銘柄名に「赤」がつく芋焼酎の魅力とは? おもな特徴と代表的な銘柄を紹介!

銘柄名に「赤」がつく芋焼酎の魅力とは? おもな特徴と代表的な銘柄を紹介!
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芋焼酎のなかには、名前に「赤」がつく銘柄がいくつかあります。なぜ「赤」とつけられているのでしょうか? 今回は、銘柄名に「赤」がつく焼酎にフォーカスして、その理由や由来、風味の特徴や代表的な銘柄など、「赤」がつく焼酎の魅力を紹介します。

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芋焼酎の銘柄名に「赤」が使われている理由

芋焼酎の銘柄名に「赤」が使われている理由

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芋焼酎の名に「赤」をつける理由1:原料に「赤芋」や「紫芋」を使用

芋焼酎の名前に「赤」が使われている理由としてまず挙げられるのは、原料に赤芋や紫芋系のさつまいもが使用されているためです。

芋焼酎の原料には通常、焼酎醸造専用の白芋系のさつまいも「コガネセンガン」などが使用されます。しかし、それと異なって、皮が赤い赤芋系のさつまいもや、果肉が紫色の紫芋系のさつまいもが使われることもあります。

こうした場合は、通常の焼酎と区別するために、銘柄名に原料の特徴である「赤」がつけられることが多いようです。

もちろん、初めから「赤」や「紫」のさつまいもを使った商品が開発されることもあります。

なお、紫芋を使う場合、紫芋に含まれるポリフェノールが麹と反応してもろみが赤くなることから、多くの場合「紫」ではなく「赤」が用いられるようです。

芋焼酎の名に「赤」をつける理由2:「赤」のイメージにあやかって特別感を演出

焼酎の銘柄名に「赤」とつけられる理由は、もうひとつあります。

赤は、昔から縁起のよい特別な色とされてきました。いまも、だるまや神社の鳥居、赤飯、還暦祝いや結婚式といった慶事など、縁起がよいものや、めでたいシーンで使われています。

このような「赤」のイメージにあやかり、「縁起のよいお酒として飲まれるように」という想いを込めて、名前に「赤」がつけられるようになったという説があります。

また、かつて染料の「赤」は貴重な色だったそうで、そのイメージから、特別感を出すという意味で名前に「赤」がつけられているという説も。

もちろん、通常の芋焼酎の名前にただ「赤」とつけて縁起を担ぐわけではなく、いずれの場合も赤芋や紫芋で造られていることが多いようです。

銘柄名に「赤」がつく芋焼酎の魅力

銘柄名に「赤」がつく芋焼酎の魅力

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赤芋や紫芋を使った焼酎の魅力と特徴

赤芋で造られた焼酎の魅力は、柑橘類を思わせる甘い風味にあります。「ベニサツマ」や「鳴門金時(なるときんとき)」などの赤芋に分類される芋は糖度が高く、食用に使われることも多い芋。そのため、赤芋が原料の芋焼酎は、「コガネセンガン」などの白芋で造った焼酎より甘い香りや味わいが強く感じられる傾向にあります。

一方、「パープルスイートロード」などの紫芋で造られた焼酎の魅力は、華やかな香りとフルーティーさ。紫芋には、ブドウなどにも含まれるポリフェノールの一種アントシアニンが多く含まれているため、紫芋を原料とした焼酎を飲むとまるでワインのような風味が感じられます。また、白芋で造った芋焼酎よりもすっきりと飲みやすい口当たりも特徴です。

赤芋や紫芋で造った焼酎にはプレミアムなものが多い

赤芋や紫芋で造った焼酎は、少量生産のプレミアム商品である場合が多くあります。

赤芋は前述のとおり食用にも回されるため、流通量を確保するのが難しい一面があり、また紫芋はそもそも流通量が少ないので、それぞれを原料とした焼酎の生産量も少なくなっています。

また、希少な芋を使っているということから、定番商品よりもグレードアップした商品として扱われることもあります。特別な製法で造ることで、さらにプレミアム感が付加された商品もあります。

赤芋や紫芋で造ったプレミアム感のある商品は、ラベルなどが縁起のよい「紅白」や「赤」「ゴールド」で装飾されていたり、桐箱などの化粧箱に納められていたりすることもあります。

「赤」がつく芋焼酎の代表的な銘柄

「赤」がつく芋焼酎の代表的な銘柄

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名前に「赤」がつく紫芋系の焼酎

【赤霧島(あかきりしま)】

宮崎県の霧島酒造が造る芋焼酎で、原料に「ムラサキマサリ」という紫芋を使用しています。名前の由来は、紫芋のポリフェノールが焼酎麹の生成するクエン酸と反応して、もろみが真っ赤になるため。気高い香りと澄んだ甘味をたのしめます。

製造元:霧島酒造株式会社
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【赤猿(あかざる)】

鹿児島の小正醸造が造る、フルーティーでキレのある味わいが特徴の芋焼酎。原料には、さつまいもの品種のなかでもとくに希少といわれる紫芋、「農林56号(パープルスイートロード)」が使われています。さつまいもの個性が余すことなく引き出された1本です。

製造元:小正醸造株式会社
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【赤薩摩(あかさつま)】

鹿児島県の薩摩酒造が造る芋焼酎。原料に、南薩摩の頴娃(えい)地区で栽培される、ポリフェノール含有量が豊富な「エイムラサキ」という希少な紫芋を使用しています。黒瀬杜氏の手による、華やかな香りと余韻の残る芋の旨味を存分に味わえる焼酎です。

製造元:薩摩酒造株式会社
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【紫の赤兎馬(せきとば)】

「紫の赤兎馬」は鹿児島県の濱田酒造が造る芋焼酎で、紫芋由来のフルーティーさが特徴です。銘柄名は、中国の歴史書「三国志」、そして時代小説「三国志演義」に登場する武将・呂布の愛馬の名前に由来します。「赤兎馬」ブランドにはほかに、白芋を使った「薩州 赤兎馬」などもあります。

製造元:濱田酒造株式会社
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名前に「赤」がつく赤芋系の焼酎

【赤よかいち】

宝酒造が所有する、宮崎県高鍋町の日向(ひゅうが)黒壁蔵で造られている芋焼酎。原料に、「ベニサツマ」や「金時芋(きんときいも)」などの赤芋を使用し、赤ワインを造るときに使用される「赤ワイン酵母」を使って仕込まれることで、赤芋本来のフルーティーな香りとコクが引き立てられています。

製造元:宝酒造株式会社
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【一刻者(いっこもん) 赤】

こちらも宝酒造を代表する芋焼酎。南九州産の赤芋と、赤芋で作った麹を原料に造られた、赤芋100%の全量芋焼酎となっています。芋本来の華やかで甘い香りと、すっきりと飲みやすい味わいが特徴です。

製造元:宝酒造株式会社
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【赤魔性(あかましょう)】

宮崎県の井上酒造が造る芋焼酎。赤芋で仕込んだ甘くフルーティな芋焼酎を、甕(かめ)貯蔵で仕上げる事で奥深さを兼ね備えた味わいになっています。妖しい雰囲気のラベルデザインとも相まって、飲む人を魔性の世界へ誘います。

製造元:株式会社井上酒造
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【赤もぐら】

鹿児島県のさつま無双が造る芋焼酎の古酒。原料に、焼き芋にしたベニサツマを使用しているため、ベニサツマ本来の甘さに、芳ばしい香りとコクが加わっています。甘味とキレがほどよく調和する一品です。

製造元:さつま無双株式会社
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赤芋や紫芋系のさつまいもで造った、名前に「赤」がつく芋焼酎は、そのおいしさと希少性で人気があります。お祝いなどでプレゼントすれば、きっと喜ばれるでしょう。ぜひ銘柄名にも注目して、「赤」がつく芋焼酎を選んでみてくださいね。

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