韓国焼酎(ソジュ)と日本の焼酎は何が違うの?

韓国焼酎(ソジュ)と日本の焼酎は何が違うの?
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「韓国焼酎(ソジュ)」は、韓国で古くから飲まれている蒸溜酒。日本でも人気が高く、国産の焼酎とは印象が異なる風味や香りに、ハマる人も多いようです。今回は、韓国焼酎と日本の焼酎の違いにフォーカス。韓国焼酎独特の魅力に迫ります。

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韓国焼酎(ソジュ)とは?

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韓国焼酎(ソジュ)は、醸造酒を蒸溜して造られた蒸溜酒です。

韓国の伝統的なお酒といえば、乳白色をしたとろみのあるお酒「マッコリ」が有名ですが、こちらは米や小麦に麹を混ぜて造る醸造酒で、古くはマッコリを醸造して焼酎を造っていた時期もありました。

1980年代には、韓国焼酎がマッコリを抜いて国内消費量1位に。現在も、韓国で「ソジュ」は、ビールに次ぐもっともポピュラーなお酒といわれています。

韓国焼酎(ソジュ)と日本の焼酎との違いは?

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韓国焼酎(ソジュ)と日本の焼酎はどのような違いがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

原料の違い

焼酎の個性にもっとも影響を及ぼすといわれるのが、原料です。一般的な日本の焼酎は、麦や米、サツマイモ、サトウキビなど、1種類の穀類やいも類を主原料に造りますが、韓国焼酎では、おもに米、麦、サツマイモ、トウモロコシ、タピオカなど、複数の原料を混合して造っています。

韓国でも米を主原料にマッコリを造り、これを蒸溜して焼酎に仕上げていた時代がありましたが、戦争の影響で米が不足した際は、穀類を使った伝統的な焼酎の製造が禁止されたといいます。

苦肉の策として、ジャガイモやサツマイモ、タピオカなど多彩な原料を用いるようになったものの、そこから新しい製法が生まれて定着。現在の韓国焼酎が誕生しました。

製造方法の違い

韓国焼酎には、2つのタイプがあります。

ひとつは、米、麦、トウモロコシなど穀物由来の糖蜜を発酵させて連続式蒸溜機で蒸溜、生成された高純度アルコールに水を加えて、度数を調整した「希釈式焼酎」です。これは日本の甲類焼酎にあたる、ピュアな味わいのお酒。透明な色で大量生産できるのが特徴です。

なお、このあとに紹介する「フルーツ焼酎」以外にも、この「希釈式焼酎」に甘味料や酸味料などが添加され、日本の酒税法の分類では「焼酎」ではなく「リキュール」に分類されている「ソジュ」も、多く輸入・販売されています。

もうひとつの「蒸溜式焼酎」は、蒸し米に麹を加えて発酵させた酒母を単式蒸溜機で蒸溜したものです。日本の本格焼酎(乙類焼酎)にあたります。香りや味わいが深く、比較的古くから飲まれてきたといわれています。

アルコール度数の違い

韓国焼酎のなかでも広く飲まれている「希釈式焼酎」は、アルコール度数15~20%程度のものが主流です。韓国のドラマなどを観ていると、登場人物たちが焼酎をストレートでするする飲んでいる場面に驚かされることがありますが、これは、韓国焼酎のすっきりとした飲みやすさに加え、韓国焼酎のアルコール度数が日本の焼酎に比べて低めで飲みやすいからだと考えられます。

かつては韓国でもアルコール度数20度以上の焼酎が主流でしたが、2006年ごろから20度前後の飲みやすい焼酎が流行りはじめると、酒類業界で焼酎のアルコール度数引き下げ合戦が勃発。よりマイルドな焼酎に人気が集まるようになりました。

この現象に拍車をかけたのが、TV広告の放送条件。国民健康増進法により、17度以上のお酒はTV広告を打てなくなったようで、17度未満の焼酎に注目が集まっているとか。

ちなみに、日本の焼酎はアルコール度数20~25度のものが主流。なかには40度以上の商品もあります。

韓国焼酎はフレーバーの種類が豊富

韓国焼酎の魅力を語るうえで欠かせないのが、若い世代を中心に人気を集めているフルーツ焼酎(クァイルソジュ)の存在。文字どおり、フルーツフレーバーを加えた焼酎のことで、ゆずやグレープフルーツ、ブルーベリー、マスカット、ざくろ、オレンジ、ストロベリー、ピーチなど、種類も驚くほど豊富です。

日本のチューハイ(酎ハイ)のように炭酸やソフトドリンクで割るだけでなく、ストレートやロックでもフルーツ風味をたのしめるのがフルーツ焼酎の強み。日本の酒税法では焼酎ではなくリキュールに分類されますが、日本国内でも流通しているので試してみては?

韓国焼酎(ソジュ)の飲み方

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韓国焼酎と日本の焼酎では、飲み方にも違いがあります。ここでは、韓国焼酎の基本的な飲み方を紹介します。

ショット

お茶やソフトドリンクで割るのが一般的な日本の甲類焼酎に対して、キンキンに冷やした韓国焼酎をショットグラスで一気に飲み干すのが韓国流。

日本の焼酎、とりわけ本格焼酎は、ストレートで味わうこともありますが、アルコール度数20〜25度のお酒を一息で飲むことはおすすめできません。

度数がやや低めの韓国焼酎ならではのたのしみ方といえそうですね。

ソーダ割り

韓国焼酎は、日本の甲類焼酎のようにソーダで割って飲まれることもあります。若い世代を中心に人気を集めるフルーツ焼酎なら、炭酸水を加えるだけでもたのしめそう。

もちろん、ジュースで割ったり、ロックや水割りでシンプルに飲むこともあったりするようで、自由度の高さは日本の甲類焼酎と変わりありません。

爆弾酒

爆弾酒とは、焼酎をビールで割る飲み方。たんに混ぜ合わせるのではなく、一般的にビールを満たしたタンブラーまたはジョッキに、焼酎をなみなみ注いだショットグラスを落として飲みます。焼酎の代わりにウイスキーを使うこともあるようです。

また、ショットグラスの投下方法にさまざまなバリエーションがあるのも爆弾種の特徴です。ビアグラスに箸を渡してショットグラスを置き、テーブルを叩いて振動で落とし入れたり、一列に並べたビアグラスのふちにショットグラスを乗せていき、箸を振ってドミノ倒しのように落とし入れたりと、飲みの場を盛り上げるパフォーマンスもたのしまれています。

韓国焼酎(ソジュ)の代表銘柄

韓国焼酎の代表銘柄を紹介します。

チャミスルfresh17.2°

眞露株式会社サイト

韓国全土でシェアナンバーワンの国民的焼酎。3度にわたって竹の活性炭でろ過してあり、スッキリして飲みやすいのが特徴です。そのまろやかな味わいは、どんな料理にもマッチ。ストレートやロックで飲むのが一般的ですが、水やソーダで割って飲むのも人気です。
韓国で話題のフルーツフレーバー、「チャスミル」シリーズもおすすめ。

製造元:眞露株式会社
公式サイトはこちら

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【現地取材】チャミスルはなぜ、韓国国内シェアNo.1*を維持できるのか?

JINRO(眞露/ジンロ)

眞露株式会社サイト

日本でもコスパの高さと飲みやすさで人気の焼酎ブランド。韓国焼酎だと知らずに飲んでいた人も多いのでは?

主原料は米と麦。不純物を取り除くため5回連続で蒸溜し、蒸溜後に韓国馬山の地下深水をブレンドします。蒸溜回数が多いため、スッキリしたピュアな味わいです。

製造元:眞露株式会社
公式サイトはこちら

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「JINRO(ジンロ)」は焼酎カクテルに欠かせない甲類焼酎

鏡月(きょうげつ)

サントリースピリッツ株式会社

韓国北東部に位置する自然豊かな雪岳山(ソラクサン)系の天然水で仕上げた焼酎。口当たりがやさしくさっぱりしています。鏡月をベースにしたラインナップ商品も豊富。

輸入元 :サントリースピリッツ株式会社
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韓国焼酎「鏡月」が日本で大人気の理由とは?

日本と韓国では異なるお酒の文化とマナー

YunJun CHO/ Shutterstock.com

お酒を飲むときのマナーは、日本と韓国とでは異なります。日本ではグラスの中身が空いてくると、その上からお酒を継ぎ足しますが、韓国では、お酒の継ぎ足しはしません。グラスが空になってから注がなければマナー違反となります。

また、目上の人と酒席をともにするときのマナーの違いもいくつかあります。

瓶からお酒を注ぐ際、日本では利き手で瓶を持ち、反対の手を瓶の下に添えますが、韓国では右手で瓶を持ち、左手は瓶の下、または右ひじに添えるか胸に軽くあてるのが礼儀です。返杯で目上の人から注がれる際は、グラスを右手で持ち、左手を添えます。

また乾杯の際は、韓国では必ず目上の人よりも低い位置でグラスを合わせます。日本でもそうしたほうがていねいですが、決まりがあるわけではありません。

それから、韓国には、お酒を口にするときのマナーがあるのも特徴。日本ではとくにルールはありませんが、韓国では、目上の人に対して顔を横に向けた姿勢で口元を隠しながら飲みます。ただし、これは了承を得た場合のマナーであり、基本的には目上の人の前でお酒を飲むのはご法度のようです。



韓国焼酎は日本でも広く流通していますが、その多くは日本向けに開発された商品です。味もアルコール度数も、日本人の好みや食文化に合わせているので、機会があったら本場の韓国焼酎と飲み比べてみてください。

フレッシュな口あたりに驚く、韓国焼酎の魅力

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