【七田(しちだ)】米本来のおいしさを味わうホタル舞う里で造られる日本酒

【七田(しちだ)】米本来のおいしさを味わうホタル舞う里で造られる日本酒
出典 : 天山酒造株式会社公式フェイスブック

「七田」は、佐賀県の天山酒造が醸す特約店限定の日本酒ブランドです。ホタルの舞う名水の里で、地元栽培米などを用いて生み出されるその味わいは、国内外で高く評価されています。ここでは「七田」の特徴とともに、蔵元の酒造りへのこだわりやラインナップなどを紹介します。

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「七田」の「七割五分シリーズ」は、「逆転の発想」から生まれた純米酒

ANTONIO TRUZZI/ Shutterstock.com

「七田」のラインナップのなかでもまず注目したいのは、あえて酒米をあまり磨かずに醸す「七割五分シリーズ」です。このシリーズの大きな特徴は、七割五分(75%)という精米歩合(せいまいぶあい)の高さにあります。

精米歩合とは、「原料となる米を、どれくらい残して削ったか(精米したか)」を示す指標で、75%や50%などと表記します。この数値は、玄米のままの状態を100として精米後の重量が何%かを示すもので、精米すればするほど精米歩合は低くなります。ただし、「たくさん精米した」という意味で「高精米」と表現することもあるので、混乱しないよう注意しましょう。

酒造りにおいて米を精米する理由は、米の外側にあるタンパク質や脂質を多く含んだ部分を削り取ることで、雑味のないスッキリした酒を造るためです。日本酒の造り手の間では、この工程を「米を磨く」と表現します。

主食として食べられている米の精米歩合は95%ほどですが、日本酒造りでは、米を磨けば磨くほど(精米歩合が低いほど)上質な酒と考えられていて、たとえば、精米歩合60%以下なら「吟醸」、50%以下なら「大吟醸」の表記が許されます。米を磨いた分だけ酒を醸すのに必要な米の量が増え、原料費が「割高」になるため、「精米歩合が低い=高級品」という図式が定着しているわけです。

「七田」の「七割五分シリーズ」は、こうした日本酒造りの定石をあえて打破し、逆転の発想から生まれた、いわば常識破りの日本酒です。そもそもの発想は、「使用するお米の品質が高ければ、磨きすぎなくともおいしい日本酒ができるのでは? 」というものでした。このアイデアを実現するため、酒造好適米の「山田錦」を用いて試行錯誤した結果、精米歩合が高くても雑味がなく、かえって米本来のおいしさが引き出された日本酒、すなわち「七田」の「七割五分シリーズ」が誕生したのです。

「七田」の蔵元は原料の米作りからこだわる

天山酒造株式会社サイト

「七田」の造り手は、「いいお酒を醸すにはいいお米が必要」という考えのもと、米作りからこだわった酒造りに励んでいます。

蔵の歴史を振り返ると、原料への徹底したこだわりは3代目蔵元の時代からはじまっています。3代目は、昭和21年(1946年)に農業専門の学校を創立、昭和30年代には、当時は希少であった「雄町(おまち)」を自らの田で栽培するなど、米作りに並々ならぬ情熱を注いだといいます。

近年は、5代目が佐賀県の生産農家とともに平成10年(1998年)に立ち上げた「天山酒米栽培研究会」で、年数回の勉強会を実施し、栽培技術を研鑽しながら良質の米作りを推進。6代目に変わってもこの取り組みは続いていて、日本酒のトレーサビリティーにも役立てているそうです。

天山酒造で使用している酒米の約90%は佐賀県産米で、その多くは「山田錦」と「さがの華」ですが、もちろん「山田錦」には自社田で手塩にかけて育てたものも含まれています。

「七田」のキレ味は、ホタルの里の名水が生むキレ味

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「七田」が生まれた佐賀県小城(おぎ)市は、ホタルの舞う里としても知られています。ホタルは水のきれいな河辺でなければ生息できない生き物。ホタルが舞うということは、よい日本酒を造るための条件のひとつである名水に恵まれているということです。

小城市を流れる祇園川は、周囲の山々から流れてくる水を集めた清流で、伏流水は「日本の名水百選」にも選ばれた「清水の滝」に注がれています。

この水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富な一方、鉄分の含まれていない中硬水で、まさに天山酒造の酒造りに欠くことのできない「宝の水」。蔵元は、蔵まで引く水路を設けて、清冽な水を十分に使えるように環境を整えています。

このような水へのこだわりが、「七田」のキレのある飲み口につながっているのでしょう。

「七田」はフランスの日本酒コンクールでプレジデント賞を獲得

天山酒造株式会社サイト

「七田」は、日本国内のみならず海外でも高く評価されている人気ブランドです。

とくに「七田 純米吟醸 雄町50」は、フランスで開催されている日本酒コンクール「Kura Master2017」で、最高賞のプレジデント賞を獲得した注目度の高い1本。プレジデント賞は、上位10銘柄に授与されるプラチナ賞のなかから、1位に選出された銘柄に贈られる名誉ある賞です。

また「山田錦」と「さがの華」で醸した「七田 純米吟醸」も、同コンクールにてプラチナ賞や金賞を何度も受賞しています。

「七田」ブランドの商品はこのほかにも、「IWC インターナショナルワインチャレンジ」や「全米日本酒歓評会」「SAKE-China日本酒清酒品評会」「CINVE 日本酒・焼酎コンテスト」などの国際的なコンクールや、日本で開催されている「全国新酒鑑評会」などでも、数々の輝かしい賞を獲得しています。

「七田」の造り手「天山酒造」は、有形登録文化財に登録されている歴史ある蔵

天山酒造株式会社公式フェイスブック

「七田」の造り手である天山酒造は、「七田」という銘柄の由来でもある七田家が経営しています。

七田家が酒造りをはじめたのは、明治8年(1875年)のこと。もともと水車業を営んでいた七田家は、明治のはじめころは製粉・製麺業に従事していました。しかしあるとき、近隣の廃業する蔵元から「酒造道具だけでなく酒蔵もろとも買い取って欲しい」と懇願され、やむなく購入したところ、周囲で「七田家が酒造業を始めるらしい」との噂が広がり、成りゆきで酒造りを始めることになったのだとか。

こうしたおもしろい歴史をもつ天山酒造ですが、酒造りに対する想いは強固です。たとえば、2代目蔵元は建築に強いこだわりがあったそうで、その指揮によって造られた蔵や水車、水路などは、国の有形登録文化財や佐賀県遺産に認定され、その多くが今も現役として活躍しています。

また、前述のとおり3代目は農業へのこだわりが強く、酒米の研究や地方の農業復興を目指し、私財を投じて農業大学を創立しました。

七田家に受け継がれる「こだわりのDNA」は、もちろん酒造りにも活かされていて、天山酒造の代表作である「七田」につながっています。

「七田」のラインナップ

天山酒造株式会社サイト

岡山県産「雄町」を精米歩合50%まで磨いて醸した純米吟醸酒。先述の「Kura Master2017」でプレジデント賞に輝いた、海外でも人気の高い商品です。「雄町」ならではのメロンのような上品な香りが、飲む人を惹きつけます。

飲み方は、10~15度程度に冷やして飲むのがおすすめ。もつ煮や白身魚のフリット、牛肉の赤ワイン煮、合鴨のローストなどに合います。

精米歩合:50%
日本酒度:+3
酸度:1.9
アルコール度数:16度

商品名:「七田 純米吟醸 雄町50」(特約店限定)
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七田 純米吟醸 無沪過生

天山酒造株式会社サイト

「山田錦」と「さがの華」で醸した、季節限定(1月から発売)の純米吟醸酒。ほのかに香る白桃やすみれのような香りに特徴があり、生酒ならではのガス感とともに舌に残る甘味や酸味、しっかりとした味わいをたのしめます。

飲みごろの温度帯は7~10度ほど。鯛やカンパチなどの白身魚の刺身や、スモークサーモンとの相性が抜群です。

精米歩合:55%
日本酒度:+4~+5
酸度:1.5~1.6
アルコール度数:16度

商品名:「七田 純米吟醸 無濾過生」(特約店限定)
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七田 純米 無沪過生

天山酒造株式会社サイト

精米歩合65%の「レイホウ」で醸した、季節限定(1月から発売)の生の純米酒。さわやかな青りんごのような香りが感じられる1本で、料理との相性もよく、食中酒として活躍します。

こちらも約7~10度に冷やして飲むのがおすすめ。福岡の郷土料理「がめ煮」などの煮物や、ソーセージのグリルなどによく合います。

精米歩合:65%
日本酒度:+2
酸度:1.7
アルコール度数:16度

商品名:「七田 純米 無濾過生」(特約店限定)
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七田 純米七割五分磨き 山田錦

天山酒造株式会社サイト

酒米の王様「山田錦」をあえて磨かずに仕上げた、七割五分シリーズのパイオニア的存在。米の旨味が最大限に引き出されるように醸した日本酒を、1年以上熟成させることで、きれいな味わいと深い味わいが調和した唯一無二の日本酒に仕上げられています。

冷酒で飲むなら15~20度程度、燗酒にするなら40~45度程度がおすすめ。豚の角煮や牛すじ煮込み、カマンベールチーズのフライなどと合わせれば、格別なマリアージュをたのしめます。

精米歩合:75%
日本酒度:+4.5
酸度:2.1
アルコール度数:17度


商品名:「七田 純米七割五分磨き 山田錦」(特約店限定)
商品情報はこちら

天山酒造の「七田」の味わいは、海外でも高く評価されています。特約店限定販売の日本酒ですが、酒屋さんなどで出会ったときにはぜひ手にとって、ワイングラスなどでじっくりと堪能してみてくださいね。


製造元:天山酒造株式会社
公式サイトはこちら



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