フルーティーな味わいの焼酎が人気の理由とは? おすすめ銘柄も紹介
フルーティーな焼酎として、芋焼酎が女性を中心に人気を集めています。フルーティーなカクテルはいくつもありますが、低カロリー&低糖質かつ味わい深さを追求した結果、芋焼酎に行き着くという女性も多いようです。今回はフルーティーな芋焼酎の魅力や、おすすめの銘柄を紹介します。
- 更新日:
フルーティーな焼酎が女性のハートをつかむ理由
Navistock/ Shutterstock.com
フルーティーなお酒は人気が高いものの、糖質が懸念
フルーティーな味わいのお酒として、まず思い浮かぶのがフルーツのお酒やフルーツカクテル。いずれも見た目にオシャレで飲みやすいことから女性に人気は高いものの、果汁の有無を問わず気になるのが糖質です。
1杯だけなら、食事を控えめにして1日の糖質量を調整できるかもしれません。でも、飲み会や女子会などの席では、細かいことを気にせずたのしみたいですよね。
フルーティーで糖質ゼロの焼酎に女性の熱視線が
そこで、女性が着目するのが“ギルティフリー”と言われている焼酎です。焼酎は米や麦、芋などの原材料に含まれる糖質が、蒸溜の段階で取り除かれるため、甘くフルーティーな味わいであっても糖質はゼロ。
ジュースなど糖分で割らない限り、糖質制限中であっても罪悪感なしに甘い香味を堪能できるのです。
焼酎のフルーティーさの決め手は麹と素材
Deenida/ Shutterstock.com
フルーティーな焼酎の味わいは「麹」によって生み出される
フルーティーな味わいの焼酎はどのようにして生まれるのでしょうか。第一の決め手は、焼酎造りの要とも言うべき麹(こうじ)にありました。
焼酎に使われる麹は、白・黒・黄の3種類。現在の主流はマイルドな味わいに仕上げる白麹で、黒麹は、コクのある濃厚な味わいを生み出します。最後の黄麹は、おもに清酒に用いられてきたものですが、これこそがフルーティーな味わいの決め手。
黄麹は雑菌の繁殖を防ぐクエン酸を分泌しないことから、焼酎造りの現場ではあまり使われてこなかったのですが、日本酒の吟醸香のようなフルーティーな香りとまろやかな味わいが人気を呼び、近年多く使われるようになりました。
フルーティーな焼酎と言えば、果実香を持つ芋焼酎
第二の決め手は、焼酎の原料となる穀物です。フルーティーな焼酎の代表格と言えば芋焼酎ですが、とくに「ジョイホワイト」や紅芋、紫芋など、果実香を持つ素材の個性がフルーティーな味わいとして引き出されることが多いようです。
ほかにも新品種の白麹菌を用いたり、異なる原酒をブレンドすることで、フルーティーな味わいを醸し出しているケースもあるので、「黄麹」と「芋」だけが決め手とは言えませんが、ひとつの目安として記憶にとどめておくとよいでしょう。
フルーティーな焼酎のおすすめ5選
KPG_Payless/ Shutterstock.com
フルーティーな焼酎のなかから、一度は飲みたいおすすめの5本を紹介します。
【魔王(まおう) 芋焼酎】
「森伊蔵(もりいぞう)」「村尾(むらお)」と合わせて「3M」と呼ばれるプレミアム芋焼酎が「魔王」。白ワインのような香りとキレのある後味は天下一品です。入手困難な逸品ですが、見つけたら迷わず手に入れたいものです。
【吟香 鳥飼(ぎんか とりかい)】
球磨焼酎で知られる熊本県人吉地方の老舗焼酎蔵、鳥飼酒造が造る米焼酎です。「吟香」とあるように、吟醸酒を思わせるフルーティーで華やかな香りが持ち味。精米歩合58%まで磨き上げた吟醸麹から生まれる、極上の香りを堪能できます。
【前田利右衛門(まえだりえもん)】
鹿児島県指宿(いぶすき)にある焼酎蔵、指宿酒造が手がける芋焼酎。華やかな香りとまろやかな味が特徴で、「利右衛門」シリーズのなかでもとくに飲みやすい1本です。
製造元:指宿酒造株式会社
公式サイトはこちら
【茜霧島(あかねきりしま)】
原料は「タマアカネ」というオレンジ芋。「花らんまん」という観賞用のサツマイモの花酵母を使用した、華やかな香りの芋焼酎です。甘くフルーティーな香りと豊かな味わいが特徴です。
製造元:霧島酒造株式会社
公式サイトはこちら
【紫芋・焼き芋焼酎 農家の嫁(のうかのよめ)】
蒸したサツマイモではなく、じっくり焼いた紫芋を原料に使った芋焼酎。鹿児島県霧島市の霧島町蒸留所が、伝統のかめ壺で仕込む個性豊かな1本です。紫芋ならではのフルーティーな香りがたのしめます。
製造元:株式会社霧島町蒸留所
公式サイトはこちら
フルーティーな焼酎はこの飲み方で
Stanislav71/ Shutterstock.com
フルーティーな焼酎をたのしむならお湯割りで
フルーティーな味わいの焼酎はロックや水割りでもフルーティーな甘味や香りの余韻はたのしめますが、香りを存分に堪能したい人はお湯割りも試してみてください。
温めることで、甘くてふくよかな香りが引き立つとともに、後味の苦味も弱めてくれるのだとか。熱すぎるお湯よりも、ぬるめお湯で割るのがポイントです。
フルーティーな焼酎は飲みやすいうえ、糖質を気にする必要もないため、つい飲みすぎてしまうことも。焼酎の味や香りは、ほろ酔い気分のときが一番たのしめるもの。適度にペースを抑えつつ、フルーティーな味わいを堪能したいものです。