「戸河内(とごうち)ウイスキー」がウイスキーマニアをうならせる理由【広島のウイスキー】

「戸河内(とごうち)ウイスキー」がウイスキーマニアをうならせる理由【広島のウイスキー】
出典 : 株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーサイト

「戸河内ウイスキー」は、ほどよいピート香がありながらマイルドな飲み口が特徴の、広島県廿日市「サクラオB&D/旧:中国醸造」が造る地ウイスキーで、安芸太田町戸河内の、旧鉄道用トンネルを貯蔵庫に使っていることが名前の由来です。『現在はSAKURAO DISTILLERY(桜尾蒸溜所)内貯蔵庫も併用』

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広島のウイスキー「戸河内ウイスキー」とは?

株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーサイト

全国のウイスキー好きに愛される広島のウイスキー「戸河内ウイスキー」の風味の特徴から紹介しましょう。

「戸河内ウイスキー」の香りや味わいの特徴

「戸河内ウイスキー」は、広島県廿日市の、株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(サクラオB&D/旧:中国醸造株式会社) が製造する「地ウイスキー」です。創業当初から100年以上 もの長い歴史のなかで受け継がれてきた蒸溜技術とブレンド技術により、マニアをうならせる個性的な風味のウイスキーが生み出されています。

2004年に販売を開始した「戸河内ウイスキー」のブレンデッドウイスキーは、熟練のブレンダーがグレーンウイスキーとモルトウイスキーの個性を見極め、ほどよいピート香がありながらマイルドな飲み口に仕上がるように、絶妙にブレンドして造られています。商品ごとに個性は異なりますが、樽材の香りや甘味、モルトウイスキー由来のバニラやチョコレートのような甘味が感じられるのが特徴です。

2021年7月に 数量限定でリリースされたシングルモルトウイスキー「戸河内」は、戸河内の山々の新緑や新鮮なリンゴ、マーマレードのような香りが特徴で、やわらかな甘味とスムースな口当たりが印象的な1本です。「戸河内ウイスキー」の底力が垣間見える上質な仕上がりとなっています。

「戸河内ウイスキー」を生んだ「戸河内貯蔵庫」とは?

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株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーが所有している貯蔵庫は、2017年に完成した廿日市桜尾の「SAKURAO DISTILLERY(桜尾蒸溜所)」内貯蔵庫と、銘柄の由来にもなっている「戸河内貯蔵庫」の2か所です。

このうち戸河内貯蔵庫が位置しているのは、県下最高峰の恐羅漢山や深入山、国の特別名勝・三段峡など、豊かな森林と清流が織りなす色彩、景観の美しさが際立つ安芸太田町戸河内。そんな山あいの地にある、かつて鉄道用として使われていたトンネルを生かしています。

四季を通じて冷涼な気温を保つうす暗い貯蔵庫で新緑の香りをたっぷりと吸い込んで静かに熟成の時を重ねています。

「戸河内ウイスキー」の奥深い味わいを生む蒸溜技術

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「戸河内ウイスキー」には、100年以上培われてきた発酵と蒸溜のノウハウが活かされているウイスキーです。

2017年に新設された「SAKURAO DISTILLERY」では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを製造していますが、このうちのグレーンウイスキーには、特注のステンレス製蒸溜機が使われているのが特徴。

またこれまで培った技術を取り入れつつ蒸溜した原酒は、バーボン樽など に詰められ熟成の時を刻みますが、ここにも長年培われてきた技術が活かされています。

美しい黄金色にきらめく「戸河内ウイスキー」の唯一無二のおいしさは、株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーに受け継がれてきたノウハウや高い技術力、ブレンダーの繊細な感性によって育まれているのです。

「戸河内ウイスキー」の種類

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前述したシングルモルトウイスキー「戸河内」以外のラインナップを紹介します。

戸河内ウイスキー

やさしい甘味のグレーンウイスキーや穀物感豊かなグレーンウイスキー、バニラやチョコレートのようなやわらかな甘味とかすかなピート香を持つモルトウイスキーをブレンドした明るい黄金色のブレンデッドウイスキー。

若々しい香りと軽く穏やかな味わいが特徴で、はちみつや穀物のような甘い香りがまろやかさを感じさせます。

ライトな味わいながらほどよくスモーキーで、力強い印象のあるウイスキーです。

限定 戸河内ウイスキー8年

蒸溜技術を活かして8年以上熟成させた、スパイシーな柑橘系の香りを持つグレーンスピリッツ と、ほどよいピート香とバニラやチョコレートのような甘さを持つモルトウイスキーをブレンドした明るい黄金色のブレンデッドウイスキー。

スパイシーな香りやフレッシュな若草のような香り、スモーキーなピート香が、すっきりドライな味わいを際立たせています。

限定 戸河内ウイスキー SAKE CASK FINISH

サクラオB&Dで醸した純米酒を白ワインの熟成樽で熟成させたのち、「戸河内ウイスキー」を詰めて後熟(ウッドフィニッシュ)させた個性あふれる黄金色のウイスキー。

白ワインと純米酒由来の軽やかなフルーツの香りや、後熟による黒糖のような甘味が特徴的で、適度な甘味と酸味がまろやかなハーモニーを奏でています。

限定 戸河内ウイスキー BEER CASK FINISH

カリブ海のフランス領マルティニークでラム酒を10年熟成させたのち、フランスで「IPA(インディア・ペール・エール)」というビールが詰められていた樽に「戸河内ウイスキー」を詰めて後熟させた琥珀色のウイスキー。

ラム由来のはちみつのような香りや、IPA由来のさわやかなホップの香りや苦味、樽由来のバニラや焼きりんごのような甘味がバランスよく調和していて、甘い香りとビターな後味の余韻を長くたのしめます。

戸河内ウイスキー梅酒(ビジターセンター限定)

南高梅で造った自社製の梅酒にウイスキーをブレンドした、ウイスキー梅酒。梅のコクとやさしい甘味、ほのかな酸味を持つ濃厚な味わいで、芳香な梅の香りとほのかなウイスキーの香りが漂います。飲み飽きしない、すっきりとした後味の梅酒です。

戸河内ウイスキー桜桃酒(ビジターセンター限定)

ヨーロッパサワーチェリーの果汁とウイスキーをブレンドした、珍しい組み合わせのウイスキーチェリー酒。甘味と酸味のバランスがよく、さわやかでやさしいチェリーの香りと果汁感たっぷりの濃厚な味わいが、上品なウイスキーの風味を引き立てています。

戸河内ウイスキー黒糖梅酒(ビジターセンター限定)

沖縄産の黒糖だけで造った黒糖蜜に梅酒とウイスキーをブレンドした、ウイスキー黒糖梅酒。黒糖の甘味や梅酒の酸味、ウイスキーのスモーキーな熟成感が見事に融合していて、コクのある深い味わいをたのしめます。


「戸河内ウイスキー」ラインナップ
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「戸河内ウイスキー」のおすすめの飲み方

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初めて開封するウイスキーなら、まずは少量をストレートで味わってみてはいかがでしょう。「戸河内ウイスキー」本来の個性が感じられるはず。また、ストレートウイスキーにスポイトなどで常温の水を1滴垂らせば、香味が引き出されて繊細な香りをたのしめます。

さらに香りを堪能したい場合は、ウイスキーと常温の水を1:1の割合で飲むトワイスアップもおすすめです。もちろん、ロックやハイボール、水割りなどでもおいしくいただけるので、好みの飲み方で味わってみてください。

ウイスキーと果実を合わせたウイスキーリキュールも、ロックや炭酸割りなど多彩な飲み方でたのしめます。なかでも黒糖梅酒はアイスにかけたりミルクで割ったりとアレンジが利くので、いろいろと試してみてはいかがでしょう。

「戸河内ウイスキー」の新たな挑戦

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「戸河内ウイスキー」でウイスキー愛好者を魅了してきたサクラオB&Dですが、2017年12月、洋酒づくりの新たな可能性への一歩を踏み出しました。それが、前述した「SAKURAO DISTILLERY」です。

サクラオB&Dでは、この新しい蒸溜所で、広島初となるシングルモルトウイスキーの製造を開始し、2021年7月1日に、3年以上かけてじっくり熟成させたシングルモルトウイスキー「戸河内」と「桜尾」を同時にリリースしました。

また、それに先駆けて2018年3月には、柑橘類など厳選した地元産の素材を使用した純国産クラフトジン「SAKURAO GIN」を発売。「SAKURAO GIN ORIGINAL」と「SAKURAO GIN HAMAGOU」が、ジンの本場イギリスで開催された「The Gin Masters 2021」で金賞を受賞するなど、話題を呼んでいます。

国産ウイスキーの人気が高まりを見せるなか、ジャパニーズウイスキーの新たな担い手としてデビューした「SAKURAO DISTILLERY」。熟成を経たシングルモルトをぜひ味わってみたいものです。



「戸河内ウイスキー」は日本のウイスキー文化の一翼を担う、地ウイスキーです。100年を超える蒸溜の技術から生まれるウイスキーの味わいを、ぜひ堪能してみてはいかがでしょう。


製造元:株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー
(サクラオB&D / 旧:中国醸造株式会社)
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蒸溜所:SAKURAO DISTILLERY
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