【現地取材】チャミスルはなぜ、韓国国内シェアNo.1*を維持できるのか?

【現地取材】チャミスルはなぜ、韓国国内シェアNo.1*を維持できるのか?

これまで韓国焼酎「チャミスル」の味わいやたのしみ方についてご紹介してきましたが、いくつもの韓国焼酎ブランドが存在する中で、韓国国内で「チャミスル」が長きに渡りNo.1ブランドであり続ける理由は、その魅力とは何か、たのしいお酒.jp 編集部スタッフが実際に韓国へ飛び、製造工場、飲食店、マーケットで取材を行いました!

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魅力の理由1:製造者の、チャミスルにかける努力と情熱

ソウルの中心街から車で約1時間半かけ到着したのは「チャミスル」を製造するハイト眞露・利川(イチョン)工場。利川はお米の生産が盛んな町で、取材スタッフが訪れた初夏は稲が膝丈ほどに伸び、青々とした風景はまるで日本の田園地域を見ているようで、とても綺麗な土地です。

ハイト眞露・利川工場の正面入口

利川工場は一般の方も見学できるコースが設けられており、「チャミスル」の歴史、製造工程、瓶詰めのラインなどを見学することができます。会社の歴史は長く、1924年に前身となる"眞泉釀造商会"を設立し、アジアだけにとどまらず、今や世界中の人々から愛されています。その始まりは1968年ベトナムへの輸出を皮切りに、1977年には日本へ進出、今ではアメリカ、カナダ、中国、オーストラリア、イタリア、ドイツなど多くの国に輸入され、世界中で親しまれています。

見学コースには「チャミスル」に関する歴史資料が並んでいる

「チャミスル」は社員の誇り

韓国国内に利川工場を含め、4つの「チャミスル」製造工場があり、韓国国内の販売数は、なんと一日平均26万ケース(1ケースは360ml瓶×30本入)にもなるそうです。高い人気を保ち続けるその秘密について、工場長に直接お話を伺いました。

ハイト眞露・利川工場のキム工場長

― 他の韓国焼酎との違いを教えてください。

「韓国の皆さんに愛されているチャミスルですが、その最大の特徴 は“クリアな味わい”にあります。韓国のほとんどの焼酎は“希釈式焼酎”と呼ばれており、日本でいう甲類焼酎に当てはまります。チャミスルは希釈の際、竹炭を採用することでスッキリとした味わいを再現し、また4回のろ過作業を行うことで、極限まで不純物を取り除き、すっきり澄んだ味わいとまろやかな後味を楽しんでもらうことを可能にしています」

館内にはこれまで「チャミスル」が打ち立てた様々な記録パネルが展示され、その結果はさすが韓国国内シェアNo.1*焼酎といえるものばかり。

・これまでの総販売数量は900万トン
・これまでの販売数250億本を横にして連結すれば、地球を133周できるほど

とにかく規格外なスケールで愛されているのが数字からも分かり、見学コースから見ることのできる製造ラインには、見慣れた緑色の瓶がズラリと並びます。 工場内では回収された瓶が綺麗に洗浄され、ラインで大量の瓶が運ばれ、もの凄い速さでラベルが貼られ、次のラインへと運ばれていき、見ていて飽きないほどの迫力!

*2018年 韓国国内焼酎出荷実績 Nielsen korea調べ

工場内のラインには大量の瓶が流れ、迫力満点!

― 美味しい「チャミスル」を作るうえで、苦労している点やこだわっている点を教えてください。

「チャミスルを製造するハイト眞露は1924年に創立し、今年で創立95年になりました。長い歴史がありますが美味しい焼酎を届けるために、徹底的な品質管理を心がけ、生産部門の定期評価や管理システムの維持、改善のための努力は決して怠りません」

工場長のチャミスルを見つめる表情は、まるで子供を見るよう

― 多くの表彰状や盾が飾られているのを見学コースで見ました。

「モンドセレクションをはじめ、多くの賞をいただいており、これは製造をしている職員の誇りでもあります。真面目で謙虚な心でより良い商品をお客様にお届けできたら、弊社は幸せです。いつもこの様な想いで、安心安全な商品をお届けします。チャミスルを飲んでいただいたお客様の人生の活力になるよう一瓶、一瓶、製造過程に抜かりなく、真面目にコツコツと造り上げていきます」

魅力の理由2:多様なニーズに応える続ける

日本でも「チャミスル」はスーパーマーケットや量販店や飲食店で見かけますが、本場韓国ではどのように販売されているのか、続いて向かった先は食品や日用雑貨を取り扱っている大手量販店。圧倒的に売り場を占めているのが焼酎であることにも驚きましたが、日本では見かけることのできない陳列に驚かされました。

様々なサイズの「チャミスル」が陳列されている

私たちが知っているのは、一番右にある360mlの瓶タイプですが、こちらの量販店には4種類のペットボトルタイプがありました。お店の方にどのようなニーズがあるのか伺ったところ、最も大きな1800mlのペットボトルはご家庭で飲まれるだけでなく料理酒として使うようです。また、640ml、500ml、400mlと細かく分けられたペットボトルの用途についても伺ってみると、用途ではなく、もう少し小さいサイズが欲しい、もう少し大きなサイズが欲しいと言ったユーザーニーズに応えるためになのだそうです。更に200mlの持ち運びサイズもあるというから驚きです!

魅力の理由3:老若男女のコミュニケーションに欠かせない

実際にどれだけ「チャミスル」が愛されているのか探るべく、ソウルの街中へリサーチに向かいました。まず向かったのはソウルの江南(カンナム)エリアにあるダイニング調のオシャレなお店。さすがソウル、平日だというのにどこのお店も賑わい、まるで日本の金曜日の夜のようです。そんなオシャレな店内で韓国美女が勢揃いした飲み会を発見!

仕事終わりの女子会も「チャミスル」で乾杯!

少しお邪魔して、お話を伺ってみると、こちらの皆さんは同じ会社の同僚で、仕事終わりによく乾杯をするそうです。瓶の表面に霜が張るほどキンキンに冷えた「チャミスル」が乾杯と辛い料理に欠かせないそうです。チャミスルの中にフルーツフレーバーのチャミスルも発見!すももやマスカットなどのフルーツフレーバーは甘酸っぱい香りで、特に若い女性に人気が高いそうです!テーブルにたくさん並んだチャミスルで、平日とは思えないほど盛りあがっていました。

同僚とのたのしい会話を「チャミスル」が盛り立てる

続いて向かったのは、これぞ韓国の焼肉屋と思わせる店内。テーブル代わりのドラム缶が並び、騒音さえもたのしく、活気を感じる店内ではサラリーマン風の男性が「コンベー!(乾杯)」とたのしそう!お肉の焼けるいい香りに誘われてお話を伺ってみると、韓国ではやはり飲みニケーションが盛んな模様。『会社の先輩に相談をする時はお酒を飲みながらの方が良い時もあるし、他部署のメンバーとも交流するのに酒の席は外せない』と「チャミスル」のグラス片手に話すことが多いそう。テーブルの上には空いた「チャミスル」の瓶がすでにたくさん並び、他のテーブルも見回せば、お肉を焼きながら「チャミスル」をクイッと飲む人ばかりです。

さすが男性!と思うほどテーブルにはたくさんの「チャミスル」

近年、韓国の若者に「居酒屋」が人気と言うことなので、翌日は若者の集まる街、弘大(ホンデ)エリアへリサーチに。 ここで、友人たちと飲み会をたのしむ大学生グループを発見。さっそく声を掛けてみると、『乾杯はビールでも、やはり飲みやすいチャミスルが好き』なのだとか。『ストレートで飲んだり、ビールで割ったりと様々な飲み方ができるから飽きることなく、お酒初心者でも自分好みの飲み方ができるから人気ありますし、だいたい一人2本くらい飲みます』とのことでした。 また韓国でも日本同様、お刺身は人気ですが、注目すべきはその食べ方。日本と大きく異なるのは、醤油ではなく、なんと“コチュジャン”を付けて食べます。実際に食べた感想を聞いてみると、『ピリッと辛いお刺身とチャミスルはすごく合いますよ!』と教えてくれました。飲食店のスタイルや年代が変わっても、変わることなく「チャミスル」がコミュニケーションに欠かせないお酒として、たのしまれていることが良く分かりました。

大学の先輩や友達と週に2~3回ほど、飲み会を行うという彼ら

「チャミスル」は造り手の想いが伝わる国民的銘酒

ソウルに着いた時から、繁華街を歩けば目のつくところに「チャミスル」のポスターがあり、通りを歩きながら飲食店を覗けば、テーブルには当たり前のように「チャミスル」があり、多くの国民から支持され、愛されていて、「チャミスル」があること自体、韓国国民にとって、当たり前なのだと体感する取材となりました。 きっとそれも、工場長の言う「全職員が真面目に作っている綺麗な焼酎」だからこそ、老若男女問わず受け入れられ、韓国国内シェアNo.1という結果を維持し続けているのでしょうね。

まだチャミスルは飲んだことがないと言う方もぜひ、ほんのり甘くスッキリと飲める「チャミスル」を、キンキンに冷やし、試してみてはいかがでしょうか。フルーツフレーバーや美味しい飲み方なども紹介している公式ホームページもチェックしてみてください。

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