山形の焼酎【たるへい:樽平酒造】純米酒にこだわる老舗蔵が造る、粕取り焼酎とダリア焼酎

山形の焼酎【たるへい:樽平酒造】純米酒にこだわる老舗蔵が造る、粕取り焼酎とダリア焼酎
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「たるへい」は、日本酒「樽平」で知られる山形の蔵元、樽平酒造が造る焼酎ブランドです。焼酎はひらがな、日本酒は漢字という表記の違いはあっても、どちらも蔵元の名前を冠した、蔵元を代表する銘柄です。ここでは、そんな「たるへい」と樽平酒造について紹介します。

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焼酎「たるへい」は熟成によるまろやかさが魅力

粕取り焼酎は、日本酒の副産物を原料とするだけに、清酒蔵が造るケースが多く見られます。酒粕には、米の甘味や酵母の旨味が凝縮されているとともに、独特の香ばしさがあります。このため粕取り焼酎はややクセが強く、通好みの焼酎と思われがちです。

純粕取り本格焼「たるへい」は、清酒蔵が造る粕取り焼酎のなかでも、まろやかで飲みやすい焼酎として人気ですが、その秘密は「熟成」にあります。「たるへい」には、いくつかのバリエーションがありますが、もっとも熟成期間の短いものでも5年以上、長いものでは30年以上熟成されています。

「三十年熟成 たるへい」や「二十年熟成 たるへい」など、熟成期間の長い商品は本数限定の希少品ですが、その名のとおり、樽のなかでじっくりと時間をかけて熟成された味わいは、苦労してでも手に入れる価値があります。

「たるへい」にはダリアの球根から造られるダリア焼酎も

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樽平酒造が蔵を構える地はダリアの里

樽平酒造が蔵を構える東置賜郡川西町は「ダリアの里」として知られていて、毎年、夏から秋にかけて、色とりどりのダリアが満開となります。

樽平酒造は、この地元の名産であるダリアの魅力をより広く伝えることで、町の発展に貢献したいと思い立ち、2009年ごろからダリアを用いた焼酎造りに挑戦。

試行錯誤を重ねた末に、ダリアの球根を細かく刻んで、米と米麹とともに蒸し、発酵させてできた醪を蒸溜することで、ダリア焼酎「たるへい」を完成させました。

ダリア焼酎「たるへい」に全国から熱視線が

ダリア焼酎「たるへい」の魅力は、ほんのり漂う甘く馥郁な香り。目を閉じれば、一面のダリアが浮かんでくるようです。口にすれば、のどにすべり落ちていくような、フルーティーでなめらかな味わいがたのしめます。

また、ダリアの球根には、「天然のインスリン」と呼ばれる貯蔵多糖類イヌリンが豊富に含まれています。その健康効果への期待もあって、ダリア焼酎「たるへい」への注目度も高まっています。

もともとは現地のみで販売していたダリア焼酎「たるへい」ですが、その反響の大きさから、近年では数量限定ながら全国規模で販売。樽平酒造の知名度をさらに高める役割を果たしているのだとか。


純粕取り本格焼酎「たるへい」と、ダリア焼酎「たるへい」は、近年、ラインナップに加わった米焼酎「めんこい」とともに、山形を代表する焼酎銘柄として人気を集めています。山形の酒造りの伝統を受け継ぐ焼酎を、ぜひ、一度味わってみてください。

製造元: 樽平酒造株式会社
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