「百年の孤独」は凝縮感となめらかさが魅力のプレミアム麦焼酎

「百年の孤独」は凝縮感となめらかさが魅力のプレミアム麦焼酎
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「百年の孤独」は、明治18年創業の老舗蔵が育むプレミアムな麦焼酎。樫樽の中で育まれたウイスキーのような凝縮感と複雑な香味は、飲む人を惹きつけてやみません。そんな銘酒を生んだ蔵元のこだわりや「百年の孤独」の特徴、おいしさの秘密に迫ります。

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「百年の孤独」の造り手、黒木本店とは

「百年の孤独」の造り手、黒木本店とは

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「百年の孤独」の蔵元、黒木本店の歴史

「百年の孤独」の造り手は、良質の湧き水と日照に恵まれた宮崎県児湯(こゆ)郡高鍋町で酒造業を営む黒木本店です。明治18年(1885年)の創業時より、宮崎の焼酎文化を育み、継承してきた老舗蔵として知られています。

蔵元は、原料を限定せず、この土地この蔵に伝わる製法でしか造ることのできない理想の焼酎をひたすら追求して、数多の味の銘酒を生み出してきました。

蔵元の「百年の孤独」をはじめとした焼酎造りに対する想い

焼酎造りに対する黒木本店の想いは、「焼酎一筋」の言葉に集約できます。創業から130余年、「百年の孤独」の蔵元は、「南九州の文化遺産としての焼酎造りを継承し、理念を守り抜くこと」、「高鍋町の自然や伝統に恥じぬ焼酎造りを、手間暇惜しまずがむしゃらに続けること」を信条に、品質の高い焼酎を醸し続けてきました。

そうして、伝統を守りながらも絶えず進化し変革し続けたいという志のもと、たゆまぬ努力で焼酎の製造・開発に励んでいます。

「百年の孤独」を育む黒木本店のこだわり

「百年の孤独」を育む黒木本店のこだわり

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黒木本店の酒造りに根ざす自然循環農法

「百年の孤独」の蔵元が酒造りの根幹に置いているのは、「自然の恵みを自然に還す」こと。

黒木本店の焼酎造りは、土地を耕し、種を蒔き、原料を栽培・収穫するところからはじまります。人の手で丹精込めて育てた原料を使うことで、「百年の孤独」をはじめとした個性豊かな焼酎が生み出されているのです。それから、製造過程で生じた廃棄物は、有機肥料や飼料として再利用。風土に還し、次の原料栽培に生かしています。

このように、焼酎造りを自然の循環サイクルに組み込む「自然循環農法」こそが、黒木本店の強いこだわりです。途方もなく時間と手間のかかる道のりですが、蔵元は、この方法でなければ表現できない味わいがあるのだといいます。

黒木本店の原料へのこだわり

「百年の孤独」を醸す黒木本店は、より上質で個性豊かな焼酎を造るべく、農業生産法人「甦る(よみがえる)大地の会」を発足・運営しています。その活動のなかで、広大な畑で原料の栽培を手がけるだけでなく、新品種による焼酎の開発や、焼酎粕を使った有機栽培にも意欲的に取り組み続けています。

また焼酎造りでは、仕込み水として使う水も重要な要素です。黒木本店では、尾鈴山水脈の良質な軟水をろ過し、もろみの発酵や割り水に役立てています。

黒木本店の製法へのこだわり

黒木本店は、人の手による焼酎造りにこだわる蔵元です。

南九州に焼酎文化が伝わったのは、500年ほど昔のこと。この地に育まれ、受け継がれてきた手造りの製法は、南九州の大切な文化遺産です。文化の継承者である黒木本店が、手間暇をかけて人の手による焼酎造りを重んじるのは当然の帰結といえるでしょう。

技術が進化し、合理化と効率化が進もうと、最終的に焼酎の味を決めるのは人の目と人の手。このような考えのもとで「百年の孤独」の蔵元は、原料造りや選別、麹造り、もろみの仕込み、蒸溜、熟成にいたるまでの全工程を人の手で行い、理想の焼酎を生み続けています。

「百年の孤独」は希少なプレミアム麦焼酎

「百年の孤独」は希少なプレミアム麦焼酎

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「百年の孤独」とは

「百年の孤独」という叙情的な銘柄名と、焼酎らしからぬボトルデザインが目を引くこの酒は、黒木本店が昭和の終わりにリリースした個性豊かな麦焼酎です。

焼酎を熟成するという概念が世に浸透していなかった時代に、ウイスキーのごとく樫樽で長期熟成させ、複雑かつ風味豊かな味わいを実現。焼酎ファンのみならず洋酒をたしなむ人々の間でも話題になりました。今上天皇が皇太子殿下時代に晩酌酒として愛飲されているとの噂が広がり、注目されたこともあります。

ちなみに、「百年の孤独」という銘柄名は、1967年(昭和42年)に発表された世界的ベストセラー『百年の孤独』に由来するもの。かつて文学青年だった先代の黒木敏之氏が、本作の著者でノーベル文学賞作家のガブリエル・ガルシア=マルケスに直接使用許可をもらい、商標登録にこぎつけたのです。

「百年の孤独」がプレミアム焼酎と呼ばれる理由

「百年の孤独」は発売当初から入手の難しいプレミアム級の焼酎といわれてきましたが、蔵元の造りへのこだわりを突き詰めてみれば、プレミアムである理由がわかります。

大地と一体になって行う原料調達、人の手によるていねいな麹造りと純粋酵母の自家培養、仕込みは伝統的な「木桶仕込み」で行うなど、蔵元は手をかけることを惜しみません。また、蒸溜に関しても、蒸溜時間や蒸溜釜内部の気圧など、人の手で細かく調整することで、複雑な香味を引き出しています。

さらに、「百年の孤独」は、樫樽で3年、4年、5年と貯蔵熟成させたものを黄金比でブレンドするという、特別なこだわりによって造られます。まさに、細部にまで手をかけるからこそ生まれるプレミアムな逸品が、「百年の孤独」なのです。

「百年の孤独」の特徴と魅力

「百年の孤独」の特徴と魅力

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「百年の孤独」の特徴と魅力

「百年の孤独」は、ブランデーやウイスキーのようにホワイトオークの樽で長期間熟成させて造られる麦焼酎です。暗所でゆっくりと時を刻む間に淡い琥珀色へと変化した雫は、オークやシガーなど樫樽熟成ならではの香りをまといながら、凝縮感のあるまろやかな味わいに仕上がります。

その特徴は次々に押し寄せる風味と香りにありますが、飲み方によって違った印象がたのしめるのも、この焼酎の魅力です。

「百年の孤独」のおいしい飲み方

「百年の孤独」のアルコール度数は40度とやや高めですが、まずはストレートやオン・ザ・ロックで独特の風味を堪能するのがおすすめ。

もちろん、水やお湯で割ってもおいしくいただけます。水割りでは、香ばしい麦やココナッツを思わせる香りや甘味が、お湯割りでは、上品な香りとともに深いコクと複雑な味わいがたのしめます。

お気に入りの飲み方で、幾重にも重なる複雑な香味をじっくり味わってみてください。

「百年の孤独」の原酒の正体

「百年の孤独」の原酒の正体

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「百年の孤独」の原点は麦焼酎「中々」

「百年の孤独」は、黒木本店の主要銘柄のひとつである麦焼酎「中々(なかなか)」の原酒を熟成させたもの。その奥行きある複雑な風味の根底には、「中々」の魅力が息づいています。

「中々」は、麦と麦麹を原料に造られる麦100%の本格焼酎です。上品な香ばしさが特徴で、口に含むと、ほのかな甘味を持った穀物の香りと、キャラメルを思わせる風味がふわっと広がり、やさしい余韻を残します。

この「中々」の原酒をじっくりと熟成させることで、上品な香りに樫樽特有の風味が加わり、凝縮感のある個性的な酒質へと変化するのです。

「百年の孤独」と「中々」のラインナップを飲み比べ

「百年の孤独」をプレミアム焼酎たらしめている樫樽熟成の魅力を明確に知るには、「中々」の原酒と飲み比べてみるのが最短の道ですが、残念ながら原酒は販売されていません。そこでおすすめしたいのが、定番酒の「中々」、「中々」の原酒に加水しアルコール度数28度に調節した「陶眠 中々」、そして大本命の「百年の孤独」の3製品を飲み比べること。

「陶眠 中々」は、樫樽は用いていないにせよ、2年間熟成させたのち、陶器製ボトルでゆっくりと発酵を促すことで造られます。香ばしく力強い香りとコク、麦らしい甘い風味、なめらかな口当たりが特徴で、「百年の孤独」に通じる深い魅力があります。

定番人気の「中々」、2年熟成の「陶眠 中々」、樫樽で長期熟成させた「百年の孤独」、それぞれの持ち味をぜひ比べてみてください。

「百年の孤独」は、蔵元の情熱とていねいな酒造りから生まれる、至高のプレミアム焼酎です。長期熟成により手間暇かけて生産されるため、流通量が少なく入手困難ですが、出会ったときにはじっくり堪能したいですね。

製造元:株式会社黒木本店
公式サイトはこちら

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