広島の焼酎【ヨーソロ】瀬戸内海に浮かぶ島・江田島名産! 日本酒のような麹造りで甘味のある本格米焼酎

広島の焼酎【ヨーソロ】瀬戸内海に浮かぶ島・江田島名産! 日本酒のような麹造りで甘味のある本格米焼酎
出典 : hirohiroo / PIXTA(ピクスタ)

「ヨーソロ」は、広島県の蔵元・江田島銘醸(えたじまめいじょう)が手掛ける本格米焼酎。瀬戸内海中央部の湾入・広島湾に浮かぶ江田島の島みやげ「えたじまブランド」の認定商品として知られています。今回は、「ヨーソロ」の特徴や味わい、名前の由来、江田島の基本情報や蔵元の酒造りについて紹介します。

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「ヨーソロ」という個性的な名前を持つ本格焼酎の特徴や魅力をみていきましょう。

「ヨーソロ」とはどんなお酒?

ヨーソロとはどんなお酒?

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「ヨーソロ」の特徴や味わい、個性的な酒名の由来などを紹介します。

「ヨーソロ」は日本酒のような香りと米の旨味が特徴の米焼酎

「ヨーソロ」は、広島県産の米糠と米麹を使った本格米焼酎。仕込み水や割り水には、霊峰からわき出る地下水(軟水)を使用。日本酒造りに用いる昔ながらの「麹ぶた製法」によってていねいに醸して蒸溜させた、こだわりの逸品です。

機械を使わず、人の手で手間ひまをかけて造られるだけあり、日本酒を想わせる香りと米の甘味や旨味がたのしめます。クセが少ないため、水割りやお湯割り、ソーダ割りなどさまざまな飲み方で味わえるうえ、ご飯と合うものならどんな料理とも抜群の相性を発揮。チーズや燻製などのおつまみとマッチするのも魅力です。

「ヨーソロ」の種類とアルコール度数

「ヨーソロ」のラインナップは、アルコール度数の異なる2種類で構成されています。

ヨーソロ 35度米焼酎 720ml

アルコール度数35度の「ヨーソロ」。アルファベットの文字が目を引きます。まずはロックで味わい、銘柄の個性を堪能してください。

ヨーソロ 25度米焼酎 1,800ml

アルコール度数25度の「ヨーソロ」は一升瓶で販売。日常酒に最適な1本です。

「ヨーソロ」とは「直進」を表す航海用語

「ヨーソロ」とは、船の操舵号令(掛け声)に用いられる航海用語で、「宜しく候(よろしくそうろう)」が転じたもの。漢字では「宜候」「能候」「良候」などと表記し、「ヨーソロー」と発音されます。

現在も船の舵を取ったあと、「この方向へまっすぐ進め」という意味合いで使われるこの言葉は、目標に向けてまい進するという精神とともに、旧日本海軍から海上自衛隊へと受け継がれているそう。

「ヨーソロ」の故郷は海軍兵学校があった広島県の江田島(えたじま)

江田島市は国内有数の牡蠣の生産地

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「ヨーソロ」のおいしさを育む広島県の江田島についてみていきましょう。

江田島の基本情報

本格米焼酎「ヨーソロ」の故郷、江田島は広島湾内の島で、隣接する能美島(のうみしま)と周囲に点在する島々とともに広島県江田島市に属しています。広島市からの距離は約7.5キロメートル、呉市からは約6キロメートル。フェリーや高速船が定期的に運行しているほか、橋を経由して本土と行き来することもできます。

美しい瀬戸内海に囲まれ、緑を抱いた江田島は、豊かな自然に恵まれた土地。海辺には天然記念物に指定された生物が生息し、山では温暖な気候で果物や野菜がすくすく育ちます。また、江田島市は国内有数の牡蠣(カキ)の産地としても知られ、「ヨーソロ」の故郷・江田島でも新鮮な牡蠣料理をたのしむことができます。もちろん、「ヨーソロ」との相性も格別です。

絶景スポットとして知られる「三高山(みたかやま)」、桜の名所「真道山千本桜(しんどうやませんぼんざくら)」、島のシンボル「古鷹山(ふるたかやま)」など、見どころ満載の江田島ですが、これらの名所と切っても切れない関係にあるのが旧海軍兵学校(現・海上自衛隊第1術科学校)の存在です。

江田島の旧海軍兵学校

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江田島はかつて海軍兵学校が存在した土地

旧海軍兵学校が東京・築地から江田島に移転したのは、明治21年(1888年)のこと。当時はイギリスのダートマス(王立海軍兵学校)、アメリカのアナポリス(合衆国海軍兵学校)と並んで世界三大兵学校と称され、昭和20年(1945年)12月に閉校されるまで、海軍士官養成機関として歴史を刻んできました。

現在は海上自衛隊第1術科学校や幹部候補生学校として活用するほか、構内に教育参考館を設置し、旧海軍関連の展示を行っています。

なお、前述した真道山は、旧海軍兵学校の生徒たちが訓練や憩いの地として利用したという記録が残されています。三高山の山頂には、今も明治時代に設置された砲台跡が保存されています。また、古鷹山は海軍兵学校の生徒たちが鍛錬する場として知られています。

この「古鷹山」からわき出る地下水で育まれるのが、本格焼酎「ヨーソロ」です。

「ヨーソロ」の蔵元は海軍御用酒を手掛けた江田島銘醸

「ヨーソロ」の蔵元は海軍御用酒を手掛けた江田島銘醸

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「ヨーソロ」の製造を手掛ける江田島銘醸は、江田島市唯一の造り酒屋。その歴史と酒造りのこだわりをひもときます。

江田島銘醸の歴史

江田島銘醸は、古鷹山からほど近い土地で酒蔵を営む老舗蔵元です。創業は明治40年(1907年)。宮大工として財をなした初代の住岡八百蔵氏が海軍御用酒を造る酒造会社としてスタートさせ、海軍兵学校とともにその歴史を紡いできました。

戦後はいち早く機械を導入し、増産に対応しながら、日本酒をはじめとする酒造りと伝統の継承に励んできたといいます。

現在蔵元杜氏として蔵を守るのは、5代目の住岡龍氏。江田島市唯一の造り酒屋として、消えゆく日本の伝統産業を未来へ受け継ぐためにできることを模索しながら、地方創生を目指したプロジェクトなどにも積極的に参加。広島県三原市で17代続く米農家と共同開発した日本酒「HIROSHIMA渢路(ふうろ)」は、江田島市のふるさと納税の返礼品として話題を集めました。

江田島銘醸の酒造り

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江田島銘醸の酒造り

江田島銘醸が目指すのは、「人と人をつなげる酒」。大切に育んできたお酒が、人と人との絆を深める一助になればという想いから、昔ながらの手作業による製法を貫いているといいます。

看板銘柄は日本酒の「同期の桜」。広島県産の高品質な酒米と古鷹山の湧水を使って伝統の製法で造られるお酒は、地元で愛飲される一方、「えたじまブランド認定商品」やふるさと納税の返礼品としても広く親しまれています。

「ヨーソロ」は、米焼酎ファンはもちろん、日本酒好きにもおすすめのお酒。海軍兵学校とともに歩んできた江田島と造り手の歴史に思いを馳せながら、米の旨味を堪能してください。

製造元:江田島銘醸株式会社
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