「れんと」は奄美大島で造られる黒糖焼酎!味の特徴やカロリー&糖質、おいしい飲み方まで徹底調査
「れんと」は、奄美群島だけに製造が認められている黒糖焼酎の人気銘柄。黒糖焼酎らしい香りとまろやかな味わいが魅力で、アルコール初心者から焼酎ファンまで幅広い層に親しまれています。今回は「れんと」の特徴や造り手のこだわり、種類、おいしい飲み方を紹介します。
- 更新日:
目次
「れんと」は、鹿児島県の奄美大島の豊かな自然に育まれる黒糖焼酎の人気銘柄。まずは基本情報から確認していきましょう。
「れんと」とはどんなお酒?
出典:株式会社奄美大島開運酒造ホームページ
「れんと」は奄美大島生まれの黒糖焼酎。その基本情報や特徴をみていきます。
「れんと」は奄美群島名物の黒糖焼酎
「れんと」は、奄美群島の特産品として親しまれる黒糖焼酎の人気銘柄です。
黒糖焼酎とは、原材料にサトウキビから作った黒糖と米麹を使った焼酎で、酒税法上、大島税務署管内、つまり奄美群島だけに製造が認められているもの。黒糖の香りと、米麹由来の風味が特徴です。
なかでも「れんと」はその飲みやすさから、焼酎ファンはもちろん、焼酎を飲み慣れていない人にも親しまれています。
なお、黒糖焼酎は「奄美黒糖焼酎」と呼ばれることもあります。こちらは奄美大島酒造組合の地域団体商標で、「れんと」も奄美黒糖焼酎のひとつです。
黒糖焼酎についてさらにくわしく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
出典:株式会社奄美大島開運酒造ホームページ
「れんと」は音楽のゆりかごで熟成されたやさしい味わいが魅力
「れんと」は、奄美大島の特産品である黒糖と、白麹菌を使った米麹、そして奄美大島の霊峰「湯湾岳(ゆわんだけ)」の伏流水を原料に、減圧蒸溜で造り上げた希少な黒糖焼酎。黒糖らしい甘く豊かな香りと米麹由来の芳醇な味わい、まろやかでやさしい飲み口が特長です。
「れんと」にふくよかなまるみをもたらしているのは、独自の熟成方法です。
蒸溜を終えた焼酎の原酒は、貯蔵容器で数カ月から数年かけて貯蔵・熟成され、割り水・ろ過などを経て瓶詰めされるのが一般的ですが、「れんと」は少し違います。味わい系と香り系、2種類の酵母から生まれた原酒を絶妙な割合でブレンド。湯湾岳の伏流水で割り水されたのち、貯蔵タンクのなかで一定の音響振動を受けながら、熟成の時を過ごします。この独特の熟成方法を「音響熟成」といいます。
独自の音響熟成装置から流れてくるのは、モーツァルトやベートーベン、ビバルディなどの名曲たち。楽曲から変換される微細かつ変化のある振動によって小さくなった水の分子がアルコール分子を包み込み、「れんと」にまろやかでふくよかな味わいをもたらすそう。
ちなみに、「れんと(Lento)」とは、「ゆるやかに」「ゆっくりと」を表す音楽用語。音楽のゆりかごのなかでゆっくりと熟成されたその味わいを、ぜひ一度堪能してみてください。
「れんと」の造り手は鹿児島県の奄美大島開運酒造
出典:株式会社奄美大島開運酒造ホームページ
奄美黒糖焼酎「れんと」を手がけるのは、霊峰「湯湾岳」の麓にある宇検村(うけんそん)で黒糖焼酎蔵を営む奄美大島開運酒造です。
奄美大島といえば、2021年7月に世界自然遺産に登録された亜熱帯照葉樹の森に覆われた自然豊かな土地。なかでも島南西部の焼内湾に面した宇検村は90%以上を山岳地帯が占めているだけあり、手つかずの自然がそのまま残されています。
原始の森で育まれた水は、長い歳月を経て湯湾岳の伏流水となります。弱アルカリ性でほのかな甘味を持つこの水が「れんと」のおいしさの源となっているのは間違いないでしょう。
奄美大島開運酒造は創業1996年と、比較的新しい蔵元です。奄美群島にある25の蔵元のなかでは最後発ですが、「食と養生の郷」という構想がスタートした焼酎造りに多くの若者が共感。また、官民からも支援が集まり、「れんと」という画期的な銘柄が誕生しました。
「れんと」の唯一無二の味わいは、日本国内はもとより、海外でも注目を集め、近年ではアメリカや中国、東南アジアへと販路を拡げています。
「れんと」は糖分ゼロ・プリン体ゼロのお酒! 気になるカロリーは?
reeangle / PIXTA(ピクスタ)
甘い風味が魅力のお酒というと、糖質やプリン体が気になる人がいるかもしれませんが、奄美黒糖焼酎「れんと」については心配ご無用です。
原料由来の成分のうち、加熱しても蒸発しない糖質やプリン体などは蒸溜工程で取り除かれてしまうため、蒸溜酒は基本的に糖質ゼロ、プリン体ゼロといわれています。奄美黒糖焼酎「れんと」は、蒸溜酒に分類されるお酒なので、糖質やプリン体を気にする必要はありません。
「れんと」のカロリーはゼロではありませんが、黒糖焼酎などの蒸溜酒のカロリーは、アルコールのカロリーなので、日本酒やビールなどの醸造酒と比べて低めです。
焼酎のカロリーはアルコール度数によって異なります。計測の仕方や計算方法によって若干の誤差はありますが、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」のデータをもとに計算すると、25度の焼酎の場合、100ミリリットルあたり約138キロカロリー。140キロカロリー程度と覚えておくとよいでしょう。
これはあくまで「れんと」をストレートで飲んだ場合の予想摂取カロリー。水割りや炭酸割りで飲めばカロリーはさらに抑えられるので、適宜調整してください。
「れんと」のアルコール度数は16度・25度・42度の3種類
アルコール度数の異なる3種類の「れんと」から、お気に入りを選びましょう。
奄美黒糖焼酎 れんと 25度
出典:株式会社奄美大島開運酒造公式オンラインショップ
水割りや炭酸割りはもちろん、ストレートやロックでもたのしみたい人は、アルコール25度の「れんと」がおすすめ。「音響熟成」ならではの軽やかな口当たりと豊かな香りがたのしめます。
スーパーマーケットなどでは720ミリリトル瓶がおなじみですが、1,800ミリリットル瓶、1,800ミリリットル紙パック、900ミリリットル瓶などもあります。
奄美黒糖焼酎 れんと 16度
出典:株式会社奄美大島開運酒造公式オンラインショップ
日ごろ焼酎を水割りで飲んでいる人には、アルコール度数が低めの「れんと 16度」がおすすめ。霊峰「湯湾岳」の伏流水をたっぷり使っているので、25度の商品を水で割って飲むよりも「れんと」の魅力が際立ちます。
このままストレートで飲んでも、氷を入れてロックでたのしんでもよし。アルコールに強くない人は、水や炭酸で割ってもOKです。
720ミリリットル瓶のほかに、1,800ミリリットル瓶、360ミリリットルポリ容器、300ミリリットル瓶があります。
ここで紹介した商品以外にも、奄美大島開運酒造創立当初の「れんと 復刻版」や、南西諸島で親しまれている柑橘類「たんかん」のフレーバーを加えたリキュール「すっきりれんと たんかんフレーバー」などがあります。機会があったら飲み比べてみてください。
「奄美黒糖焼酎 れんと」のおいしい飲み方
tokomaru7 / PIXTA(ピクスタ)
奄美黒糖焼酎「れんと」は、どんな飲み方でもたのしめるお酒ですが、はじめて飲むときはストレートかロックで、黒糖独特の香りと音響熟成ならではのまろやかな飲み口を堪能してみてください。
「れんと」の軽やかな味わいをたのしみたいときは水割りや炭酸割りが、甘い香りを満喫したいときは、お湯割りがおすすめです。
「れんと25度」「れんと 原酒」なら、チューハイやカクテルベースとしても魅力を発揮。トニックウォーターとライムを加えると食前酒としてもたのしめます。
「れんと」は世界自然遺産の地で育まれる黒糖焼酎。高い香りと深い味わい、2種類の原酒をブレンドし、音楽のゆりかごのなかで熟成させた雫は、食中酒にもぴったり。飲みやすさにも定評があるので、ぜひ一度味わってみてください。
製造元:株式会社奄美大島開運酒造
公式サイトはこちら
ブランドサイトはこちら