埼玉の焼酎【秩父紀行(ちちぶきこう):武甲(ぶこう)酒造】豊かな自然と水が生む秩父の粕取り焼酎

埼玉の焼酎【秩父紀行(ちちぶきこう):武甲(ぶこう)酒造】豊かな自然と水が生む秩父の粕取り焼酎
出典 : 武甲酒造株式会社公式フェイスブック

「秩父紀行」は、埼玉県秩父市の老舗蔵・武甲酒造が造る粕取り焼酎(酒粕焼酎)です。日本酒を造る際の副産物である酒粕を原料とする本格焼酎で、豊かな味わいと香りがたのしめます。自然と水に恵まれた地で造られる「秩父紀行」の魅力を紹介します。

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「秩父紀行」は老舗の日本酒蔵が造る粕取り焼酎

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「秩父紀行」は自然と水に恵まれた秩父の老舗蔵が造る焼酎

「秩父紀行」は、埼玉県の西部に位置する秩父市の武甲酒造が造る焼酎です。

蔵元の武甲酒造は、江戸時代中期の宝暦3年(1753年)に創業した老舗の日本酒蔵で、「柳田総本店」という屋号を持っています。現在の蔵は8代目の当主が建てたもので、さらに先代が建てたという店舗は「武甲酒造柳田総本店店舗」として国の登録有形文化財となっています。

蔵が建つ秩父市は、名峰・武甲山(ぶこうざん)などの山々に囲まれた自然豊かな秩父盆地にあり、良質な水にも恵まれています。往時、良水を求めて数度移転したという蔵元は、現在、環境省選定「平成の名水百選」のひとつ「武甲山伏流水」を使って酒造りを行っています。この水はミネラル分が豊富に含まれる中硬水で、蔵の営業時間中には敷地内の井戸で一般の人も飲むことができます。

「秩父紀行」は酒粕を原料とする粕取り焼酎

「秩父紀行」は、日本酒造りの副産物「酒粕」から造る「粕取り焼酎(酒粕焼酎)」です。

酒粕は、日本酒を造る工程で発酵させた醪(もろみ)を搾ったあとに残ったもので、「清酒粕」ともいいます。この酒粕には8~10%ほどのアルコール分が残っていて、これを蒸溜して造るのが粕取り焼酎です。日本酒を想わせる香りと、甘味や旨味が凝縮された芳醇な味わいをたのしめます。

武甲酒造の粕取り焼酎「秩父紀行」も豊かな香味が魅力です。全国新酒鑑評会金賞受賞酒「武甲正宗(ぶこうまさむね)」で知られる日本酒蔵ならではの焼酎といえるでしょう。

「秩父紀行」は単式蒸溜機で造る本格焼酎

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「秩父紀行」は単式蒸溜機で造られる焼酎

「秩父紀行」は、酒税法上は単式蒸溜焼酎に分類される焼酎です。「乙類焼酎」とも呼ばれる「単式蒸溜焼酎」は、酒粕など酒税法に定められた原料を使い、昔ながらの単式蒸溜機で造られます。その歴史は古く、日本では室町時代にあたる15世紀のなかごろに登場したといわれています。

単式蒸溜機は構造がシンプルなため、原料の成分がお酒に溶け込みやすいという特徴があります。「秩父紀行」も原料である酒粕由来の風味が存分にたのしめます。

「秩父紀行」などの本格焼酎とは

「秩父紀行」は、「本格焼酎」の表示が認められている焼酎でもあります。本格焼酎は「単式蒸溜焼酎」の一部ですが、酒税法によって使える原料や製法が厳密に規定されています。この規定を満たす焼酎のみが本格焼酎と名乗ることができるのです。

本格焼酎は、伝統の製法で造る本格派の焼酎という意味を込めて焼酎の造り手が提唱し、表記が認められるようになった呼称です。

飲めば酒粕の滋味が広がる「秩父紀行」も、原料の風味が生きる「本格焼酎」の名にふさわしい1本といえるでしょう。

「秩父紀行」のおすすめの飲み方

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「秩父紀行」をストレートでたのしむ

「秩父紀行」の豊かな味わいをたのしむなら、まずは水などで割らず氷も入れないストレートで飲むのがおすすめです。

「秩父紀行」などの本格焼酎をストレートで飲むときのポイントは2つあります。香りを飛ばさないために小さめのおちょこやショットグラスで飲むこと。そして、瓶の中の焼酎を均一にするために瓶を少しだけ振ってから注ぐこと、の2点です。

アルコール度数25度の焼酎なので、飲みすぎないようちびちびと飲むことをおすすめします。焼酎本来の味をたのしんだら、ほかの飲み方も試してみるとよいでしょう。

「秩父紀行」をロックでたのしむ

「秩父紀行」は、大きめの氷を入れたグラスに焼酎を適量注いでたのしむ、ロックスタイルで飲むのもおすすめです。冷やされることでシャープな印象になり、すっきりと飲めるほか、口当たりがとろりと感じられるようになります。また、氷が溶けるにつれて、水割りのような味わいに変化するのもロックの魅力のひとつ。「秩父紀行」のような、香味豊かな本格焼酎をゆっくり味わいたいときにもぴったりな飲み方といえそうです。

「秩父紀行」をお湯割りでたのしむ

「秩父紀行」は、お湯割りでもおいしく飲めます。
お湯割りを作るときのポイントは以下の3つです。

◇器に注ぐ順番
お湯が先、焼酎があと。焼酎はお湯の上に置くようなイメージで、そっと注ぎ入れます。
◇焼酎とお湯の比率
6:4や5:5を目安に、好みの比率を探ってみましょう。
◇温度
人肌より温かい40~45度程度がおすすめです。6:4の比率で作る場合、70度前後のお湯を使うと飲みごろに。

香りがふんわりと立ち上り、やさしくまろやかな口当たりになるお湯割りで、「秩父紀行」をぜひ堪能してみてくださいね。

「秩父紀行」の蔵元が造る焼酎タイプリキュールと日本酒を紹介

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「秩父紀行」の蔵元が造る焼酎タイプリキュール「秩父いわざくら」

「秩父紀行」の蔵元・武甲酒造は、日本酒や焼酎以外にも、ワインやリキュール、漬物やジャム、秩父に自生するカエデの樹液を使ったサイダーやシロップなど、さまざまな商品を造っています。

「秩父いわざくら」もそのひとつ。焼酎乙類(本格米焼酎)・焼酎甲類(米アルコール)・糖類で造る焼酎タイプのリキュールで、地元の武甲山でのみ咲く「チチブイワザクラ」に見立てた金箔が入っています。

おすすめの飲み方は、ストレートやお湯割り、ウーロン茶割りなど。炭酸で割ればグラスのなかで金箔が舞い、ひときわ華やかに。見た目でもたのしませてくれる1本です。

「秩父紀行」の蔵元の日本酒ラインナップ

「秩父紀行」の蔵元・武甲酒造の主要日本酒ブランドは「武甲正宗」です。社名同様、秩父のシンボル・武甲山の名を冠しています。最後に、数多くのラインナップのなかから、蔵元がおすすめする定番商品を紹介しましょう。

【大吟醸】
酒造りの技術を結集した「芸術作品」ともいえる逸品。極上の香りをたのしめます。

【純米大吟醸 吟嶺】
原料米を50%まで磨き上げ、ていねいに吟醸造りで醸した純米大吟醸酒。冷やして飲むのがおすすめです。

【武甲正宗 本醸造】
すっきりしたのどごしの、やや辛口の本醸造酒。冷やしてよし、熱燗なら別格の味わいが堪能できます。

【純米酒】
米と米麹だけで造られた伝統的な純米酒。冷やして飲むか、味わいふくらむ人肌燗で飲むのがおすすめです。


「秩父紀行」は、日本酒蔵の粋を集めて造られた粕取り焼酎です。焼酎ファン以外にも支持される酒粕由来の豊かな香味を、ぜひ味わってみてくださいね。


製造元:武甲酒造株式会社
公式サイトはこちら

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