔵の歴史は始まっています。
代表銘柄の名前は「丸眞正宗(まるしんまさむね)」。この名前の由来は、「商いは正直こそ基本である」と“まるまる本物”の意味と“名刀正宗”になぞらえ、キレのよい後味、という意味を込めてつけられています。その名の通り、ふくよかな香りとスッキリとキレの良い味わいを持つ丸眞正宗は、代表銘柄として人気があります。
※残念ながら2018年2月28日を持って廃業するとの発表がありました。
江戸時代の伝統蔵のある「中村酒造」
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