栃木の焼酎【天鷹(てんたか):天鷹酒造】有機日本酒の蔵元が手掛ける粕取り焼酎
「天鷹」は、有機米にこだわる栃木県の蔵元・天鷹酒造の粕取り焼酎です。水と風土に恵まれた抜群の環境のなかで造られる「天鷹」には、蔵元の酒造りへのこだわりが込められています。同名の日本酒でも知られる蔵元の紹介や粕取り焼酎の特徴なども含めて紹介します。
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目次
- 焼酎「天鷹」は酒造りに最適な風土のなかで造られる
- 「天鷹」は米作りからこだわる蔵元の信念が込められた酒
- 焼酎「天鷹」は酒粕を原料とする粕取り焼酎
- 「天鷹」の焼酎には熟成焼酎もラインナップ
焼酎「天鷹」は酒造りに最適な風土のなかで造られる
出典:天鷹酒造株式会社オンラインショップ
焼酎「天鷹」は恵まれた環境のなかで造られる焼酎
「天鷹」は、栃木県の北東部に位置する大田原(おおたわら)市の蔵元、天鷹酒造が造る粕取り焼酎です。
蔵が建つ大田原市は、天然アユのメッカとして知られる清流・那珂川(なかがわ)と、その支流・箒川(ほうきがわ)などによって形成された今市扇状地の端(扇端部)にあります。一般的に、扇状地の扇端部では、地下を流れていた伏流水が地表に現れあちらこちらで湧き水が見られるという地理的な特徴があります。大田原市の一帯も水が豊富で、酒造りに必要な良水を安定して確保することができます。
また気候は、夏は温暖、冬は適度に寒冷で、低温での温度管理がカギを握る酒造りに適しています。こうした恵まれた環境のなかで、焼酎「天鷹」は造られています。
焼酎「天鷹」が造られる大田原市は稲作が盛んな地
「天鷹」の蔵元がある大田原市は、その昔「大俵(おおたわら)」という地名でした。中世以降、明治維新まで付近一帯を治めていた豪族大田原氏も、当初は「大俵」と名乗っていたと伝わります。
「大俵」の文字から想像できるとおり、大田原市は昔から稲作をはじめとする農業が盛んな地域です。日照時間が良好で肥沃な土壌と豊富な水にも恵まれていることから、令和2年現在、水稲の作付面積・収穫量ともに県内第1位となっています。
米から造られる日本酒はもちろんのこと、日本酒の酒粕を使用する粕取り焼酎にとっても、米はとても重要です。米処・大田原市は、粕取り焼酎「天鷹」造りにもぴったりな土地柄といえるでしょう。
「天鷹」は米作りからこだわる蔵元の信念が込められた酒
出典:天鷹酒造株式会社公式フェイスブック
「天鷹」の蔵元の酒造りは米作りからこだわる
「天鷹」を造る天鷹酒造は、大正3年(1914年)に創業した蔵元で、代表銘柄は焼酎「天鷹」と同名の日本酒「天鷹」です。
日本酒「天鷹」のラインナップは、創業以来「辛口」のみ。初代蔵元の「辛口でなければ酒でない」という口癖と、2代目蔵元がめざした「つるりと入って飲み飽きしない酒」への想いが代々受け継がれています。
また「良い酒は良い原料から」という信念から、原料米の品種や産地を厳選し、蔵元の想いに賛同する農家と協力関係を築いて、米作りからこだわった酒造りに取り組んでいます。
平成30年(2018年)1月には、かねてより目標としていた「自前の米で造る酒」の実現に向け、有機原料米を生産する子会社「天鷹オーガニックファーム株式会社」を設立。さらなる品質の向上を図っています。