日本酒は世界でも類を見ないアルコール度数。上手にたのしもう!

日本酒は世界でも類を見ないアルコール度数。上手にたのしもう!

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日本酒のアルコール度数は高いもので20度!

ある意味で「日本酒は、世界で一番アルコール度数の高い酒」といえます。実際はウイスキーやウォッカ、焼酎の方がアルコール度数が高いですが、これは蒸留によってアルコール度数を高めた蒸留酒だからです。

一方、日本酒は原料となる米をアルコール発酵させることで造る醸造酒です。酵母の限界までじっくり発酵させた日本酒のアルコール度数は、20度近くになります。じっくり発酵する過程で生まれるさまざまな旨味成分や香りが、日本酒の味わいを趣のあるものにしてくれます。麦を原料とするビール、ブドウを原料とするワインも同じ醸造酒の仲間ですが、世界中の醸造酒を見渡しても、日本酒ほどアルコール度数が高いものは見当たりません。

なぜ日本酒は、これほどまでに高いアルコール度数を出せるのでしょうか。

高度な技から生まれる高アルコールのお酒

日本酒とは、米を発酵させて造られる醸造酒です。発酵とは、酵母が糖分を食べてアルコールに変えることですが、米には糖分がないため、そのままでは発酵しません。そこで、まず米の炭水化物成分を麹菌の酵素によって糖分に変え、そこに酵母を加えて発酵させるという、きわめて巧妙、複雑な仕組み(実際は高度な技術で他に例を見ない「並行複式発酵」という発酵方法)で造られているのです。よく聞く「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さんつくり)」は、そうした工程のことを指しています。

酵母が元気に最後までアルコール発酵を進められるよう、日本酒の造り手は長い時間をかけて工夫を重ね、アルコール度20度近くという、世界に類を見ないアルコール度数の高さを実現してきました。

一般的な日本酒は、製造工程の最後に味や香り、アルコール度数を整えるため、水を加えて約14~16度にしますが、加水せずに出荷するものを「原酒」と呼び、アルコール度数が18~20度近くと度数が高くなっています。水を加えていないため、より濃厚でしっかりした味わいが特徴です。

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日本酒をおいしく飲むための「和らぎ水」

日本酒を飲みながら合間に飲む水を「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼びます。洋酒を飲むときに飲む水のことをチェイサーといい、一緒に飲む習慣がありますが、日本酒にも「和らぎ水」というスタイルがあることを覚えておきましょう。アルコール度数が高いため、ほどよくアルコール分を和らげ、体の負担を抑えて日本酒をたのしめます。アルコールを分解するためには水分が必要なので、和らぎ水を飲むことで二日酔いや脱水症状になりにくくすることを期待できます。また、ときどき和らぎ水を飲んで口内をリセットすれば、次の一杯や料理の味がいっそうおいしく感じられることでしょう。

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