「酒ディプロマ(J.S.A. SAKE DIPLOMA)」は日本酒のプロをめざす資格
「酒ディプロマ(J.S.A. SAKE DIPLOMA)」は、日本酒の知識を学びたい、日本酒のスペシャリストをめざしたいという人のために創設された、日本酒に関する認定制度です。2017年に誕生したばかりですが、早くも各方面から注目される「酒ディプロマ」を紹介します。
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申込みはWeb出願になります。J.S.A.のWebサイトにアクセスして、募集要項を確認のうえ、出願フォームに必要な情報を入力して、受験料(正会員:17,210円、一般:25,440、各税込)を支払えば完了です。
【一次試験】
一次試験は全国47都道府県の指定会場で開催されます。内容は筆記試験(60分)で、試験問題は出願登録後に郵送される「J.S.A. SAKE DIPLOMA 教本」から出題されます。
日本酒に関する幅広い知識が求められますので、まずは教本をしっかりと読み込む必要があります。
【二次試験】
一次試験合格者のみが進める二次試験では、テイスティング(30分)と論述試験(20分)が行われます。二次試験に合格すると、めでたく「酒ディプロマ」として認定されます。
また、二次試験を通過できなかった場合も、翌年以降、3年間は一次試験が免除され、再度のチャレンジが可能です。
※いずれも2018年度の事例です。
「J.S.A. SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」の問題を見てみよう
sasirin pamai / Shutterstock.com
「酒ディプロマ(J.S.A. SAKE DIPLOMA)」の認定試験には、どんな問題が出題されるのか、気になるところです。
J.S.A.サイトに「模擬問題」が掲載されていますので、いくつか抜粋してみました。まずは、腕試しにチャレンジしてみてください。
問1
日本酒製造業界において、醸造用水の条件として細菌酸度は何ミリリットル以下が基準とされているか、適しているものを選び解答欄にマークしてください。
1.2ミリリットル
2.3ミリリットル
3.5ミリリットル
4.10ミリリットル
問2
搾った日本酒を割り水し、ろ過後そのまま火入れせずに瓶詰め出荷される酒として適当なものを選び、解答欄にマークしてください。
1.生貯蔵酒
2.無ろ過生原酒
3.生酒
4.生原酒
問3
日本酒造りで用いられる、比重の単位を選びなさい。
1.デキストリン
2.ラティック
3.ボーメ
4.エステル
問4
上方から「下り酒」と尊ばれ、一大酒造地として繁栄した場所を選び解答欄にマークしてください。
1.広島
2.伏見
3.灘
4.宮城
問5
樽酒の木の香りをさらに引き立てるのに効果的な飲み方に用いる器として適しているものを選び、解答欄にマークしてください。
1.ぐい呑み
2.切子の器
3.升
4.錫の器
<解答>
問1=1(2ミリリットル)、問2=3(生酒)、問3=3(ボーメ)、問4=3(灘)、問5=3・升
いかがでしたか? 一次試験に合格するためには、分厚い教本をしっかり読み込む必要があります。この教本で日本酒についての知識を深めることで、これまで以上に日本酒をたのしめるかもしれませんね。
「酒ディプロマ(J.S.A. SAKE DIPLOMA)」以外にもたくさんある、日本酒の資格
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