石川に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【北陸編】

石川に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【北陸編】
出典 : jreika / Shutterstock.com

石川県は、水と米に恵まれ、古くから酒造りが盛んだった土地。江戸時代には、加賀百万石の城下町として発展するなかで、料理の質と同時に酒造りの質も向上し、能登杜氏発祥の地として知られることに。その卓越した酒造技術は現在も受け継がれています。

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石川のそのほか注目銘柄

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約35の酒蔵がある石川県には、これまで紹介した銘柄以外にも、「能登流」として人気の銘柄が数多くあります。そのいくつかを紹介します。

能登産の名馬に思いを馳せる【池月(いけづき)】

“中能登の銘酒”として知られる「池月」の蔵元は、大正8年(1919年)創業の鳥屋酒造です。銘柄の由来は、源頼朝の愛馬「生唼(いけずき)」が能登産であったことから。能登出身の名馬として歴史に名を残すかの馬にあやかり、この地を代表する地酒として飛躍したいという思いが込められているのだとか。
杜氏以下わずか5人の蔵人が、手間を惜しまず誠実な酒造りを続けており、その姿勢は地元の酒店や日本酒ファンの熱い支持を受け、全国の地酒ファンのなかにも熱烈な応援団がいるようです。

製造元:鳥屋酒造株式会社
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山廃仕込みを代表する銘柄【天狗舞(てんぐまい)】

創業は文政6年(1823年)と、200年の歴史をもつ車多(しゃた)酒造。この老舗蔵が、能登杜氏の伝統技法を駆使して醸しているのが「天狗舞」です。蔵を囲む森の葉ずれの音が天狗の舞う音に聞こえたというのが名前の由来だとか。
その代名詞ともいえるのが「天狗舞 山廃仕込純米酒」。「山廃といえば天狗舞」という人もいるほど、全国的にも有名です。自家製酵母と山廃仕込みならではの濃厚な味わいが魅力で、常温では酸味を感じ、燗にするとまろやかな旨味が口中に広がります。

製造元:株式会社車多酒造
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「能登を感じる」がコンセプト【竹葉(ちくは)】

明治2年(1869年)に創業した数馬酒造は、もともとは醤油造りを生業としていましたが、醤油の仕込み水が酒造りに適していると気づいたことから、酒蔵になったという歴史をもちます。
酒造りを愛し、能登を愛する数馬酒造が「能登を感じる酒」をコンセプトに生み出したのが「竹葉」。地元農家が育てた山田錦や五百万石を100%自社精米し、ていねいに醸した日本酒で、すっきりと癖のない味わいが持ち味です。その名の由来は、創業当時の日本で「王者の象徴」とされた虎にあやかり、虎が棲み家とする竹の笹藪から名づけたのだとか。

製造元:数馬酒造株式会社
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能登杜氏発祥の蔵の矜持【宗玄(そうげん)】

宗玄酒造は、江戸中期の明和5年(1768年)に創業した老舗蔵です。初代当主、宗玄忠五郎が清酒発祥の地・伊丹で秘伝を取得し、その技術を能登に持ち帰ったとされることから「能登杜氏発祥の蔵」とも「能登最大の地酒蔵」とも呼ばれています。
通年扱いでもっとも売れ筋の「宗玄 純米酒」は兵庫県産特別A地区の山田錦を55%精米した、一般的には純米吟醸クラスの逸品。金沢酵母を使用して、低温でていねいに醸したその酒は、さわやかで控えめな香りと、米の旨味のバランスがほどよく、能登半島の食材にマッチします。

製造元:宗玄酒造株式会社
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