ヘレスはミュンヘン発祥のビールスタイル!色や味わいの特徴からピルスナーとの違い、おすすめ銘柄まで紹介

ヘレスはミュンヘン発祥のビールスタイル!色や味わいの特徴からピルスナーとの違い、おすすめ銘柄まで紹介
出典 : 株式会社デザインメイト / PIXTA(ピクスタ)

「ヘレス(Helles)」とは、「ミュンヘナーヘレス」とも呼ばれるドイツ・ミュンヘン発祥の下面発酵ビール(ラガービール)。淡い色合いと控えめな苦味、麦芽の旨味が特徴です。今回は、ヘレスの基本情報や味わい、ピルスナーとの違い、有名銘柄、日本で飲めるおすすめ銘柄などを紹介します。

  • 更新日:

「ヘレス」はミュンヘン発祥の黄金色のビール。日本でおなじみのピルスナーと比較されることが多いビールスタイル(ビアスタイル)ですが、ピルスナーにはない魅力も秘めています。

ヘレスとはどんなビール?

ヘレスはミュンヘン発祥のビアスタイル

Happy_Life / PIXTA(ピクスタ)

「ヘレス」とは、ドイツ南部に位置するバイエルン州の州都・ミュンヘン発祥の下面発酵ビール。淡い黄金色と苦味の少ないやさしい味わいが特徴です。

ヘレスはドイツ・ミュンヘン発祥のビールスタイル(ビアスタイル)

「ヘレス(ヘレスビール)」は、ミュンヘン生まれのビールスタイルです。

ミュンヘンといえば、ドイツ南部にあるバイエルン州の州都ですが、かつてはバイエルン公国(のちに王国)の首都として繁栄した商工業都市でした。その基盤をつくりあげたのは、中世後期に、おもに修道院で磨かれたビールの醸造技術でした。

1516年には、当時のバイエルン公国君主ウィルヘルム4世が、のちにドイツのビール造りの基準となる「ビール純粋令」を制定。現在は、世界的醸造所やビールブランドを擁するビールの都として知られるほか、ビールの祭典「オクトーバーフェスト」の発祥地としても有名です。

ドイツ・ミュンヘンの風景

shikha / PIXTA(ピクスタ)

ヘレスは淡色ラガービール(下面発酵ビール)

「ヘレス」の語源は、ドイツ語で「淡い」を意味する「Hell」。淡いビール(Hellbier/Helles Bier)が転じて「ヘレス」と呼ばれるようになりました。文字どおり淡い黄金色の見た目が特徴で、発祥地の名を冠して「ミュンヘナーヘレス」と呼ばれたり、「ヘル」と略されたりすることもあります。

ビールは、下面発酵酵母を用いて造られる「ラガービール」と上面発酵酵母で造られる「エールビール」、野生酵母を使った「自然発酵ビール」の3種に大別されますが、「ヘレス」は下面発酵の「ラガービール」に分類されます。

「ラガービール」と「エールビール」の違いについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

ビールの原料となる大麦とホップ

aaron007 / PIXTA(ピクスタ)

麦芽の旨味と苦味の少ないやさしい味わいが魅力

「ヘレス」は、ドイツ純粋令に基づき、麦芽(モルト)とホップ、水、酵母のみで造られています。その味わいは、麦芽由来の旨味とほどよいモルト香が魅力で、ホップ由来の苦味は控えめ。炭酸も比較的穏やかです。苦いビールが苦手な人や、麦芽の風味をより味わいたい人におすすめのビールスタイルです。

ヘレスとピルスナーの違いは?

ヘレスとピルスナーの違い

jazzman / PIXTA(ピクスタ)

「ヘレス」に似たビールに、日本でもおなじみの「ピルスナー」があります。

ピルスナーは、ボヘミア(現在のチェコ西部)のピルゼン(プルゼニ)で発祥したラガービール。日本の大手ビールメーカーが手がける人気ビールの大半は、このピルスナーで、淡い黄金色とヘレスに似た見た目、ホップのさわやかな香りと苦味、爽快なのどごしが特徴です。

ピルスナーの誕生は1842年。それまでのボヘミアでは、上面発酵で造られるエールビールが主流でしたが、常温醸造による雑菌混入や品質の低下に悩まされていたそう。そこでピルゼン市は、低温で発酵が進むラガービールの製造に乗り出すべく、市民醸造所を新設し、ミュンヘンから醸造技師ヨーゼフ・グロル氏を招きます。彼の指導で生まれたのが、透き通るような黄金色のピルスナーでした。

ピルゼン生まれのラガービール「ピルスナー」は、透明感のある見た目と爽快なのどごしから、世界中に普及していきます。このピルスナー人気に対抗するべくミュンヘンで造られたのが、「ヘレス」です。

ヘレスの誕生は、ピルスナー発祥から52年後の1894年。ピルスナーに対抗しつつも、ピルゼンは軟水、ミュンヘンは硬水という水質の違いや、独自のビール文化を生かした味わいを表現。ホップ由来の香りと苦味が特徴のピルスナーに対して、ヘレスは麦芽の旨味や柔らかさを特長としています。

ヘレスとピルスナーの違い

ヘレスとピルスナーの違い

ミュンヘン発! ヘレスの有名銘柄

ビール純粋令の発祥地であるミュンヘンの「ヘレス」は、麦芽・ホップ・酵母・水のみで造るのが鉄則。コーンスターチなどの副原料を一切使用しないのが特長です。本場ミュンヘンの「ヘレス」といえば、以下の2銘柄が有名です。

シュパーテン ミュンヘナー ヘル|元祖ヘレスビール

シュパーテン ミュンヘナー ヘル

manbo-photo / PIXTA(ピクスタ)

1397年創業の名門醸造所シュパーテンが手がけるヘレスの元祖ともいうべき1本。洋梨やジャスミンを思わせる上品な香りと、麦芽の甘味、柔らかな口当たりの絶妙なバランスがたのしめます。
アルコール度数は5.2%。

国内販売元:株式会社ザート商会
公式サイトはこちら

ホフブロイオリジナルラガー|華やかな香り&苦味軽やか

mapo / PIXTA(ピクスタ)

厳選されたアロマホップを使用。苦味は控えめながら、フローラルな香りと上質なモルトの味わいがたのしめるバランスのよいラガービール。
造り手のホフブロイ・ミュンヘンは、1589年に宮廷醸造所として誕生し、現在はバイエルン州立醸造所としてミュンヘン6醸造所の一翼を担っています。
アルコール度数は5.5%。

国内販売元:株式会社ザート商会
公式サイトはこちら

日本人の味覚に合う! ヘレスのおすすめ銘柄3選

「ヘレス」のおすすめのなかから、日本でも親しまれている3銘柄を紹介します。

朝霧のヘレス|ForestBrewing 

朝霞のヘレス

出典:ForestBrewingサイト

宮城県のForestBrewingは、薪製造所の敷地内にある、クラフトビール醸造所。商品にならない「薪の端材」を燃料に、薪ボイラーでつくったお湯を、ビールの醸造に活用しています。
「朝霧のへレス」の特徴は、柔らかなアロマと麦芽の甘味、ほどよい苦味。この「優しい味わい」は、ふだんビールを飲まない人にこそオススメ。煮物や焼き魚など、いつもの夕食に合わせて、たのしんでみてください。
アルコール度数は5%。

製造元:ForestBrewing
公式サイトはこちら
通販サイトはこちら

修善寺ヘリテッジヘレス|ベアードビール

修善寺ヘリテッジヘレス

出典:合資会社ベアード・ブルーイングサイト

静岡県沼津市のベアード・ブルーイングが造る「修善寺ヘリテッジヘレス」は、飲みやすさを追求したバランスのよいゴールデンラガー。
ドイツの伝統的なデコクションマッシュ製法を採用。マッシュ時に2回に分けて行うことで麦芽の個性が引き出され、深みのある味わいに仕上がっています。
アルコール度数は5.0%。

製造元:合資会社ベアード・ブルーイング
公式サイトはこちら

helles(ヘレス)|シュマッツ

Hiroshi-N / PIXTA(ピクスタ)

シュマッツ(SCHMATZ)は、ドイツ出身の幼なじみ同士の2人が、東京を拠点にキッチンカーでスタートしたブランド。現在は、本当においしいドイツビールを日本に広めるべく、全国30店舗以上のレストランを展開しています。

シュマッツの「ヘレス」は、バイエルンの老舗醸造所が造る本場の味。控えめの苦味となめらかで深い味わいが魅力です。
アルコール度数は5.0%。

発売元:カイザーキッチンビール株式会社(カイザーキッチン株式会社)
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら(通販可)

「ヘレス」はドイツ・ミュンヘンが「ピルスナー」に対抗して生み出した淡い黄金色のラガービール。ソーセージやハムなどドイツを代表するおつまみはもちろんですが、幅広い料理に合うので、まだ飲んだことがない人はぜひ一度味わってみてください。

おすすめ情報

関連情報

ビア検(日本ビール検定)情報

ビールの基礎知識
広告掲載について

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事