ワインを自宅で熟成するとおいしくなる? 熟成の秘密と道具について

ワインを自宅で熟成するとおいしくなる? 熟成の秘密と道具について
出典 : Anna Volgina / Shutterstock.com

ワインのなかには熟成することで香りや味わいが変化するタイプがあり、デキャンタージュという作業を行うことで風味を高める効果が期待できます。今回は熟成によるワインの変化やデキャンタージュのポイント、抜栓後にワインの熟成を促進できる便利な道具について紹介します。

  • 更新日:

目次

  • 熟成による変化はワインの大きなたのしみ
  • ワインを開かせる方法(飲む前の熟成方法)とは
  • ワインを一瞬で熟成させる!? 注目の道具を紹介

熟成による変化はワインの大きなたのしみ

熟成による変化はワインの大きなたのしみ

Africa Studio/ Shutterstock.com

ワインの「熟成」とは

ワインにおける「熟成」とは、穏やかな酸化が進み、香りや味わいなどによい変化が生じることを指します。ワインを熟成させる方法には以下のようなものがあります。

◇樽熟成
発酵のあとにワインを熟成させる工程で用いられます。樽熟成を行うことでワイン中の成分を安定させるほか、複雑な風味を引き出したり、樽香と呼ばれる香りをつけたりすることができます。白ワインなどは、樽ではなくステンレスタンクなどを使用することもあります。

◇出荷前の瓶熟成
出荷前に瓶の中で熟成させる瓶熟成を行うこともあります。瓶熟成はフルーティーな香りを生むのに適していて、白ワインやロゼワインの製造工程でよく用いられます。

◇出荷後の瓶内で、保管庫などで寝かせて熟成
ワインは出荷されたあとにもゆるやかに熟成が進みます。高級なヴィンテージワインなどでは数十年にわたり熟成されるものもありますが、熟成は長ければ長いほどよい、とは限らないのが難しいところです。

ワインがもっともおいしく感じられる飲みごろは、ワインの産地や品種のほか、保存状態などによっても異なります。熟成による変化を考慮して飲みごろを見極めるのは、ワインならではの難しさでもあり、たのしみであるといえるでしょう。

熟成でワインはどう変わる?

熟成が進むと、ワインにはさまざまな変化が生じ、香りや味わいの魅力が増していきます。ここでは赤・白ワインの熟成によるおもな変化を確認しましょう。

【赤ワインの熟成による変化】
赤ワインは、ワイン中に含まれるアントシアニンやタンニンなどが酸化することで、以下のような変化が現れます。

◇色
赤ワインに含まれるアントシアニンなどの色素が酸化することによって、紫がかった濃い色味から、段階を経てレンガ色~オレンジ色に近い淡い色味へと変化します。

◇香り
ワイン中のアルコールや有機酸類が酸化することで「熟成香」と呼ばれる香りが発生します。フランボワーズ(ラズベリー)やカシス(ブラックカラント)、イチゴなどの果実や植物中心の香りから、ドライフルーツや腐葉土、葉巻、キノコ、革製品などの香りが加わるなど、徐々に変化していきます。

◇味わい
渋味のもととなるタンニンが酸化することで、瓶に「澱(おり)」が沈殿するとともに、ワインの渋味がやわらぎマイルドな味わいに変化していきます。

【白ワインの熟成による変化】
フレッシュな味わいを特徴とする白ワインは長期の熟成は行わないのが一般的ですが、貴腐ワインや一部の高級ワインでは、長期間の熟成を必要とするものもあります。

◇色
熟成によって透明に近い状態からレモン色、黄金色、アンバーへと濃い色味に変化していきます。

◇香り
ワインによりますが、トロピカルフルーツ、柑橘などフレッシュな果物や植物的な香りから、ドライフルーツ、ハチミツ、干し草のような熟成香が強くなっていきます。

◇味わい
フレッシュな果実味に代わり、ドライアプリコットやトーストのような風味が生じたり、酸味が穏やかに感じられるようになるなど、やさしい味わいになる傾向があります。

ただし、飲みごろのピークを過ぎるとその魅力は下降線をたどることになるため、見極めが大切です。

長期熟成に適したワインとは

長期間の熟成に適したワインは、一般的にワインの熟成に必要なアントシアニンやタンニン、有機酸などの成分を多く含む高品質なワインといわれています。このようなワインは複雑な風味を持っていて、熟成させることでよりバランスのよい味わいに変化させることができます。

とはいえ、すべてのワインが長期熟成に適しているわけではありません。

フレッシュさが魅力の白ワインはもちろん、赤ワインのなかにも長期熟成させずに早めに飲むことが望ましいとされる「早飲みタイプ」もあります。手ごろな価格のテーブルワインなどの多くは「早飲みタイプ」で、店頭に並ぶころには飲みごろを迎えているため、早めに飲んだほうがおいしく味わえるでしょう。

ワインを開かせる方法(飲む前の熟成方法)とは

David Tadevosian/ Shutterstock.com

おすすめ情報

関連情報

ワインの基礎知識

日本ビール検定(びあけん)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事