「レッドアイ」とは?ビールとトマトジュースで作るカクテルの魅力と作り方

「レッドアイ」とは?ビールとトマトジュースで作るカクテルの魅力と作り方
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「レッドアイ」の材料はビールとトマトジュース。ビールの爽快なのどごしとトマトの酸味ですっきり飲みやすく、かんたんに作れる人気のカクテルです。今回は、「レッドアイ(=赤い目)」という名前の由来や上手な作り方、おいしいちょい足しレシピなどを紹介します。

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「レッドアイ」は、トマトジュースを使ったビアカクテル。マイルドかつフレッシュな味わいと、低めのアルコール度数で人気を集めています。

カクテル「レッドアイ」とは

トマト果汁とビールで作るカクテル「レッドアイ」

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まずは「レッドアイ」というカクテルの概要を押さえておきましょう。

「レッドアイ」はビールとトマトジュースで作るカクテル

「レッドアイ」は、ビールとトマトジュースを組み合わせた定番カクテルです。

「トマトジュースを使ったカクテル」というと、ウォッカをトマトジュースで割った「ブラッディ・マリー(ブラッディ・メアリー)」が有名ですが、「レッドアイ」はそのビール版。体内でビタミンAに変換されるβカロテンやビタミンC、ビタミンEなど豊富な栄養素を含むトマトジュースを使い、「ブラッディ・マリー」に比べてアルコール度数が低めなことから、アルコールを控えめにしている人やお酒にあまり強くない人、健康志向の人などにも愛されています。

「レッドアイ」という印象的なネーミングの由来は諸説あり、有力なのは「飲み過ぎた翌朝、二日酔いで目を真っ赤にした人が好むカクテル」といった遊び心あふれる説です。

もうひとつは「生卵」説。1988年にアメリカで制作されたトム・クルーズ主演の映画『カクテル』の原作によれば、「レッドアイ」の「目玉」にあたるのはビールとトマトを合わせたカクテルに割り落とした生卵のことなのだとか。昨今のレッドアイに生卵が使われることはほとんどありませんが、当時は、「レッドアイ」といえばビールとトマトジュース、生卵が主流とされた時期もあったようです。

「レッドアイ」はマイルドでさわやかな味わいが魅力

ビールとトマトジュースで作る「レッドアイ」の味わいは、とてもまろやか。

ちなみに味覚には「甘味」「辛味」「酸味」「苦味」「塩味」という5つの基本味=五味があり、これらを組み合わせることで味に多彩な変化が生まれます。「レッドアイ」の場合、ビールの苦味をトマトのほどよい酸味が和らげ、スムースでフルーティーな飲み口に仕上げてくれます。そのため、ビールの苦さやトマトジュースの酸っぱさが苦手でも「レッドアイならおいしく飲める」という人が少なくないようです。

ビールの清涼感やトマトジュースのコクなど、それぞれの持ち味は健在なので、ビールとトマトの相乗効果で引き出された旨さを、ぜひ味わってみてください。

「レッドアイ」のアルコール度数は低い?二日酔いにいいって本当?

レッドアイはローアルコールカクテル

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ビールをベースにした「レッドアイ」のアルコール度数は、ウォッカやジン、テキーラなどのスピリッツをベースとしたカクテルと違って、それほど高くありません。

一般的なビールのアルコール度数は5%前後。ビールとトマトジュースを1:1の割合で混ぜ合わせた場合、アルコール度数2.5%程度の「レッドアイ」が完成します。トマトジュースの割合を増やせばもっと低くすることもできるので、体調や翌日の予定に合わせてアルコールを控えたい人もたのしめそうですね。

よく聞く話として、「レッドアイ」をはじめトマトジュースを使ったカクテルを「飲み過ぎた翌日の迎え酒」として飲むケースもあるようですが、「レッドアイが二日酔いの諸症状を和らげる」というのは迷信のようです。

確かに、トマトに含まれる「リコピン」は二日酔いの原因物質である「アセトアルデヒド」の濃度を低下させる働きがあるとされ、アサヒグループホールディングスとカゴメの共同研究によれば、トマトの摂取によってアルコールの代謝に関わる酵素が活性化することも確認されています。ただ、お酒の飲み過ぎからくるつらい症状をお酒でうやむやにするのは、やはり得策とはいえないでしょう。

二日酔いの朝に飲むなら「レッドアイ」のビール抜き(すなわちトマトジュース)やスポーツドリンクなどがおすすめです。

「迎え酒」についての詳しい紹介は、以下の記事を参照してください。

おすすめの「レッドアイ」の作り方

レッドアイを作るときはトマトジュース、ビールの順に注ぐのがおすすめ

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「レッドアイ」の基本情報をおさらいしたところで、ここからは「レッドアイ」のレシピやアレンジについて紹介していきます。

「レッドアイ」の材料とおすすめのビールの種類は?

「レッドアイ」の基本的な材料はビールとトマトジュースのみ。ビールとトマトジュースの比率は1:1がおすすめですが、その日の気分や好みで調整しましょう。

一般的に、ビールは「ピルスナー」と呼ばれるタイプのビールを使います。ピルスナーとは1840年代のチェコで生まれた淡色ビールで、現在日本で市販されている大半の淡色ビールがピルスナーです。基本的には「いつものお気に入り」のビールを使うのがいちばんで、家でたのしむときは発泡酒や第三のビール(新ジャンル)、休肝日にはノンアルコールビールで代用するのもいいでしょう。

一方トマトジュースは、トマト100%の有塩タイプを選ぶとはっきりとした味わいになり、飲みやすくなります。塩分を控えている人は塩分無添加タイプを使いましょう。

「レッドアイ」をおいしく作るポイントは注ぐ順番にあり!

「レッドアイ」はビールとトマトジュースを同量ずつ混ぜ合わせるだけのかんたんお手軽なカクテルです。

「レッドアイ」の作り方に難しいことは何もないものの、ビールとトマトジュースを注ぐ順番にはちょっとした秘けつがあります。おすすめは、まずトマトジュースを注ぎ、次にビールを注ぐこと。ビールは最初勢いよく注いでしっかり泡を作り、泡が落ち着いたらグラスに沿ってゆっくり注いで軽くステアすると、ビールとトマトジュースがよく混ざってビールの白い泡が上面で層になり、美しく仕上がります。

また「レッドアイ」は基本的に氷を入れないカクテルなので、ビールとトマトジュース、欲をいえばグラスまでしっかり冷やしておくのがベストです。

「レッドアイ」のアレンジをたのしもう

レッドアイの味わいにアクセントを加えるタバスコや胡椒、セロリなどのトッピング

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「レッドアイ」はレシピがシンプルなだけに、さまざまなアレンジで、お気に入りの「味変」を追求していけるカクテルです。ここではその一部を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

「レッドアイ」の「タバスコ」MIXはクセになる! 作り方もかんたん

パスタやピザに「タバスコ」などの辛味ソースが欠かせない人は、「レッドアイ」にも加えてみましょう。

スパイシーな味わいで人気の「レッドアイ」の「タバスコ」MIXの作り方はかんたん。トマトジュースにビールを注ぎ、軽く混ぜたら「タバスコ」を数滴プラス。辛いのが好きな人は味見しながら足していき、好みの辛さに仕上げましょう。

※「タバスコ」(正式名:TABASCO®ソース)は、米・マキルヘニー社の登録商標です。

「レッドアイ」のちょい足しレシピ5選

「タバスコ」同様、「レッドアイ」に少量足して味のバリエーションをたのしめるアクセントはほかにもあります。

◆ブラックペッパー
「レッドアイ」にピリッとした辛味を加えるとトマトジュースの味が引き立ちます。ブラックペッパー(黒胡椒)に限らず、ホワイトペッパー(白胡椒)やピンクペッパーもおすすめ。

◆ウスターソース
「レッドアイ」にウスターソースを足すと深いコクと旨味が出て、冷製スープを思わせるおいしい食中酒になります。

◆レモン
「レッドアイ」に輪切りやくし形切りのレモンを添えると見た目も華やかに。レモンをしっかり搾り入れるとよりさわやかな飲み口になります。生のレモンがなければレモン果汁でもOK。

◆セロリスティック
スティック状に切ったセロリやきゅうりを「レッドアイ」に挿し、マドラー代わりにして飲みながらサラダ気分でポリポリかじるのがおすすめです。サンドイッチやチキンに合わせてヘルシーなブランチに。

◆すりおろしトマト
生の完熟トマトをおろし器ですりおろし、「レッドアイ」にプラス。濃厚なトマトの風味と食感が、「レッドアイ」のクオリティをランクアップさせてくれます。

シャーベット状にとろりと凍った状態のレッドアイ

Boontoom Sae-Kor / Shutterstock.com

「レッドアイ」はフローズンやスノースタイルでもおいしい

キンキンに冷えた1杯をたのしみたいときは、「レッドアイ」をフローズンスタイルにするのもおすすめです。

「フローズンダイキリ」や「フローズンマルガリータ」などのフローズンカクテルは通常、材料と氷を一緒にミキサーにかけて作りますが、「レッドアイ」の場合、その方法だと少し水っぽくなってしまいます。

「フローズンレッドアイ」を作るなら、氷の代わりに「凍らせた生トマト」か「凍らせたトマトジュース」をビールと一緒にミキサーにかけるのがイチ押し。面倒なら凍らせた生トマトをすりおろし、レッドアイにプラスするだけでもOK。とろっとしたシャーベット状の「レッドアイ」は至福の味わいです。

さらに「レッドアイ」はスノースタイルもよく似合うカクテルです。スノースタイルとはグラスのフチを湿らせて塩や砂糖をつけるデコレーションのこと。「レッドアイ」を作るときにあえて無塩のトマトジュースを選び、こだわりの塩やペッパーソルトでスノースタイルをたのしむのもいいでしょう。

「レッドアイ」はベースを変えるアレンジもあり

「レッドアイ」のベースはビールですが、ときにはベースのお酒そのものを変えてみるのもいかもしれません。

たとえば「レッドアイ」にウォッカをプラスすると、「レッドバード」という名のカクテルになります。ビールとトマトジュース、ウォッカの割合は2:2:1が目安です。

そして「レッドアイ」のビールをウォッカに変えたのが「ブラッディ・マリー」という定番カクテル。ウォッカとトマトジュースの割合は1:2くらいがおすすめです。

また、ビールの代わりに日本酒を使うカクテルもあり、名前を「レッドサン」といいます。日本酒とトマトジュースの割合は1:1。日本酒のお供に冷やしトマトが合うことを考えれば、この組み合わせが好相性なのも納得です。

アサヒの発泡酒「レッドアイ」なら缶を開けたらすぐ飲める!

「アサヒ レッドアイ」は完熟トマト果汁を使ったアルコール度数3%のビアカクテル

画像提供:アサヒグループジャパン株式会社

「レッドアイ」を気軽にたのしむなら、アサヒビールの発泡酒「アサヒ レッドアイ」がおすすめ。カゴメ社の完熟トマト1個分の果汁を使い、麦の味わいも追求した本格派のビアカクテルは、深いコクとすっきりとしたのどごしが好評です。アルコール度数は3%でトマト果汁20%。健康意識の高い人にも、多様な飲み方を尊重する「スマートドリンキング(スマドリ)」派にもうれしいローアルコールカテゴリーのお酒です。

製造元: アサヒビール株式会社
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「レッドアイ」は家でもアウトドアでもかんたんに作れるお手軽カクテル。材料がシンプルなだけに、選ぶビールやトマトジュースによって味わいが変わるので、いろいろな組み合わせにトライし、「究極のレッドアイ」を見つけてください。

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