「赤」は縁起のよい色!? 銘柄名に「赤」がつく焼酎が人気の理由

「赤」は縁起のよい色!? 銘柄名に「赤」がつく焼酎が人気の理由
出典 : akiyoko/ Shutterstock.com

焼酎には「赤猿」「赤霧島」など「赤」がつく銘柄名が見られます。ほかにも「白」や「黒」「黄」など色がつく焼酎も少なくありませんが、これらは使用する麹菌の色を表したものが大半です。では、「赤」がつく銘柄名には、どんな理由があるのでしょうか? その秘密を探ってみました。

  • 更新日:

「赤」がつく焼酎が愛される理由

「赤」がつく焼酎が愛される理由

Payless Images/ Shutterstock.com

「赤」は縁起のよい色

焼酎の銘柄に「赤」がついている理由のひとつに、「赤」という色の縁起のよさが挙げられます。
神社の鳥居や社殿が赤く塗られているように、「赤」は古来、神聖かつ特別な色と考えられてきました。現代でも、めでたいときには赤飯を炊き、敬老の日や還暦の記念には赤いアイテムを贈って健康長寿を祝います。
こうした「赤」のイメージにあやかり、「赤」のついた焼酎銘柄を、縁起のよい酒として愛飲する焼酎ファンも少なくありません。

「赤」はプレミアムな色

「赤」の染料は、古くは貴重なもので、殿上人だけが身につけられる色として特別視されてきました。
こうした歴史を受けて、銘柄名に「赤」とつくものや、赤ラベルの焼酎は、定番商品よりも格上の銘柄や、数量限定品、各種品評会金賞受賞歴のあるこだわりの逸品が多数。なかでも「赤×金」や「紅白」のラベルや化粧箱をまとった焼酎は、プレミアムなイメージが定着しているようです。

「赤」の文字が銘柄名についた焼酎は芋焼酎が多い?

「赤」の文字が銘柄名についた焼酎は芋焼酎が多い?

Nattapol_Sritongcom/ Shutterstock.com

銘柄名につく色から想像できる、芋焼酎の個性

「赤」や「白」「黒」「黄」など、銘柄名に色がつく銘柄は、本格焼酎のなかでも芋焼酎によく見られます。
このうち、「白」「黒」「黄」がついた銘柄は、その多くが麹の種類を意味していて、名前から味わいの傾向がある程度予測できます。「白」といえば多くは白麹仕込み。口当たりがよく比較的マイルドな味わいに仕上がっているはず。一方、「黒」といえば多くが黒麹仕込みで、素材の個性が活きた重厚な味わいが期待できます。「黄」がつく銘柄は少なめですが、黄麹仕込みの芋焼酎といえば、フルーティーで華やかな香りが特徴です。

銘柄名に「赤」がつく芋焼酎の特徴

では「赤」の場合はと言うと、赤色の麹菌(紅麹)は存在しますが、焼酎の醸造には用いません。
「赤」がつく芋焼酎に共通した味わいはありませんが、比較的、多く見られるのが、紅芋や紫芋など、赤系統の原料芋を用いている場合です。とはいえ、通常の原料芋を用いていても、「赤」が祝いに使われる色であることから、こだわり製法で醸したプレミアム焼酎や数量限定酒に「赤」と冠するケースもあり、一概には言えません。

「赤」が銘柄名につくおすすめの芋焼酎

「赤」が銘柄名につくおすすめの芋焼酎

出典:小正醸造サイト

「赤」のつく芋焼酎は、プレミアムな逸品揃い

銘柄名に「赤」のつく芋焼酎には、焼酎ファンに人気の逸品が揃っています。そんな赤のつく焼酎銘柄から、オススメの商品を紹介します。

【赤猿(あかざる)】

数あるサツマイモのなかでも“紫芋の王様”と呼ばれる希少な品種「農林56号」を原料に採用した芋焼酎。紫芋ならではのフルーティーで甘味のある香りと、白麹仕込みならではのやわらかくスッキリした味わいが、女性を含め、普段、焼酎を飲み慣れない人からも支持されています。

製造元:小正醸造株式会社
公式サイトはこちら

【赤霧島(あかきりしま)】

芋焼酎の原料芋として知られる「黄金千貫(コガネセンガン)」のDNAを汲む紫芋「ムラサキマサリ」を原料に使用した、優雅な香りと澄んだ甘味が魅力の本格焼酎。原料に豊富に含まれるポリフェノールが、焼酎麹が生成したクエン酸と反応し、もろみが真っ赤になることから「赤霧島」と名づけられたのだとか。

製造元:霧島酒造株式会社
公式サイトはこちら

【赤薩摩(あかさつま)】

鹿児島県頴娃(えい)地区で栽培される希少で上質な紫芋「エイムラサキ」を原料に、黒瀬杜氏が伝統の技で醸したプレミアムな芋焼酎。上品な甘味と華やかな香りがたのしめる、やわらかな口当たりの1本。まずはロックでたのしむのがオススメです。

製造元:薩摩酒造株式会社
公式サイトはこちら

【赤兎馬(せきとば)】

銘柄名の由来は、『三国志』に登場する、1日に千里を駆け抜ける、稀代の名馬の名前です。造り手は、鹿児島市いちき串木野市の老舗、濱田酒造ですが、「赤兎馬会の会員」である地元酒販店数十店舗でしか取り扱っていない限定商品のため、公式サイトにも記載されていません。入手困難なため“幻の焼酎”とも呼ばれるほどの人気を誇っています。

製造元:濱田酒造株式会社
公式サイトはこちら

「赤」がつく銘柄は、芋焼酎好きな人へのギフトにもオススメです。赤い化粧箱入りのセット商品なども流通しているので、機会があったらチェックしてみてください。

おすすめ情報

関連情報

焼酎の基礎知識
広告掲載について

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事