コーヒーカクテルのおいしい飲み方を紹介

コーヒーカクテルのおいしい飲み方を紹介
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コーヒーカクテルとは、ウイスキーや焼酎などのお酒をコーヒーと合わせたカクテルのこと。個性豊かなお酒とコーヒーは相性抜群の組み合わせで、レシピのバリエーションも豊富です。今回は、コーヒーカクテルの魅力やたのしみ方、おすすめレシピなどを紹介します。

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コーヒーカクテルが親しまれる理由

コーヒーカクテルが親しまれる理由

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コーヒーカクテルとは、コーヒーを使ったカクテルのこと。ベースに使うお酒やコーヒーの種類によって、その種類はさまざまです。まずは、コーヒーカクテルが世界中で親しまれている理由を紹介します。

種類が豊富

コーヒーとお酒の相性のよさは、味わってみるまで気づかない人も多いようですが、コーヒーカクテルは世界各地で愛飲されていて、その種類は驚くほど豊富です。

ベースに使われるお酒はウイスキーやブランデー、ラム酒などの洋酒が多いですが、焼酎やビールと合わせるレシピもあります。お酒とのバランスやコーヒーの産地、コーヒー豆の挽(ひ)き方などを含めれば、そのバリエーションは無限に広がります。

アイスもホットもたのしめる

カクテルというとアイスでたのしむイメージが強いかもしれませんが、コーヒーをアイスで飲んだりホットで飲んだりするように、コーヒーを使ったカクテルもアイスとホットがたのしめます。

夏の暑い日や気分をすっきりさせたいときはアイスメニュー、芯から温まりたい日や心身をリラックスさせたいときはホットメニューを選ぶなど、季節やシチュエーションに応じてたのしめるのがコーヒーカクテルの魅力でもあります。

コーヒーカクテルの3分類たのしみ方は3タイプ

コーヒーカクテルの3分類たのしみ方は3タイプ

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コーヒーを使ったカクテルは、おもに3つのタイプに分けることができます。

淹(い)れたコーヒーで割る

ひとつめは、好みのコーヒーでお酒を割るタイプのカクテルです。ハンドドリップで淹れたコーヒーでもコーヒーメーカーなどの抽出器具を使用したものでもかまいません。おいしく仕上げるコツは、いつもより少し濃いめのコーヒーを用意すること。これはお酒と混ぜるなかでコーヒーの風味が消えてしまうことを防ぐためです。
浅煎りのコーヒーを飲んでいる人は、深煎りの豆を選んでみるのもよいでしょう。

コーヒーリキュールを使う

コーヒー豆を原材料とするコーヒーリキュールを使ったカクテルもたくさんあります。ちなみにリキュールとは、スピリッツ(蒸溜酒)に果物や香草などの風味を移したお酒のことです。
コーヒー豆に糖分やバニラなどの香味を加えたコーヒーリキュールは、コーヒー好きにはたまらない味。牛乳と合わせたカクテル「カルーアミルク」のように、アルコール初心者向きのレシピも多数あります。

一口にコーヒーリキュールといっても、スピリッツベースのものからウイスキーやブランデーベースのものまで多種多様。甘さの度合いもアルコール度数もさまざまなので、お気に入りを探してみてください。

コーヒー豆を使う

コーヒーカクテルのなかにはコーヒーを豆のまま使うレシピもあります。お酒にコーヒー豆を漬け込んだり、コーヒー豆を直接お酒に入れたりしてたのしみます。コーヒー豆は溶けることがないため、この方法ならコーヒーの風味や香りを最後まで味わうことができます。

また、コーヒーの味わいだけでなく、その数にこだわったカクテルもあります。南イタリアにはサンブーカというリキュールにコーヒー豆を3粒浮かべた「サンブーカコーヒー」というカクテルがありますが、この3粒には「健康」「幸福」「繁栄」の意味が込められているのだとか。ここに火をつけ、20秒程度青白い炎をたのしんでからフタをして消化すると、「サンブーカ・コン・モスカ」というカクテルになります。世界中にさまざまなたのしみ方があることがわかりますね。

一度は飲みたいコーヒーカクテルとおすすめの飲み方

一度は飲みたいコーヒーカクテルとおすすめの飲み方

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コーヒーカクテルは、どんなレシピもコーヒーの香りと苦味、そしてお酒の適度なアルコールでほろ酔い気分がたのしめます。
ここでは、おすすめのカクテルとおいしい飲み方を紹介します。

アイリッシュコーヒー

ウイスキー好きが一度は試したいのが、アイルランド生まれの「アイリッシュコーヒー」です。作り方はいたってシンプル。あらかじめ温めておいた容器(耐熱グラスやコーヒーカップなど)に、適量の砂糖を入れて、温かいコーヒーを7分目ほど注ぎます。砂糖をしっかりと溶かしたら、ウイスキーを30ミリリットルほど注いで、軽く混ぜます。最後に生クリームを浮かせれば、できあがり。ウイスキーの芳醇な香りに、コーヒーの苦味と砂糖の甘味、ホイップクリームのなめらかな口当たりが一体となり、豊かなハーモニーが味わえます。デザート感覚でたのしみたい場合は、キャラメルシロップやチョコレート、アイスクリームなどを加えてもよいですね。

ホットコーヒーのぬくもりと、ウイスキーのアルコールから得られるぬくもりで、からだが内側からじんわりと温まります。

カフェ・コン・セルベッサ

「カフェ・コン・セルベッサ」は、スペインのバルで人気のカクテルです。スペイン語で「カフェ」はコーヒー、「セルベッサ」はビールを意味しているとおり、準備するのはビールとブラックコーヒーのみです。冷やしたグラスに、冷えたビールとブラックコーヒーを1:1の割合で注ぐのが基本ですが、分量は好みによって調整してみてください。濃醇な味わいで苦味を感じたいときは、黒ビールを使うとずっしりとした飲みごたえが感じられます。

ピカドール

飲みごたえのあるカクテルといえば、コーヒーリキュールをテキーラと組み合わせた「ピカドール」もおすすめです。スペイン語で「闘牛士」を意味する名にふさわしい、コーヒーリキュールの風味豊かなカクテルです。

テキーラをベースにしているため、アルコール度数はやや高め。テキーラとコーヒーリキュールを2:1の割合で混ぜ、最後にレモンの皮を搾って加えると、味がキリッと引き締まります。飲みやすいカクテルですが、アルコール度数は高めなので飲み過ぎないよう注意が必要です。

アグラベーション

「アグラベーション」は、英語で「挑発」や「腹立ちまぎれ」を示すという名前からは想像できない、甘くまろやかな口当たりのカクテルです。ウイスキーをベースにコーヒーリキュールと牛乳を加えたカクテルは、食後のコーヒー代わりとして、またデザート代わりとして飲むこともできます。

ウイスキーとコーヒーリキュールの割合は2:1がおすすめ。氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、その上から牛乳を注ぐと美しいグラデーションがたのしめます。

コーヒー焼酎(1):コーヒーと焼酎を割る方法

コーヒーカクテルに使うお酒は洋酒が多いですが、なかには日本が世界に誇る「焼酎」をペースにしたものもあります。一見意外に思える組み合わせですが、じつは沖縄ではポピュラーな味。沖縄県の泡盛メーカー・久米仙酒造が「若者にも気軽に親しんでもらえる泡盛を」という想いで開発を始めた「泡盛コーヒー」は、地域限定商品としてコンビニでも商品化され、話題を呼びました。

自宅で焼酎のコーヒー割りを作る際は、焼酎とコーヒーを1:3か1:4くらいの割合にするのがおすすめです。アルコールがほどよく抑えられ、香ばしいコーヒーの香りが感じられます。

コーヒー焼酎(2):焼酎にコーヒー豆を漬ける方法

同じコーヒー焼酎のなかにも、前述したように焼酎をコーヒーで割るタイプのカクテルと、焼酎に漬け込んだコーヒー豆を使うカクテルがあります。
こちらも作り方はとてもかんたん。焼酎にコーヒー豆を漬けて、一週間ほど置いておくだけで完成です。ロックで飲むのもよいですが、牛乳で割るとさらにまろやかな味わいがたのしめます。コーヒー焼酎には、コーヒーの香りを邪魔しない甲類焼酎を選ぶのがポイントです。

コーヒーを使ったカクテルは、ベースとなるお酒の種類やコーヒーのタイプ、それぞれの割合や産地などを変えれば無限にたのしむことができます。一見意外とも思える組み合わせでも、試してみるとコーヒーカクテルの新しい魅力に出会えるかもしれませんね。

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