紅茶のリキュール「ティフィン」とは?香りと味わいのたのしみ方とカクテルレシピを紹介

紅茶のリキュール「ティフィン」とは?香りと味わいのたのしみ方とカクテルレシピを紹介
出典 : Elena Veselova / Shutterstock.com

「ティフィン(Tiffin)」とは、厳選されたダージリン茶葉を原料にした香り高い紅茶リキュール。1本常備しておくと手軽に紅茶フレーバーのカクテルをたのしめます。今回はティフィンの基本情報や味わいの特徴、名前の由来、おいしい飲み方などを紹介します。

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「ティフィン」の特徴や手軽に作れるカクテルレシピをみていきましょう。

「ティフィン(Tiffin)」とは

ティフィンは紅茶を風味原料としたリキュール

Marian Weyo / Shutterstock.com

「ティフィン」とは、ドイツ・ミュンヘン郊外のエルディングにある老舗リキュールメーカー、アントン・リーマシュミット社が造る紅茶のリキュールです。

「ティフィン」は紅茶リキュール(ティーリキュール)の代表格

ティフィン ティーリキュール

画像提供:サントリー株式会社

「ティフィン」の正式名称は「ティフィン ティーリキュール(Tiffin TEA LIQUEUR)」。紅茶のリキュールというジャンルの先駆けであり、定番中の定番ともいえるブランドです。

「ティフィン」の製造元アントン・リーマシュミット社は1835年からの歴史を持つ老舗。1900年代に入ってからの当主ハインリッヒ・リーマシュミット氏が無類の紅茶好きで、なんとか紅茶のリキュールを造りたいと試行錯誤し、20年もの歳月を費やした末にティフィンが完成しました。

ちなみに「ティフィン(Tiffin)」という名前の由来は古典英語「ティー(TEA)」+「マフィン(MUFFIN)」から。つまり、「お茶とケーキ」という意味なのだそう。

「ティフィン」はしっかりとした紅茶の香りと味わいが特徴

「ティフィン」は、世界三大紅茶(世界三大銘茶)といわれるダージリン(インド)、ウバ(スリランカ)、キームン(中国)のなかでも「紅茶のシャンパン」と称されるダージリンを贅沢に使用。厳選された茶葉をスピリッツに浸漬し、蒸溜して甘味を加え、香り高いリキュールに仕上げています。

ちなみに「リキュール」とは、日本の酒税法でいうと「酒類と糖類等を原料とした酒類でエキス分が2度以上」のお酒を指します。リキュールはおもな風味原料によって「香草・薬草系」「果実系」「種子・核系」「その他・特殊形」の4タイプに分けられますが、芳香のベースに紅茶の茶葉が使われているティフィンは「香草・薬草系」に分類されます。

「ティフィン」のアルコール度数は24度。エキス分は22%あり、ダージリンならではのさわやかで品のよい香りが最大の特徴です。淹れたての紅茶を思わせる美しい赤褐色で渋味や苦味がうまく抑えられた高品質なリキュールは、世界中のバーでも、家飲みのシーンでも、スイーツ作りにも、大いに重宝されています。

「ティフィン」の香りや甘さをたのしむ定番の飲み方

ストレートやロックでもおいしく飲めるティフィン

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「ティフィン」はさまざまな飲み方をたのしめるお酒です。

紅茶の風味をダイレクトに堪能したいとき、また甘いお酒をゆっくり少しずつたのしみたい気分のときは、ストレートで。水や炭酸水(ソーダ)をチェイサーに、「飲むスイーツ」として「ティフィン」を味わってみてください。

ストレートだとアルコールが強いと感じられるときは、「ティフィン」とたっぷりの氷でオンザロックスタイルに。好みの甘さになるよう水で割り、レモンのスライスを添えて飲むのもおすすめです。

ちなみに「ティフィン」の甘く香り高い紅茶の風味は、アイスクリームやかき氷にかけるシロップに、またパウンドケーキ、シフォンケーキ、ムースなどの風味づけにもぴったりです。

「ティフィン」を使ったおすすめカクテルレシピ5選

「ティフィン」は、いろいろな割り材と組み合わせることで豊かな表情を見せてくれるリキュール。飲み方の一番人気は、やはりカクテルでしょう。

ここからは紅茶の風味を生かした「ティフィン」ならではのカクテルを5つ紹介します。

ティフィン・ミルク

ミルクティーのようで飲みやすいティフィン・ミルク

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「ティフィン・ミルク」は、「ティフィン」を使ったカクテルの代表格です。コーヒーリキュール「カルーア」の牛乳割り「カルーア・ミルク」はコーヒー牛乳を思わせる人気カクテルですが、こちらはその紅茶版。コク深いミルクティーのような味わいで、強いアルコール感が得意ではない人も飲みやすいカクテルです。

<材料>
ティフィン…30ミリリットル
牛乳(ミルク)…90ミリリットル
氷…適量

<作り方>
氷を入れたグラスにティフィンを入れ、牛乳を注いでよく混ぜる。

牛乳の量を減らして生クリームを加え、シェイクして仕上げるとロイヤルミルクティー風に、シナモンなどのスパイスを加えるとチャイ風にもアレンジできます。リラックスタイムには温めた牛乳で「ホット・ティフィン・ミルク」にするのもおすすめです。

ティフィン・レモンソーダ

爽快な飲み口のティフィン・レモンソーダ

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「ティフィン・ミルク」がミルクティーを思わせるカクテルなら、こちらは「アイスレモンティー」といった印象。「ティフィン」をソーダで割るだけのシンプルなレシピながら、レモンの酸味をプラスすることですっきりさわやか、渇いたのどをリフレッシュさせてくれるカクテルになります。

<材料>
ティフィン…30ミリリットル
炭酸水(ソーダ)…90ミリリットル
レモン…適量
氷…適量

<作り方>
1. 氷を入れたグラスにティフィンを入れ、炭酸水(ソーダ)を注ぐ。
2.好みの量のレモンを搾り、炭酸が抜けないよう軽く混ぜる。

フレッシュレモンの切り方や添え方は、薄い輪切りのスライスや1/8のくし形切りなど好みの酸味になるよう調整を。生のレモンがなければレモン果汁(レモンジュース)を使ってもOKです。

ティフィン・ティードライバー

オレンジの酸味が紅茶風味に合うティフィン・ティードライバー

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「ティフィン・ティードライバー」とは「ティフィン」のオレンジジュース割りで、別名「ティフィン・オレンジ」。ウォッカ(ウオツカ)とオレンジジュースで作る定番カクテル「スクリュードライバー」の「ティフィン」バージョンです。

<材料>
ティフィン…30ミリリットル
オレンジジュース…90ミリリットル
氷…適量

<作り方>
氷を入れたグラスにティフィンとオレンジジュースを入れ、軽く混ぜる。

ティフィン:オレンジジュースは1:3を基本にその日の気分や好みでアレンジしましょう。「ティフィン」はオレンジジュースのほかアップルジュースとも好相性。いろいろなジュースと組み合わせてお気に入りを探すのもたのしそうです。

ティフィン・カシスティー

甘酸っぱいカシスリキュールを加えたティフィン・カシスティー

Victoria Kondysenko / Shutterstock.com

「ティフィン」に甘酸っぱいカシスリキュールを組み合わせたフルーティーなカクテル。トニックウォーター独特の果皮やハーブ由来のほのかな苦味が加わることで、さっぱりとした飲み口に仕上がります。

<材料>
ティフィン…20ミリリットル
カシスリキュール…10ミリリットル
トニックウォーター…90ミリリットル
氷…適量

<作り方>
1.氷を入れたグラスに「ティフィン」とカシスリキュールを入れる。
2.トニックウォーターを注ぎ、炭酸が抜けないよう軽く混ぜる。

「ティフィン」はカシスリキュールと同じベリー系のラズベリーやストロベリー、柑橘系、桃(ピーチ)などのフルーツリキュールとの相性も抜群。さまざまなリキュールと組み合わせれば、バラエティ豊かなフレーバーティーのようにたのしめます。

ティフィン・モヒート

ティフィン・モヒートはヘミングウェイも愛したモヒートのティフィンバージョン

Ala Shauratskaya / Shutterstock.com

文豪ヘミングウェイが愛飲したことでも知られるキューバ生まれのカクテル「モヒート」。モヒートのベースとなるお酒はラム(ラム酒)ですが、これを「ティフィン」に替えると紅茶フレーバーのおしゃれなモヒートができあがります。

<材料>
ティフィン…30ミリリットル
ライム…適量
ミントの葉…好みで4〜5枚
砂糖…適量
炭酸水(ソーダ)…適量
氷…適量

<作り方>
1. グラスにライムを皮ごと搾り入れ、さらにミントの葉と砂糖を入れて、箸やマドラー(あれば専用アイテム「ペストル」)でミントの葉をつぶしながら砂糖を溶かす。
2. 氷を入れ、ティフィンを注ぐ。
3.最後に炭酸水(ソーダ)を注ぎ、よく混ぜる。

ライムはレモンでも代用可能。生のものがなければライムジュースやレモンジュースでもOKです。
昨今は「スペアミント」や「ペパーミント」のほか、ガーデニング店ではモヒート用の「モヒートミント」や「アップルミント」「パイナップルミント」などさまざまなミントが手に入ります。ハーブティーやカクテルの彩りに惜しみなく使えるので、窓際やベランダで育てておくのもおすすめです。

ティフィンは紅茶を愛する人にぜひ一度味わってほしいリキュール。今回紹介したミルク割り「ティフィン・ミルク」をはじめ、好みの果実系リキュールなどと組み合わせて「紅茶をカクテルで味わう幸せ」を満喫しましょう。

国内販売元:サントリー株式会社
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