ウォッカ×オレンジ「スクリュードライバー」誕生のきっかけ
オレンジジュースの甘味と酸味が魅力のカクテル「スクリュードライバー」。スッキリ飲めるのに、じつはアルコール度数が高く、レディ・キラーの異名を持ちます。今回は、そんな「スクリュードライバー」のレシピや歴史を紹介します。
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「スクリュードライバー」の標準的なレシピ
「スクリュードライバー」は、オレンジジュースとウォッカだけで作るシンプルなカクテルです。まずはレシピを見てみましょう。
<レシピ>「スクリュードライバー」
【材料】
ウォッカ…45ml
オレンジジュース…135ml
【作り方】
1.氷を入れたグラスに材料を注ぐ。
2.ステア(スプーンで手早くかき混ぜる)して完成!
【コツ・ポイント】
無味無臭のウォッカとオレンジジュースだけで作るので、アルコール度数の調整をしやすいカクテルです。早く酔いたいなら少し濃いめに、強いアルコールが苦手なら薄めにしたりして、お好みで仕上げましょう。
カクテルの語源は “ねじ回し”
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「スクリュードライバー」とは、英語で“ねじ回し”のことです。ではなぜ、カクテルにねじ回しという特殊な名前が付けられたのでしょうか。
「スクリュードライバー」が生まれたのは、イランの油田(アメリカのテキサスという説もあり)だといわれています。かつて、イランの油田で働いていたアメリカ人の作業員が即席でカクテルを作ろうとしたとき、バー・スプーンがないことから、手元にあった工具のねじ回しを使ったとのこと。この状況にちなんで、同カクテルに「スクリュードライバー」という名前が付いたのだそうです。
材料がオレンジジュースとウォッカである理由
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カクテル「スクリュードライバー」がオレンジジュースを使う理由は、アメリカの禁酒法が影響しているという説があります。
1919年から1933年まで、アメリカでは禁酒法(アルコールの製造・販売・輸送を全面的に禁止する法律)が施行された時代がありました。当時、アメリカでは大っぴらにお酒を飲むことが難しかったものの、なんとかして飲みたいという人も大勢いたようです。
そこで、彼らの中には、無味無臭・無色透明なウォッカをオレンジジュースに混ぜればバレないと考える人がいたのでしょう。ウイスキーを欲する人も多い時代でしたが、甘酸っぱいカクテルでもいいからとにかくお酒を飲みたいという人が増えたのかもしれません。面白いエピソードですね。
飲みすぎに注意しながらたのしもう
甘酸っぱくてスッキリ飲める「スクリュードライバー」ですが、アルコール度数は強めです。すいすい飲めるからといって、気がついたときには泥酔ということにもなりかねません。くれぐれも飲みすぎには注意して、おいしいカクテルをたのしみましょう。