本格焼酎の炭酸割りで?!新しい飲み方「乙ハイ」を知っていますか?

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本格焼酎について
本格焼酎を簡単に言えば、「昔ながらの蒸留法によって作られた、まじりっけなしの焼酎」ということ。具体的には以下の3つで仕込まれていることが条件です。
◆国税庁長官が認める49品目(米や麦などの穀類、芋類、清酒粕、黒糖の4品目、あしたば、たまねぎなど)の原料と麹を使用する。
◆水以外の添加物を一切使わない。
◆日本で古くから行われてきた単式蒸留(一度の原料投入につき、一度のみ蒸留を行う方法)で仕込む。
これによって生まれる焼酎はアルコール精製度が低く、芋、麦、米などの原料の風味が色濃く残り、それらがしっかり味わえるのが特徴です。このような本格焼酎を含む単式蒸留焼酎は、「乙類焼酎」とも呼ばれています。
炭酸割りなど、自分の好きな味でたのしむなら甲類焼酎
明治まで、日本の焼酎造りは「単式蒸留」を行っていましたが、明治43(1910)年以降、ウイスキー造りなどに利用される英国由来の「連続式蒸留」で仕込んだ焼酎も出回り始めます。原料と蒸気を連続的に供給する「連続式蒸留」で作る焼酎は、単式蒸留の「乙類焼酎」に対して「甲類焼酎」とも呼ばれています。
高純度のアルコールを得ることができるので、できる焼酎も本格焼酎に比べるとリーズナブル。さらに無色透明でピュアなクセのない味わいから、そのままで飲むだけでなく炭酸水やお茶、果汁など、自分の好きな味わいにアレンジして楽しめるのも甲類焼酎ならでは。多種多彩な味がたのしめる人気の「酎ハイ」は、この甲類焼酎をベースに造られています。

写真/鹿児島県観光サイト
乙類焼酎も炭酸割りの時代?
ピュアでクセのない甲類焼酎とは対照に、本格焼酎などの「乙類焼酎」は、原料から生まれる風味や味わいが身上。その持ち味をじっくり味わいたいので、ストレート、ロック、水割り、お湯割りとシンプルに味わいたいもの。また、冷やしたり温めたりすることで引き出される素材の風味、口当たりの変化も乙類焼酎ならではの醍醐味です。
そんな中、昨今、注目なのが乙類焼酎をソーダで割って作るハイボール、通称「乙ハイ」。
蕎麦焼酎での「蕎麦ソーダ」をはじめ、乙類焼酎が持つ風味に炭酸の爽快さをプラスした「乙ハイ」は、食事との相性の良さはもちろんのこと、今まで焼酎が苦手だった女性層からも「すっきりして飲みやすい」「同じ量のビールより糖質が少ない分、ダイエットにいいかも」と大評判!
乙類焼酎のさらなる可能性を広げるだけでなく、新たな焼酎ファンも獲得している「乙ハイ」。まだ体験していない方は、お好みの乙類焼酎を炭酸で割って、すっきりシュワシュワな新感覚の味をたのしんでみませんか?

jazz3311/ Shutterstock.com
