「アンバーエール」ってどんなビール? おすすめの銘柄も紹介

「アンバーエール」というビアスタイル(ビールの種類)を知っていますか? 日本ではマイナーなビールですが、エールビールの定番のひとつで、多くのビール好きに愛されています。今回はイギリス生まれの「アンバーエール」の魅力を、おすすめの銘柄とともに紹介します。
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目次
- 「アンバーエール」とは?
- 「アンバーエール」はどんな味わい?
- 「アンバーエール」の魅力が詰まったおすすめ銘柄
「アンバーエール」とは?

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「アンバーエール」はイギリス発祥のエールビール
「アンバーエール」とは、イギリス発祥のエールビールの一種。「アンバー(amber)」は「褐色」という意味で、液体の色が琥珀色~赤褐色をしているのが特徴です。
「アンバーエールはアメリカ発祥のビール」と説明されているものがありますが、じつはイギリスの「アンバーエール」とは別物。アメリカでよく飲まれているのは「アメリカンアンバーエール」というビアスタイルで、イギリスの「ペールエール」や「スコッチエール」から独自に派生したものです。
なお、イギリスに「アメリカンアンバーエール」というビアスタイルはありません。
「アンバーエール」の色は焙煎した麦芽由来のもの
ビールの色は、黄金色や琥珀色、赤っぽい色、茶色、黒色などじつにさまざまですが、ビールを色で分類すると、大きく淡色ビールと濃色ビールの2つに分けられます。このうち「アンバーエール」は濃色ビールに分類されます。
濃色ビールの色に大きく影響するのは、使用する麦芽の焙煎(ばいせん)度合いです。濃色ビールは、焙煎された濃色麦芽で醸造されますが、麦芽の焙煎度合いによってビールの色が黒や茶色に変化します。
「アンバーエール」の色合いは、焙煎した麦芽由来のものなのです。
エールビールの一種「アンバーエール」の発酵・熟成方法
エールビールの一般的な製法は、上面発酵酵母(エール酵母)を使い、15~25度程度の常温に近い温度で3~5日間発酵させたあと、2週間ほど貯蔵・熟成させるというもの。「アンバーエール」はエールビールの一種なので、基本的にこのエールビールの製法で造られています。
ちなみに、日本で多く飲まれているのはラガービールで、製法が異なります。ラガービールでは、下面発酵酵母(ラガー酵母)を使い、比較的低い温度(5~10度程度)で1週間から10日ほど発酵させ、1か月ほど熟成させることで完成します。
「アンバーエール」はどんな味わい?

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