埼玉の日本酒【天覧山(てんらんざん)】飯能の大自然から育まれる味と心
「天覧山」は、明治30年(1897年)創業の五十嵐酒造が、自然豊かな埼玉県飯能の地で造る日本酒です。清らかな空気と緑のなかで醸され、名酒の多い埼玉県の地酒のなかにあって埋もれない「天覧山」の魅力を紹介します。
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「天覧山」は五十嵐酒造のフラッグシップブランド
出典:五十嵐酒造フェイスブック
「天覧山」の蔵元である五十嵐酒造の創業は明治30年(1897年)。創業者である五十嵐久蔵氏は、故郷の新潟を放れ、「澤乃井」の銘柄で知られる東京・青梅の蔵元、尾澤酒造で杜氏を務めていましたが、後に独立して、飯能の地で酒造りを始めました。
代表銘柄である「天覧山」の酒名は、現在の飯能駅近くにそびえる天覧山に由来します。もともとは「愛宕(あたご)山」と呼ばれていましたが、徳川五代将軍綱吉の時代に羅漢像を寄進されたことから「羅漢山」と呼ばれるようになり、さらに明治天皇が近衛兵の大演習を閲兵されたことで「天覧山」の名がついたのだとか。
飯能のシンボルとして親しまれる天覧山の名を冠しただけあって、「天覧山」は飯能の地酒として地域の人々に愛飲されてきました。かつては普通酒が主体でしたが、日本酒の等級制度の廃止を機に、吟醸酒など特定名称酒をメインに据え、今では特定名称酒が8割以上を占める吟醸蔵となっています。
「天覧山」を育んだ飯能の大自然
出典:五十嵐酒造サイト
「天覧山」を育む飯能は、「奥武蔵」とも呼ばれる、緑と清流に囲まれた風光明媚な地。五十嵐酒造の蔵も、名栗川と成木川という2つの清流の合流点に建てられ、飯能の緑と清流、そして清澄な空気のもとで酒造りを続けてきました。
飯能を含む埼玉県は、荒川水系と利根川水系という2つの河川の恵みを得て、日本酒の生産量も全国トップクラス。水質はいずれも軟水のため、口当たりのやわらかなお酒が多いと言われています。「天覧山」もまた、キレのよさと軽やかな味わいが特徴の飲みやすい日本酒です。
「天覧山」は、井戸から汲み上げた奥秩父の伏流水を仕込み水に、厳選した原料米をていねいに手洗いして醸されます。
豊かな自然のもとで造られる「天覧山」は、「全国新酒監評会」をはじめ、「全国燗酒コンテスト」や「南部杜氏自醸清酒鑑評会」など数々のコンテストで入賞するなど、その品質が全国的に認められています。
なかでも「心、洗い清め無の心境」で造ったことを示す「天覧山 特別限定大吟醸 洗心無」は、香り高い吟醸香をたのしめる1本で、「清酒鑑評会」にも出品された蔵元の自信作です。
「天覧山」は飯能市のふるさと納税返礼品に採用
出典:五十嵐酒造サイト
「天覧山」は、飯能の地酒から全国区の銘柄へと成長し、各地の酒屋さんや、蔵元公式も含めた数々のオンラインショップを通じて入手できます。
また「天覧山」は、埼玉県飯能市のふるさと納税返礼品にも採用されていて、3万3千円以上寄付すれば「天覧山 大吟醸3本セット」が送られます。「大吟醸天覧山」と、特別限定大吟醸である「洗心無」、フルーティな吟醸香が特徴の「喜八郎」がセットになった贅沢な内容で、日本酒好きにはたまらない返礼品でしょう。
このように、いまや全国どこでもたのしむことができる「天覧山」ですが、豊かな自然の恵みに育まれた「天覧山」の魅力を存分に味わうなら、実際に飯能の地を訪れることをオススメします。
五十嵐酒造の直売店では、「天覧山」をはじめ、すべてのお酒の試飲販売がたのしめます。実際に見て、飲んで味わってから購入できるのがうれしいところ。奈良漬けや酒かす、純米吟醸酒を使った酒ケーキなどの日本酒関連商品も豊富に用意されています。
埼玉県飯能の豊かな自然のなかで育まれた「天覧山」。蔵元では試飲を行っているほか、ふるさと納税の返礼品としても手に入れることが可能です。日本酒好きは、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
製造元:五十嵐酒造株式会社
公式サイトはこちら
埼玉の日本酒【五十嵐(いがらし)】飯能の地で生まれたフレッシュな直汲みの酒