「響」サントリーウイスキーの最高峰
サントリーウイスキー「響」は、日本を代表するブレンデッドウイスキーです。24面カットのデキャンタボトルに詰められた美しい琥珀色からは、 「サントリーウイスキー最高峰」と呼ばれるにふさわしい風格が感じられます。今回はサントリーウイスキー「響」について紹介します。
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サントリーウイスキー「響」ってどんなウイスキー?
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サントリーウイスキー「響」誕生の歴史
世界中のウイスキー愛好家から高い評価を得ている、サントリーウイスキー「響」は、サントリーが創業90周年を迎えた平成元年(1989年)に誕生しました。
日本におけるウイスキー造りの歴史を拓いたサントリーの創業者・鳥井信治郎氏は、かねて、洋酒になじみのない日本人がウイスキーを受け入れるには、嗜好や時代の流れを汲んだブレンドが不可欠であると考えていました。その想いを受け継いだのが、信治郎氏の次男である2代目マスターブレンダー、佐治敬三氏です。
先代の想いを継ぎ、数々のブレンデッドウイスキーを世に送り出すなかで誕生したのが、培った技術の粋を集め、至高の味を実現させたブレンデッドウイスキー「響」なのです。
「響」の特徴は3つの蒸溜所が造り出す原酒のハーモニー
サントリーウイスキー「響」は、サントリーが保有する国内3か所の蒸溜所で製造した原酒をブレンドして造られます。各蒸溜所の特徴は、以下のとおりです。
◇山崎蒸溜所
古くから「名水の地」として知られる京都郊外の山崎蒸溜所は、日本最古のモルトウイスキー蒸溜所です。ここでは、華やかな香りをまとわせた奥深い味わいのモルト原酒が造られています。
◇白州蒸溜所
山梨県北杜市白州にある白州蒸溜所は、世界でも珍しい森のなかにある蒸溜所です。清々しい香りと、軽やかな口当たり、すっきりした味わいのモルト原酒が造られています。
◇知多蒸溜所
伊勢湾を望む愛知県知多市の知多蒸溜所では、トウモロコシなどの穀物を原料としたグレーン原酒が造られています。グレーン原酒は、モルト原酒の個性を引き立てながら全体を調和させるのに役立ちます。
それぞれに異なる個性を持った原酒が共鳴し、「響」の名にふさわしい豊かなハーモニーを造り出しています。
「響」の名前に込められた想い
「響」という銘柄名は、「人と自然と響きあう」という、サントリーの企業理念に由来しています。「響」には、「ウイスキーづくりを通して、世界中の人々や自然と共生していきたい」という想いと、「日本の豊かな自然が育んだ原酒をブレンドして、世界中に喜ばれるウイスキーを造りたい」という志が込められているのです。
その理念は、「響」のボトルデザインにも表れています。24面カットのデキャンタボトルが表しているのは、1日を刻む24時間と、季節の移ろいを記した日本の暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」。人々の生活や自然の流れに寄り添うウイスキーであることを、窺い知ることができるでしょう。
日本の自然や精神文化を色濃く宿した「響」。継承と革新を繰り返す“時”を象徴したその装いにも注目です。
サントリーウイスキー「響」は日本が世界に誇るブレンデッドウイスキー
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サントリーウイスキー「響」を支えるブレンダーの存在
ウイスキー造りで重要な役割を果たすのは、「ブレンダー」と呼ばれる熟練の職人です。「響」の繊細で複雑な香味を作り出すには、原酒ごとの香りや味わいを見極めるブレンダーの存在が欠かせません。
1日に数百種類もの原酒をテイスティングすることがあるというブレンダーは、サントリーが所有する100万個を超える樽から原酒を厳選して「響」特有の香味を表現しています。
ウイスキー蒸溜所にはさまざまな熟成年数の原酒が存在し、同じ蒸溜所で造った原酒でも、樽によって仕上がりが異なります。理想とする香味を実現するには、樽ごとの個性を知りつくしたブレンダーによる、匠の技が必要です。
世界から賞賛されるブレンデッドウイスキー「響」は、ブレンダーの繊細な感性と技術なくして、存在し得ないものなのです。
サントリーウイスキー「響」の香りと味わい
ブレンダーの、高度なブレンド技術によって生み出された「響」の香りや味わいは、商品によって異なります。
ノンエイジウイスキーでは、フローラルな香りやハチミツのような甘さ、またはウッディな香りやチョコレートのようなほろ苦さを感じられます。また長期熟成させたものでは、熟した果実のような芳醇さをたのします。
ウイスキーを飲み慣れた人にはもちろん、これからウイスキーについて知識を深めたいと思っている初心者にもおすすめできるのが、サントリーウイスキー「響」です。
世界を魅了するサントリーウイスキー「響」の受賞歴
「響」が誇る輝かしい受賞歴の第一歩は、「響」の誕生から15年経った2004年のことでした。この年、数あるコンペティションのなかで、もっとも権威のある国際酒類コンテスト「ISC (インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)2004」において、「響30年」が最高賞であるトロフィーを受賞したのです。さらに、2008年にはISC創設以来初の快挙となる3年連続4回目のトロフィーを受賞しました。
ほかにも、「響21年」はトロフィー受賞歴4回、「響17年(休売中)」や「響12年(終売)」も金賞を受賞するなど、いずれも高評価を獲得。また、免税店限定の「響 JAPANESE HARMONY Master’s Select」も2017年に金賞に輝いています。
サントリーが「響」に込めた「世界に愛されるウイスキー」という挑戦と快進撃は、留まるところを知りません。
世界に愛されるサントリーウイスキー「響」のラインナップ
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日本人の精神文化が息づく「響 JAPANESE HARMONY」
サントリーウイスキー「響 Japanese Harmony」は、「日本の四季と日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」というコンセプトの下、2015年に発売されました。熟成年数にこだわらないノンエイジウイスキーは、華やかな香りとやわらかい味わいが特徴です。クセがなくバランスの取れた味わいで、ウイスキー愛好家からウイスキー初心者まで幅広く好まれています。2016年のSWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)で最優秀金賞を受賞しています。
甘美を極める「響21年」
サントリーウイスキー「響21年」は、その名のとおり熟成年数21年以上の超長期熟成原酒をブレンドした名品です。長期熟成によって得られたフルーティな熟成香と重厚なコク、奥行きのある味わいに誰もが魅了されます。また、飲む際に水を加えることで、ミズナラ樽特有のオリエンタルな香りが広がるのも特徴です。
2004年にISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で 金賞に輝いたことにはじまり、2013年から2015年までの3年連続でISC最高賞を獲得、2019年のWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)でも最高賞を受けるなど受賞歴は数知れず。「響」のなかでもっとも受賞回数の多いボトルが「響21年」です。
名実ともに響の最高峰! 「響30年」
「響30年」は1年を通して数千本しか造られていない、非常に希少かつ貴重な限定品です。数が少ないため、熟成年数30年以上というサントリー秘蔵のモルト原酒とグレーン原酒を、ていねいに手作業でブレンドして造られます。
その特徴は、なんといっても超長期熟成モルト由来の甘い香りと重厚なコク、そして濃い琥珀色。口当たりはなめらかで、熟した果実香を思わせる甘美な香りが長く続きます。
「響30年」は、「響」のなかでも特別な、30面カットのクリスタルボトルにボトリングされているのも魅力。いくつもの表情と出会える贅をつくした美酒は、まさにサントリーブレンデッドウイスキーの最高峰です。
世界中を魅了するサントリーウイスキー「響」は、創業者・鳥居信治郎氏の「日本人の感性で、世界で愛されるウイスキーをつくりたい」という夢を実現した、日本を代表する銘柄です。卓越したブレンド技術によって生まれる味わいを、ぜひ味わってみてください。
製造元:サントリーホールディングス
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