山形の焼酎【雪原(せつげん):古澤酒造】寒河江の老舗蔵が造る極上の焼酎

山形の焼酎【雪原(せつげん):古澤酒造】寒河江の老舗蔵が造る極上の焼酎
出典 : CHEN MIN CHUN/Shutterstock.com

「雪原」は、「澤正宗(さわまさむね)」などの日本酒銘柄で知られる山形県寒河江(さがえ)の蔵元、古澤酒造が造る焼酎銘柄です。清流・寒河江川のほとりで、約180年にもわたって酒造りを続けてきた老舗蔵が造る、焼酎「雪原」の魅力を紹介します。

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目次

  • 焼酎「雪原」を造る古澤酒造は天保7年創業の老舗蔵
  • 「雪原」は米焼酎に加えて、麦焼酎、そば焼酎もラインナップ
  • 焼酎「雪原」や日本酒「澤正宗」をたのしむなら蔵元直営の居酒屋へ

焼酎「雪原」を造る古澤酒造は天保7年創業の老舗蔵

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焼酎「雪原」を生んだ古澤酒造の歩み

焼酎「雪原」を造るのは、天保7年(1836年)の創業以来、約180年にもわたり酒造りを続けてきた老舗、古澤酒造です。

蔵を構える寒河江は、江戸時代初期から幕府の直轄地(天領)として栄えた土地。東は樹氷で知られる蔵王、西は朝日山系に囲まれた雪深い冷涼な土地柄を活かして、かつては20ほどの酒蔵が軒を並べていたと言われています。

初代・古澤四郎治(しろうじ)氏が醸した日本酒は、蔵の庭先にあった紅葉にちなんで「紅葉盛(もみじざかり)」と名付けられ、地元酒のなかでも人気を博したのだとか。この紅葉の木は、今では古澤酒造の歴史を伝える「酒造資料館」の看板に姿を変え、その歴史を物語っています。

焼酎「雪原」へと続く、古澤酒造の酒造り

古澤酒造の酒造りは、江戸期には年間約200石、一升瓶にして2万本程度の小規模なものでしたが、明治以降は次第に生産量が拡大し、明治後期には、今も続く代表銘柄「澤正宗」が誕生しました。

その後、大正から昭和初期にかけては、三代目当主の古澤徳治(とくじ)氏が酒造りの近代化・高品質化に取り組み、山形を代表する蔵元へと成長していきました。

「酒屋は酒屋らしく」との家訓を受け継ぎ、流行を追うことなく、常に品質にこだわり続けた古澤酒造の酒造りが、今も「澤正宗」をはじめとした日本酒、そして焼酎「雪原」の品質を支え受けているのです。

「雪原」は米焼酎に加えて、麦焼酎、そば焼酎もラインナップ

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焼酎「雪原」シリーズの豊富なラインナップ

「雪原」は、古澤酒造が造る焼酎に付けられた銘柄名です。雪深い寒河江の気候風土に育まれた焼酎にふさわしい、清澄な印象を与える酒名といえるでしょう、

「雪原」といえば、数々の受賞歴を誇る米焼酎が有名ですが、「雪原」イコール米焼酎というわけではありません。山形では珍しい麦焼酎や、地元の名産である蕎麦を使ったそば焼酎も、「雪原」シリーズとしてラインナップされています。

以下に代表的な商品を紹介しますので、さまざまな原料の「雪原」を飲み比べてみてはいかがでしょうか。
【雪原 米焼酎 雪若丸】
山形県の主力米として人気の「雪若丸」を85%まで精白して醸した純米酒を、さらに蒸溜して造った米焼酎です。食味ランキングで「特A」に評価される「雪若丸」の旨味が堪能できます。

【雪原 極上米焼酎 つや姫】
山形のブランド米として開発された「つや姫」を100%使用した米焼酎。2019年度のINTERNATIONAL WINE & SPIRIT COMPETITION( IWSC )においてブロンズ賞を獲得しました。「雪原 米焼酎 雪若丸」とのセット商品も販売されているので、米の品種による味わいの違いを飲み比べてみるのも一興です。

【雪原 吟醸米焼酎 25度】
山形県産の酒造好適米「出羽の里」を60%まで精白して醸した純米吟醸から造った、「雪原」の最高傑作と呼ばれる米焼酎。日本酒に近い香りがたのしめます。

【雪原 麦焼酎】
厳選した良質な麦を原料に、清酒用の麹菌を用いて寒仕込みで造った麦焼酎。さらりとしたマイルドな味わいが魅力です。

【雪原 山形そば焼酎】
山形はそば処としても有名で、古澤酒造も2003年に敷地内で「そば打ち処紅葉庵」を開設。その翌年から造り始めたのが「雪原 山形そば焼酎」です。ほんのりと甘く、やさしい香りが堪能でき、2014年 には全国酒類コンクール春季そば焼酎の部で第1位に輝きました。

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