秋田の焼酎【なまはげ:出羽鶴(でわつる)酒造】老舗の日本酒蔵が手掛ける本格酒粕焼酎
「なまはげ」は、秋田県大仙市の日本酒蔵、出羽鶴酒造が手掛ける本格焼酎です。日本酒蔵特有の酒粕を原料としているため、まろやかな味わいのなかに、酒粕の豊かな香りと米の旨味が感じられます。蔵元の歴史や名の由来なども含め、秋田の焼酎「なまはげ」の魅力を紹介します。
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目次
- 「なまはげ」の蔵元の歴史と酒造り
- 「なまはげ」は秋田生まれの焼酎
- 「なまはげ」は酒粕を原料とする本格焼酎
焼酎「なまはげ」の名の由来
焼酎「なまはげ」の名は、秋田県西部の男鹿(おが)半島一帯で大晦日の晩に行われている伝統的な年中行事「ナマハゲ」に由来します。
「男鹿のナマハゲ」は国の重要無形民俗文化財であり、「来訪神:仮面・仮装の神々」のひとつとしてユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
「ナマハゲ」の行事では、集落の若者などが鬼のような姿のナマハゲに扮して、「泣く子はいねがー(泣く子はいないか)」などと叫びながら地域の家々を訪ねます。見た目は怖いナマハゲですが、本来は怠け心を戒め、無病息災や豊作をもたらす来訪神であることから、迎える家々では丁重にもてなすのが習わしです。
焼酎「なまはげ」のラベルやカートンにも、この来訪神・ナマハゲの姿が描かれています。
「なまはげ」は酒粕を原料とする本格焼酎
出典:秋田清酒オンラインショップ
本格焼酎「なまはげ」をはじめとする酒粕焼酎の特徴は?
「なまはげ」は、日本酒を醸す蔵元ならではともいえる「清酒かす(酒粕)」を原料としています。酒粕とは、日本酒を造る工程で、アルコール発酵後の醪(もろみ)を搾ったあとに残るもの。栄養分や旨味成分が豊富な酒粕には、アルコール分が8%ほど含まれていて、酒粕焼酎はこの残ったアルコール分を抽出して造られます。
「粕取り(かすとり)焼酎」とも呼ばれる酒粕焼酎からは、日本酒のような香りと、日本酒の原料である米の甘味や旨味が感じられるのが特徴。「なまはげ」をひと口飲めば、まろやかな焼酎の味わいのなかに、酒粕らしい豊かな香りと、ほのかな米の旨味が口中に広がるでしょう。
なお、酒粕を原料に一定の基準に則って造られる焼酎は、「本格焼酎」に分類されます。
焼酎「なまはげ」のたのしみ方
「なまはげ」は、酒粕を原料とする本格焼酎です。単式蒸溜機により1回蒸溜で造られるため、酒粕由来の風味がしっかり堪能できるのが魅力。こうした特長を持つ「なまはげ」のたのしみ方として、蔵元の出羽鶴酒造がおすすめするのはロックやお湯割りです。最後に、それぞれの飲み方のポイントを紹介しましょう。
【ロック】
よく冷やした器に大きめの氷を入れ、焼酎を注ぎます。このとき、焼酎が氷の表面に当たるように注ぐと、香りが立ちやすくなります。ロックの魅力は、味わいの変化がたのしめること。初めは原料由来の風味がダイレクトに感じられ、氷が溶けるにつれて水と焼酎が混ざり合い、やわらかな口当たりになっていきます。