和歌山に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【近畿編】

和歌山に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【近畿編】
出典 : Jan K/ Shutterstock.com

和歌山県は、世界遺産に登録された高野山や熊野三山を有する、自然と歴史に満ちた県。数多くの日本酒の蔵元があり、それぞれ自慢の味を競っています。国際コンクールで誉れ高い賞に輝くなど、世界的にも注目を集める和歌山のお酒の魅力を紹介します。

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「黒牛」という銘柄は、およそ1,300年前、今の名手酒造店の蔵がある海南市黒江の地に、黒い牛の形の岩があったと語り継がれていることに由来します。この黒牛の岩を詠んだ歌は『万葉集』にも収められており、「雅な万葉の時代を思い浮かべられるように」との想いで醸された「黒牛」は、まろやかで気品のある味わいに仕上っています。仕込み水には紀州の名水「万葉黒牛の水」が使用され、和歌山の風土と歴史、物語を感じる逸品がたのしめます。

製造元:株式会社名手酒造店
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弘法大師ゆかりの「空海水」で仕込んだ酒【龍神丸(りゅうじんまる)】

天保11年(1840年)創業の高垣酒造では、「紀勢鶴」「紀ノ酒」など、紀州・有田の地酒を造り続けてきた老舗蔵。代表銘柄のひとつである「龍神丸」は、“紀州の屋根”と呼ばれる名山、護摩壇山(ごまだんざん)を雄々しく駆け昇る龍の姿をイメージして名づけられたもの。弘法大師が発見した不老長寿の霊水とされる「空海水」を使用する、霊験あらたかな日本酒です。
もろみを袋に入れて吊るし、そこからポタポタと落ちてくる雫だけを集めて造ったお酒「龍神丸 袋吊るし」は一飲の価値ありの希少酒です。

製造元:高垣酒造株式会社
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味のり(熟成)を重視した丸みや甘味が特徴の【紀土(きっど)】

「紀土」の蔵元である平和酒造は、昭和3年(1928年)に海南の地に創業。清酒だけでなく梅酒でも有名で、「若い世代にも愛される酒造り」をめざし、革新的なお酒を造り続けています。
この蔵が造る日本酒の代表銘柄が、紀州の風土への想いを込めた「紀土」。長期低温発酵が自慢の大吟醸は、口当たりなめらかで、りんごやさくらんぼのようなやさしい芳香が特徴です。その年にできたお酒のなかで、とくに優れた生原酒を、杜氏が直々にチョイスして販売するスペシャルシリーズなど、日本酒ファンをうならせる商品展開も魅力です。

製造元:平和酒造株式会社
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モンドセレクション最高金賞を連続受賞【羅生門(らしょうもん)】

「羅生門」は、幕末の嘉永4年(1851)年に創業して以来、「滴滴在心(一滴一滴に心を込めた酒造り)」を心情とする田端酒造のスピリットを象徴する、渾身の日本酒です。
とくに辛口寄りの口当たりが特徴の「羅生門 龍寿 純米大吟醸」は、冷やで味わうと米本来の芳醇な旨味がさわやかに鼻をとおり抜けます。モンドセレクション最高金賞を、なんと30年以上にもわたって連続で獲得しており、まさに折り紙つきの実力をもつ逸品です。

製造元:田端酒造株式会社
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南方熊楠ゆかりの蔵元で醸されるみずみずしいお酒【南方(みなかた)】

「南方」という銘柄は、和歌山の自然や歴史文化の発見と保護に多大なる功績を残した博物学者、南方熊楠(みなかたくまぐす)氏に由来します。ただ地元の偉人にあやかったというのでなく、明治17年(1884年)に「南方」の蔵元、世界一統を創業した南方弥兵衛氏は、熊楠氏の実父にあたります。酒豪家としても知られた熊楠ゆかりの純米吟醸「南方」は、吟醸らしい華のある芳香の広がりと、キレ味鋭いあと味とのバランスが魅力の一本。生誕120周年を記念して造られた大吟醸「熊楠」と飲みくらべるのもおすすめです。

製造元:株式会社世界一統
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