「ヘネシー」は愛飲家が憧れるフランスの高級コニャック! 原料や種類、飲み方などを徹底解説

「ヘネシー(Hennessy)」は、フランスのコニャック地方で生産されている高級コニャック。「コニャックの王様」と讃えられ、イギリスの王やロシア王室をはじめ、世界中で愛されてきました。今回は「ヘネシー」の魅力や格付、種類、飲み方などについて紹介します。
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「世界三大ブランデー」のうちコニャックに分類される「ヘネシー」。門外不出の技術で磨き上げた高級ブランデー「ヘネシー」の魅力を、余すことなく紹介します。
「ヘネシー(Hennessy)」とはどんなお酒?

画像提供:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
「ヘネシー」はフランスのコニャック地方で生産されている高級ブランデー。ブランデーのなかでも厳しい規定が定められている「コニャック」に分類されます。1765年にリチャード・ヘネシー氏が立ち上げた「ヘネシー」は、各国の王をはじめ世界中で愛され続けています。
「ヘネシー」はコニャックの王様
「ヘネシー」は、フランスのコニャック地方で生産されている高級ブランデーの銘柄。数あるブランデーのなかでも、原料の種類や栽培地、製造方法に厳格な規定のある「コニャック」に分類されます。「コニャック」は、「アルマニャック」「カルヴァドス」とともに「世界三大ブランデー」と称され、世界中の人に愛されています。
コニャックの代表格「ヘネシー」は、芳醇でラグジュアリーな品質から、イギリスの王やロシア王室をはじめ世界中の人に愛されてきました。とりわけラグジュアリーさが際立つ「リシャール ヘネシー」は、今も「コニャックの王」として君臨しています。

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250年超の歴史を誇る「ヘネシー」の歩み
「ヘネシー」の造り手であるメゾンヘネシーは、1765年にアイルランド出身のリチャード・ヘネシー氏により設立されました。「ヘネシー」は、250年以上続く老舗ブランドです。
1794年にアメリカのニューヨークへ進出すると、メゾンヘネシーのコニャックは好評を博します。1859年に中国、1868年には日本にも進出し、アジアにもその名を轟かせました。今もプレミアムスピリッツとして、世界中で愛されています。
現在「ヘネシー」ブランドは、LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループのMHD モエ ヘネシー ディアジオ社が、日本での輸入販売を手がけています。
「ヘネシー」の価格が高い理由は、原料や製法にあり

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コニャックをはじめブランデーの製法は、フランスのA.O.C.(Appellation d'Origine Contrôlée/原産地統制呼称)に厳格に規定されています。基準をクリアすることはもちろんのこと、伝統製法を守り、独自のこだわりを追求して、高いクオリティーを維持しているのが「ヘネシー」です。
「ヘネシー」では、厳選した畑の白ブドウのみを使用しています。その特別な白ブドウから造ったオー・ド・ヴィー(原酒)は、それぞれの特質に応じて新旧の樽で熟成されますが、時には樹齢100年以上のフレンチオーク樽が使われることも。
また、「ヘネシー」では数十万樽のオー・ド・ヴィー(原酒)を貯蔵していて、なかには200年以上熟成したものも存在するといわれています。「ヘネシー」のブレンダーは、大量のストックのなかから最高の相性を見つけ出し、門外不出の技術で極上のブレンドを実現しているのです。
上質にこだわったボトルデザインも、「ヘネシー」のラグジュアリーさを際立たせています。一つひとつ手作業で作り上げたボトルは、まさに芸術品といえるでしょう。
細部にまでこだわり、磨き込まれた「ヘネシー」が高価なのは当然のことといえます。また限定ボトルなどは、生産数が限られていて希少性が高いため、さらに高価となっています。とはいえ、すべてが手を出しにくい価格なわけではありません。価格帯は幅広く、なかには購入しやすいボトルもあります。
「ヘネシー」のV.S.O.PやX.Oとは?

出典:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社サイト
「ヘネシー」には、「ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュ」や、な「ヘネシー X.O」のように、商品名にアルファベットがついた商品があります。この「V.S.O.P」や「X.O」は、コニャックの等級(ランク)を示すもの。等級は熟成年数によって分類され、熟成表示についての規定はA.O.C.に定められています。
じつは「V.S.O.P」という格付けは、「ヘネシー」の歴史のなかで生まれました。コニャックをこよなく愛していたプリンス・オブ・ウェールズ(のちのイギリス国王ジョージ4世)は、「ヘネシー」に、「Very Superior Old Pale(非常に優れていて、古くて、澄んでいる)」コニャックを注文したそう。以来、その頭文字を取った「V.S.O.P」が、コニャックのランクを示すものとして使われるようになりました。
また、コニャックの品質格付けシステムを考案したのは、創業者のひ孫のモーリス・ヘネシー氏です。1865年に品質の違いを星の数で示し、「ヘネシー」初の三つ星コニャック「ヘネシー V.S」を生み出しました。V.SはVery Specialを意味します。
さらに「X.O(eXtra Old)」を誕生させたのもモーリス氏。「ヘネシー X.O」は、もともとは家族や友人のために造られたブレンドでした。
なお、「ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュ」は、1976年に登場した日本限定ブレンドで、約60種のオー・ド・ヴィー(原酒)による、繊細で洗練された味わいが魅力です。「ヘネシー X.O」は世界で初めて「eXtra Old」の名が与えられたコニャックで、約100種類のオー・ド・ヴィー(原酒)がブレンドされています。芳醇でパワフルな味わいが飲む人を魅了しています。
「ヘネシー」のおもな種類

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「ヘネシー」には「ヘネシー V.S.O.P フィーヌシャンパーニュ」や「ヘネシー X.O」のほかにも、魅力的なラインナップがあります。エレガントで活き活きした味わいの「ヘネシー V.S」や、豊かな余韻が漂う「ヘネシー パラディー」、創業者の名を冠した崇高な逸品「リシャール ヘネシー」など、そのどれもが飲む人を魅了します。
ヘネシー V.S|エレガントな味わい

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「ヘネシー V.S」は、芳醇なアロマが魅力のコニャック。なめらかで複雑、エレガントで活き活きとした味わいで、力強さと心地よい調和を感じさせます。
ヘネシー パラディー|類い稀なるブレンド

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「ヘネシー パラディー」は、貴重な最高格付のオー・ド・ヴィー(原酒)をブレンドした傑作。やわらかいベルベッドのような味わいで、豊かな余韻が漂います。
リシャール ヘネシー|崇高な逸品

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創業者リチャード・ヘネシー氏のフランス語での名を冠した崇高な逸品。現代性、真正さ、贅、官能、そのすべてにおいてヘネシー家の価値観を象徴するコニャックです。
「ヘネシー」のおいしい飲み方

出典:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社サイト
「ヘネシー」を飲むなら、V.S.O.P以上はまずストレートで飲むのがイチオシです。豊かな香りと味わいをたのしんだら、ロックやソーダ割りを試すのもおすすめ。「ヘネシー V.S」はカクテルで飲むのにぴったりです。
V.S.O.P以上はストレートがイチオシ
V.S.O.P以上の「ヘネシー」、すなわち最低熟成年数4年以上のオー・ド・ヴィー(原酒)がブレンドされたコニャックは、まずはストレートで飲みたいもの。できればステム(持ち手)のついたグラスに「ヘネシー」を注ぎ、ゆっくりと芳醇な香りや味わいを堪能します。アルコール度数が高いため、チェイサーのミネラルウォーターを用意して、交互に飲むのがおすすめです。
ストレートを満喫したあとはロックで飲むのも一案。氷が溶けるにつれて変化する風味を満喫できます。また、お好みでソーダ割りを試すのもありです。ぜいたくなコニャックのハイボールは絶品ですよ。
「ヘネシー V.S」はカクテルで
コニャックベースのカクテルを作るなら、比較的手ごろな価格で手に入る「ヘネシー V.S」がおすすめです。ソーダ割りやジンジャーエール割り、トニックウォーター割り(ブランデー・トニック)など、好みの割り材で割るだけで、かんたんにコニャックのカクテルを満喫できます。
もっとこだわるなら、「エキゾチック」や「サイドカー」などブランデーベースの本格派カクテルを作ってみるのも手。
「エキゾチック」は、「ヘネシー V.S」30ミリリットル×ヒプノティック(フルーツリキュール)30ミリリットル×トリプルセック(ホワイトキュラソー)15ミリリットルをシェイクして作るカクテルで、フルーティーかつ上品な味わいが魅力です。
「サイドカー」は、「ヘネシー V.S」30ミリリットル×ホワイトキュラソー15ミリリットル×レモンジュース15ミリリットルをシェイクして作ります。柑橘系のさわやかな香りとフルーティーな味わいをたのしめます。
「ヘネシー」はフランスの高級コニャックで、古くから高品質な香り味わいに定評があります。高級感あふれるボトルデザインは、見ているだけで幸せな気分に。機会があれば、最高ランクの「ヘネシー」も飲んでみたいものですね。
国内販売元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
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