京都の焼酎【はんなり】日本有数の酒処、京都・伏見の北川本家が放つ長期熟成米焼酎

京都の焼酎【はんなり】日本有数の酒処、京都・伏見の北川本家が放つ長期熟成米焼酎
出典 : 北川本家企業サイト

「はんなり」は、清酒「富翁(とみおう)」で知られる老舗蔵元が京都・伏見の銘水で醸す本格米焼酎。さまざまな料理と引き立て合う飽きのこない味わいで親しまれています。今回は、京都・伏見の酒の歴史や蔵元・北川本家の酒造りとともに、米焼酎「はんなり」の魅力を紹介します。

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「はんなり」は、江戸時代創業の老舗清酒蔵・北川本家が、昭和58年(1983年)から造り続けるこだわりの米焼酎。まずは「はんなり」の故郷である京都・伏見の酒の歴史と、京都の食文化とともに歩んできた北川本家の酒造りについてみていきましょう。

米焼酎「はんなり」の故郷、京都・伏見の酒の歴史

北川本家乾蔵に飾られている江戸時代の酒造りを描いた絵画

北川本家360年記念サイト

米焼酎「はんなり」の造り手、北川本家が蔵を構える京都市伏見区は、京都市の南の玄関口と呼ばれる土地。淀川水系の桂川と鴨川、宇治川を抱くこの一帯は、平安時代には皇室や貴族の別荘が建ち、安土桃山時代には豊臣秀吉が築いた伏見城とともに栄えました。江戸時代には幕府公認の船が行き交う港町として繁栄し、水上交通の要衝となります。

そんな京都の文化とともに育まれてきたのが、伏見の清酒です。
稲作とともに酒造りがこの地に伝わったのは弥生時代といわれています。良質で豊富な水に恵まれていることも、酒造りが根づいた条件といえるでしょう。

伏見の酒造りが開花したのは、安土桃山時代のこと。伏見城の築城とともに城下町が形成され、需要の高まりを受けて酒造りが盛んに行われるようになりました。

江戸時代になり、京都と大阪が水路で結ばれると、伏見は宿場町として発展。酒の需要も増加し、徳川幕府が設定した当時の酒造免許「酒株」が制定された明暦3年(1657年)には、83の酒株が伏見の酒造家によって取得されたという記録が残されています。

その後、酒造りに対する制限がかかるなどしたため、幕府直轄の酒造地だった灘の酒がブランド力をあげていきますが、明治22年(1889年)に東海道線が全線開通すると、伏見の酒は全国各地へ広まっていきます。その後も発展を続け、現在は灘に続く二大酒処として日本酒ファンの注目を集めています。

米焼酎「はんなり」を育む明暦3年(1657年)創業の老舗蔵元・北川本家とは

北川本家は京都伏見で1、2を競う老舗蔵元

北川本家企業サイト

米焼酎「はんなり」を手掛ける北川本家は、酒株を取得した者のみに酒造が認められる「酒株制度」が始まった明暦3年(1657年)に京都・伏見で創業した老舗蔵元。当時、酒株を取得した83の酒蔵のうち、現在も酒造りを営んでいるのは北川本家を含めて2社のみと聞けば、どれほどの歴史を刻んできたか、想像に難くないでしょう。

「はんなり」の造り手、北川本家の歴史

創業から360年以上。初代当主の時代から受け継がれてきた伝承の技と原料にこだわり、京都の長い歴史と豊かな自然に育まれてきた食文化とともに歩んできたと語るのは、14代当主の北川幸宏氏。初代の鮒屋四郎兵衛氏は、酒株制度スタート以前は船宿を営み、客に出す酒を造っていたそうで、明暦3年以前の記録がないことから、この年を創業年としたのだとか。

北川本家の酒造りの軸は米・水・人

horiyan / Shutterstock.com

北川本家の酒造りに対するのこだわり

そんな北川本家の酒造りの軸は、「米・水・人」にあります。

◇米へのこだわり
長年築きあげてきた農家との信頼関係をもとに、品種やイメージに惑わされることなく最良の米を追求しています。

◇水へのこだわり
伏見の酒造りを支えてきたのは、桃山丘陵をくぐった清冽(せいれつ)な水。北川本家の酒造りは、名水百選にも選ばれたこの良水あってこそ成り立つものなのだそう。

◇人へのこだわり
おいしいお酒を造るにも、伝統の技術を継承するにも、文化を後世に伝えるにも、食の安全安心に取り組むにも、蔵人の輪が不可欠。北川本家は、そんな思いで酒造りに取り組んでいるといいます。

目指すべきは、代々大切に育んできたものを守りながら、時代に合った酒を造ること。
京都・伏見で1、2を競う長い歴史に根ざした伝統を継承しつつも、最新技術は迷わず採り入れる。そんな柔軟な姿勢からも、北川本家の酒造りに対する覚悟がみてとれます。

「はんなり」は清酒蔵の技術が結集した長期熟成米焼酎

「はんなり」は日本酒造りの匠の技術が育む本格米焼酎

北川本家オンラインショップ

本格米焼酎「はんなり」は、京都・伏見の代表的な老舗蔵元、北川本家が手掛けるこだわりの米焼酎です。長年培われた清酒造りの技術をもとに、昭和58年(1983年)に誕生し、全国酒類コンクールの米焼酎部門で1位に輝くなど、高い評価を受けてきました。

「はんなり」は、「日本酒の蔵元だからできた本格焼酎」といわれています。その理由を具体的にみていきましょう。

焼酎造りには、おもに白麹や黒麹が使われますが、「はんなり」では清酒と同じ黄麹を使用しています。また、一般的な焼酎の仕込みは、一次仕込みと二次仕込みの2回に分けて行われますが、「はんなり」は三段仕込みを採用することで、米のやさしい味を限界まで引き出しているといいます。
蒸溜によって抽出された原酒は、タンクや木樽で長期貯蔵・熟成後、熟練の技術でブレンドされています。

なお、「はんなり」とは、上品で明るく華やかな様子を表す京言葉。すっきりとしたイメージを連想させることから、米焼酎の銘柄名に選ばれたそう。

以下では、本格米焼酎「はんなり」のラインナップを紹介します。

本格米焼酎「はんなり」のラインナップ

本格米焼酎はんなりのラインナップ

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本格米焼酎「はんなり」のラインナップを紹介します。

本格米焼酎 25°はんなり

北川本家の本格米焼酎25度はんなり

北川本家企業サイト

日本酒の蔵元ならではの製法で米のやさしい味を限界まで引き出した原酒を、タンクと木樽で長期貯蔵し、絶妙な割合でブレンド。米焼酎のクセのないやさしさと、長期熟成焼酎のまろやかでコクのある味わいがたのしめます。
食前や食後はもちろん、食中酒としてもおすすめの1本です。

原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、清酒粕
アルコール度数:25度
公式オンラインショップ価格(税込):1,100円(720ml)、2,090円(1,800ml)

本格米焼酎 はんなり源蔵G

北川本家の本格米焼酎 はんなり源蔵G

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タンクで3年以上貯蔵・熟成させた本格米焼酎に、ホワイトオークの洋樽で貯蔵した原酒をブレンド。米のやさしい味わいと芳醇な香り、マイルドな口あたりが魅力の、「はんなり」という名にふさわしい逸品です。

原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、清酒粕
アルコール度数:25度
公式オンラインショップ価格(税込):1,628円(720ml)

本格米焼酎 樽囲い はんなりGOLD

北川本家の本格米焼酎 樽囲い はんなりGOLD

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「はんなり」をベースに、ラムやワイン、シェリーなどさまざまな木樽を使用し、長期熟成した樽貯蔵酒をたっぷりブレンドした究極の熟成米焼酎。ストレートやオン・ザ・ロック、水割り、お湯割りなど、どんな飲み方でもたのしめますが、まずはストレートやロックで、木樽熟成ならではの芳醇な香りを堪能してください。

原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、清酒粕
アルコール度数:30度
公式オンラインショップ価格(税込):2,750円(720ml)

「はんなり」の蔵元北川本家の代表銘柄は日本酒「富翁(とみおう)」

北川本家伝統の日本酒「富翁」

北川本家企業サイト

看板銘柄に「富翁」の名がついたのは、明治43年(1910年)のことです。中国の四書五経に登場し、「心の豊かな人は晩年になって幸せを得る」の意味を持つ、「富此翁(とみこれおきな)」という言葉から命名し、当初は「富翁(ふうおう)」の名で販売。戦後に「とみおう」と読みを変更しました。

「富翁」といえば、昭和51年(1976年)に元ビートルズのメンバー、リンゴ・スターが来日し、鏡開きに参加した際の映像や写真で知る人もいるかもしれません。ホテルオークラ東京で行われたパーティーで鏡開きに使われたのが、「富翁」の酒樽。その様子はマスコミ各社に報道され、注目を集めました。

その後「富翁」は、全国新酒鑑評会で19回の金賞を受賞。全国で開催される酒類コンクールでも多数の賞を獲得するなど、高い評価を受けています。

「はんなり」が気に入ったら飲んでみたい日本酒「富翁(とみおう)」のおすすめ商品

北川本家の看板銘柄「富翁」

北川本家企業サイト

北川本家の看板銘柄「富翁」のラインナップのなかから、米焼酎ファンにおすすめしたい3商品を紹介します。

富翁 純米吟醸 祝

富翁 純米吟醸 祝

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京都美山産の酒造好適米「祝(いわい)」と京都で開発された酵母「京の琴」、伏見の水「伏水」を使った京都産づくしの純米吟醸。米の濃厚な味が特徴です。
山田錦に匹敵する酒造好適米として誕生したものの、いつしか「幻の米」に。近年、伏見酒造組合が京都府に働きかけたことで、改良・栽培が実現したそう。
※限定品

原料米:京都府産 祝100%
精米歩合:58%
アルコール度数:15度
日本酒度:+2.0
酸度:1.5
公式オンラインショップ価格(税込):1,760円(720ml)、3,300円(1,800ml)

富翁 純米吟醸 祇園小町

富翁 純米吟醸 祇園小町

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京都・祇園の舞妓さんを彷彿させる、やさしくはんなりとした純米吟醸。伏見のお酒は、仕込みに使われる水のやわらかさから「女酒」といわれることがありますが、「富翁 純米吟醸 祇園小町」では、米選びから仕込みにいたるまで、この水の特徴を存分に引き出すことにこだわっているそう。
ワイングラスでおいしい日本酒アワード メイン部門 金賞3年連続受賞。

原料米:国内産米
精米歩合:58%
アルコール度数:15度
日本酒度:+3.0
酸度:1.3
公式オンラインショップ価格(税込):517円(300ml)、1,298円(720ml)、2,706円(1,800ml)

富翁 純米酒 プルミエアムール

富翁 純米酒 プルミエアムール

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「グラスに似合う日本酒」をコンセプトに生まれた、白ワインのように甘酸っぱい味わいの純米酒。フレンチやイタリアンとの相性は抜群。蔵元一押しの1本です。
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2012 最高金賞受賞。

原料米:国内産米
精米歩合:68%
アルコール度数:13度
日本酒度:-34.0
酸度:4.3
公式オンラインショップ価格(税込):1.650円(7200ml)

ここでは、本格米焼酎「はんなり」ファンにおすすめの商品を紹介しましたが、「富翁」には、定番品や限定品を合わせて日本酒ファン垂涎のこだわり商品が多数揃っています。いろいろ飲み比べて、お気に入りを探してみてください。

「はんなり」は、日本屈指の酒処である京都・伏見の老舗蔵元が、日本酒造りの粋を集めて造るこだわりの長期熟成米焼酎。機会があったら、日本の酒の歴史や京都の食文化に思いを馳せながら、その魅力を堪能してくださいね。

製造元:株式会社北川本家
公式サイトはこちら
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※金額は、2022年10月時点のものです。最新の情報は各ホームページなどでご確認ください。

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