ウイスキーで作る梅酒がおいしい! 味わいや作り方、飲み方は? ウイスキーの梅酒割りも紹介

ウイスキーで作る梅酒がおいしい! 味わいや作り方、飲み方は? ウイスキーの梅酒割りも紹介
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梅酒はウイスキーでもおいしく作れます。一般的に梅酒は、青梅をホワイトリカー(甲類焼酎)などの蒸溜酒に漬けて作られますが、同じ蒸溜酒のウイスキーでも代用することができます。今回は、ウイスキーで作る梅酒の味わいや作り方、飲み方などについて紹介します。

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ウイスキーベースの梅酒の魅力や、 ウイスキーを市販の梅酒で割る飲み方もみていきます。

梅酒はウイスキーでも作れる

梅酒はウイスキーでも作れる

桜 マチ / PIXTA(ピクスタ)

梅酒は一般的に、青梅をホワイトリカー(甲類焼酎)などの蒸溜酒に漬けて作られますが、同じ蒸溜酒のウイスキーが使われることもあります。

梅酒を蒸溜酒で作る理由は、アルコール度数が高いからです。蒸溜酒は醸造酒と比べてアルコール度数が高く、また殺菌作用が強く細菌が繁殖しにくいので、賞味期限は設けられていません。蒸溜酒で作る梅酒も長期保存が可能なため、基本的には何年経っても飲むことができます。なかには5年、10年と熟成させた梅酒をもっている人もいます。

ウイスキーで作った梅酒の味わい

ウイスキーで作った梅酒の味

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梅酒は、甘酸っぱい梅の風味が特徴の果実酒です。ウイスキーで作った梅酒は、さわやかな梅の風味にウイスキーの風味が加わり、大人の味わいをたのしめるのが魅力。ウイスキーの芳醇な香りとともに、深みのあるコクも堪能できます。

梅酒は熟成が進むと、コクやまろやかさが増します。とはいえ、数年経つと管理が難しくなるので、基本的には3年以内に飲みきるのがよいといわれています。

自家製梅酒はウイスキー以外に、ブランデーなどの蒸溜酒でも作ることができます。興味がある人は、ブランデーでも試してみてはいかがでしょう。なお、市販品には醸造酒で作った梅酒もありますが、家庭で作る場合は蒸溜酒を使うのが無難です。

ウイスキーを使った梅酒の作り方

ウイスキーを使った梅酒の作り方

ツルカメデザイン/ PIXTA(ピクスタ)

ウイスキーを使った梅酒は、一般的には青梅と氷砂糖、ウイスキーで作ります。保存容器はガラス製の瓶が最適。仕込むのは青梅が出回る6~8月ごろ。冷暗所に保管後、3カ月以降が飲みごろです。ウイスキー梅酒には、黒砂糖や完熟梅で作るレシピもあり、いろいろなアレンジをたのしめます。

ウイスキー仕込みの梅酒の材料・道具

ウイスキー仕込みの梅酒の材料は、青梅と氷砂糖、ウイスキーの3つ。それと、保存用に、口が広く密閉できるガラス製の容器を用意します。

作りやすい分量は、青梅1キログラムに、氷砂糖400~600グラム、ウイスキー約2本分(1,400~1,800ミリリットル)程度。保存容器の容量は、お酒の量の2倍以上あるとよいので、4リットル容量のものが最適です。

事前準備として、青梅はやさしく水洗いして、一粒ずつしっかり水気を拭き取り、竹串でヘタを取ります。キズのあるものや傷んでいるものは取り除きます。保存容器は、煮沸消毒かアルコール消毒を行い、乾燥させてから使います。

なお、氷砂糖は黒砂糖に変えてもOKで、砂糖なしでも作れます。ウイスキーの種類は、好みにもよりますが、梅の風味を損ないにくいクセの少ないタイプが適しています。

青梅をていねいに洗う

ツルカメデザイン / PIXTA(ピクスタ)

ウイスキーで作る梅酒の基本レシピ

改めて、材料と作り方の手順をみていきましょう。

<材料>
◇青梅…1キログラム
◇氷砂糖または黒砂糖…400グラム(お好みで増減可)
◇ウイスキー…1容器あたり700~750ミリリットルを2本
◇容量4リットルのガラス製の容器

<作り方の手順>
1. 消毒済みのガラス製の容器に、ヘタを取った青梅と氷砂糖を1/3量ずつ交互に入れていきます。
2. すべてのウイスキーを注ぎ入れます。
3. フタを閉め、冷暗所に保管します。
4. 仕込んでから2週間程度は1日1回容器を振って、濃度を均一にします。

なお、半量で作りたい場合は、青梅500グラム、氷砂糖200グラム、ウイスキー1本700ミリリットル程度を、容量2リットル程度の容器に仕込みます。

ちなみに、青梅ではなく完熟梅で作るレシピもあるので、いろいろと試してみて、好みの梅酒の味をみつけてみてはいかがでしょう。

ウイスキー梅酒の仕込み期間

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ウイスキーで作る梅酒の仕込み期間は?

梅酒を仕込む時期は、青梅が出回る6~8月ごろが最適です。店頭に梅酒のセットが並び始めるので、それを目安にしてもよいかもしれません。

仕込んだ瓶の保管場所は、冷蔵庫ではなく直射日光の当たらない冷暗所がベター。冷蔵庫に保管すると熟成が進みにくくなるので避けます。

漬け込み期間の目安は最低3カ月以上。6~8月に仕込んだ梅酒は、10~11月くらいに飲めるようになります。その後は、好きなときに飲んでOKです。1年以上漬けると、コクが増してよりまろやかになります。ただし、長期間保存する場合は、1年後くらいに梅の実を取り除いてください。

ウイスキー梅酒を作る際の注意点

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ウイスキーで梅酒を作る際の注意点

自家製の梅酒を作る場合、アルコール度数20%以上で、かつ酒税が課税済みのお酒を使うことが酒税法で定められています。アルコール度数20%に満たない酒類を使用すると違反になるため、注意が必要です。

たとえば、市販の日本酒の場合、20%未満の商品が大半です。誤って使用して酒税法違反になるおそれがあるため、家庭では、アルコール度数の高い蒸溜酒を使用するのが安心でしょう。

なお、自家製梅酒は、家庭で飲むためにルールに従って作るぶんには、例外的に製造行為とはみなされません。ただし、繰り返しになりますが、酒税法に定められた規定を守らずに作ると酒税法違反となってしまいます。

(参考)
国税庁|自家醸造

また、保管中の梅酒の様子も注視したいもの。梅酒の中に浮遊物がある場合は、カビの可能性が高いため、飲むのを控えてください。洗った青梅の水気をきちんと拭き取れていなかったり、傷んだ青梅を使ったりすると、カビが生えることがあり注意が必要です。なお、黒砂糖やハチミツを使用すると、下層に白いにごりが沈殿することがありますが、こちらは無害です。

ウイスキーで作った梅酒の飲み方

ウイスキーで作った梅酒の飲み方

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ウイスキーで作った梅酒は、ストレートやロック、梅酒ハイボールなどのさまざまな飲み方でたのしめます。

ストレートは、自家製梅酒本来の風味を味わうのに最適です。香りや甘さ、熟成感などを確かめてメモにとっておけば、次に仕込むときの参考にもなります。

ロックも梅酒の定番の飲み方で、ウイスキー梅酒にもぴったり。氷を入れたロックグラスに梅酒を注ぎ、お好みで梅の実も一緒に入れます。クラッシュアイスを使う飲み方もおすすめです。

梅酒ハイボールもおすすめの飲み方。梅のさわやかさと相まって、爽快な一杯を満喫できます。たとえば、『サントリー梅酒樽仕上げ<山崎樽梅酒ブレンド>』では、梅酒1:ソーダ2のソーダ割りをおすすめしています。

梅酒には梅由来のクエン酸が含まれていて、疲労回復が期待できるといわれています。ただ、ウイスキー自体は糖質ゼロですが、氷砂糖や黒砂糖入りの梅酒には糖質が含まれます。糖質が気になる人は、飲みすぎに気をつけてくださいね。

ウイスキーの梅酒割りもおいしい! 割合は?

梅酒のウイスキー割りもおいしい

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最後に、市販の梅酒とウイスキーを合わせる、おいしい飲み方を紹介します。

◆梅酒ハイボール
梅酒ハイボールは、ウイスキーに梅酒を加えてソーダ(炭酸水)で割る飲み方。作り方は、氷とウイスキーを入れたロンググラスに、ウイスキーと同量くらいの梅酒を加え、ソーダで割ります。ウイスキーと梅酒、ソーダの割合は、1:1:3くらいが目安。濃度はお好みで調整してください。

◆ウイスキーの梅酒割り
ウイスキーを梅酒で割る飲み方もおすすめです。作り方は、氷を入れたグラスにウイスキー60ミリリットルと梅酒90ミリリットルを注ぎ、軽くかき混ぜます。ウイスキーと梅酒の割合は2:3くらいが目安です。

ウイスキーの梅酒割り

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◆オールドバレル
オールドバレルは、梅酒とスコッチウイスキーを合わせる飲み方。作り方は、グラスにウイスキーと梅酒を1:1の割合で注ぎ、氷を入れて混ぜるだけ。梅の風味が香る、濃厚で贅沢な味わいを堪能できます。

◆梅酒ロック+ウイスキー
梅酒のロックにウイスキーを加える飲み方もあります。作り方は、氷を入れたグラスに梅酒を注ぎ、少量のウイスキーを加えるだけ。分量はお好みでOKです。大人の雰囲気の梅酒を味わいたいときに試してみてください。

なお、市販の梅酒にも種類があり、ウイスキー梅酒のほかに、本格梅酒や焼酎梅酒、ブランデー梅酒のほか、醸造酒である日本酒梅酒や、スパークリング梅酒、にごり梅酒などもあります。いろいろな梅酒をウイスキーと合わせてみてはいかがでしょう。

ウイスキー梅酒は自宅でもかんたんに作れます。青梅をウイスキーに漬ければ、さわやかな梅の風味にウイスキーの風味が加わって大人の味わいに。興味のある人は、酒税法のルールをチェックしたうえで、ぜひ一度試してみてくださいね。

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