ホワイトラムの特徴や魅力を知って、ラム酒ベースのカクテルをもっとおいしく!
ホワイトラムは、淡色または無色透明のラム酒です。クセの少ないすっきりとした味わいから、モヒートやラムコーク、ダイキリをはじめとするカクテルのベースとして重宝されています。今回は、シルバーラムの異名を持つホワイトラムの魅力に迫ります。
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目次
- ラム酒に関する基礎知識
- ホワイトラムとは? 代表銘柄も紹介
- ホワイトラムのおいしい飲み方
ラム酒に関する基礎知識
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ラム酒の定義と特徴
ラム酒は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』でもお馴染みの海賊や船乗りたちが愛飲していたことでも知られるお酒です。
ジンやウォッカ、テキーラと並ぶ世界4大スピリッツのひとつとして知られるラム酒の特徴は、サトウキビ由来の甘い風味と香り。平均アルコール度数は40度以上とやや高めですが、豊かな香味と限りなくゼロに近い糖質量が魅力で、カクテルベースとして、また焼き菓子やチョコレートなどの風味づけにも重宝されています。
ラム酒の原料と発酵方法
ラム酒の原料は、サトウキビの廃糖蜜や搾り汁です。同じくサトウキビを原料とした蒸溜酒に黒糖焼酎がありますが、発酵方法などに違いがあります。
黒糖焼酎は、サトウキビの搾り汁を煮詰め、不純物を取り除いて固めた黒糖を溶かし、米麹を入れて発酵させたもろみに加えてさらに発酵させます。対してラム酒は、一般にサトウキビの廃糖蜜や搾り汁そのものに酵母を加えて発酵させます。ラム酒では麹を使わないのも、黒糖焼酎との違いです。
ラム酒の蒸溜方法と種類
ラム酒の蒸溜には多くの場合、連続式蒸溜機を使用しますが、単式蒸溜機で蒸溜する場合もあります。ここではラム酒の種類と製法を見ていきましょう。
◇ライトラム
連続式蒸溜機で繰り返し蒸溜し、内側を焦がしていないオーク樽で短期間熟成させたもの。ピュアな味わいが特徴です。
◇ヘビーラム
単式蒸溜機で蒸溜し、内側を焦がしたオーク樽で3年以上熟成させたもの。原料に酵母を加えず自然発酵させたものを蒸溜する場合もあります。個性の強い味わいをたのしめるのが特徴です。
◇ミディアムラム
ライトラムとヘビーラムの中間的な特徴を持つタイプ。単式蒸溜機または連続式蒸溜機のいずれかを使用し、内側を焦がしたオーク樽で3年未満熟成させます。またはライトラムとヘビーラムをブレンドする場合もあります。
ホワイトラムとは? 代表銘柄も紹介
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