秋田の焼酎【ブラックストーン:秋田県醗酵(はっこう)工業】吟醸香と米の旨味が堪能できる酒粕焼酎
「ブラックストーン」は、日本酒の蔵元としても知られる秋田県醗酵工業の単式蒸溜焼酎(乙類焼酎)です。吟醸酒などの酒粕(さけかす)と米麹から造られる焼酎で、香味豊かな味わいがたのしめます。蔵元の紹介なども含め「ブラックストーン」の魅力に迫ります。
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目次
- 「ブラックストーン」は米処・秋田で造られる酒粕焼酎
- 「ブラックストーン」は単式蒸溜機で蒸溜される乙類焼酎
- 「ブラックストーン」を味わい尽くす
「ブラックストーン」は米処・秋田で造られる酒粕焼酎
出典:オエノングループ
「ブラックストーン」の蔵元は日本酒も醸す
「ブラックストーン」は、米処・秋田県の南東部に位置する湯沢市の蔵元、秋田県醗酵工業の焼酎です。
秋田県醗酵工業は昭和20年(1945年)に創業。現在は、酒類事業や酵素医薬品事業、不動産事業などを広く展開するオエノンホールディングス傘下で、焼酎のほか日本酒などの酒類や食品の製造販売を行っています。
蔵が建つ湯沢は、寒冷な気候と水に恵まれた土地で、「東北の灘(なだ)」と呼ばれるほど酒造業が盛んです。そのため湯沢では、地元で需要のある酒米が多く栽培されています。
秋田県醗酵工業でも秋田生まれの酒造好適米「秋田酒こまち」など地元の米を使い、全国新酒鑑評会の金賞受賞酒「一滴千両」をはじめとする良酒を醸しています。
「ブラックストーン」をはじめとする酒粕焼酎の特徴とは
「ブラックストーン」は、酒粕と米麹を原料とする酒粕焼酎です。酒粕とは、日本酒を造る工程で、醪(もろみ)を搾ったあとに残ったもので、「清酒粕」とも呼ばれます。
酒粕には、原料米由来のデンプン、発酵の過程で生まれるペプチドやアミノ酸、そして酵母など、旨味成分や栄養分などが豊富に含まれています。この酒粕には8~10%ほどのアルコール分が残っていて、それを蒸溜して造られるのが「粕取り焼酎」とも呼ばれる酒粕焼酎です。
酒粕焼酎は、日本酒を想わせる香りと、甘味や旨味が凝縮された芳醇な味わいが特徴。日本酒蔵でもある秋田県醗酵工業が手掛ける「ブラックストーン」には、吟醸酒の酒粕も使用されていて、華やかな香りと米の旨味の両方が堪能できます。
さらに熟成タイプでは、まろやかな口当たりと酒粕焼酎本来の甘味をじっくりとたのしめます。
「ブラックストーン」は単式蒸溜機で蒸溜される乙類焼酎
出典:オエノングループ
「ブラックストーン」は原料由来の豊かな風味を堪能できる焼酎
「ブラックストーン」をはじめとする焼酎は、酒税法上「単式蒸溜焼酎」と「連続式蒸溜焼酎」に分けられます。「ブラックストーン」はこのうち、単式蒸溜法で造られる「単式蒸溜焼酎」に分類されます。
「乙類焼酎」とも呼ばれる単式蒸溜焼酎は、芋や米、麦、黒糖などさまざまな原料で造られますが、単式蒸溜機で蒸溜すると原料由来の風味がお酒に残りやすいのが魅力。芋なら芋の、米なら米の香りや味わいをたのしめる焼酎ができあがります。
酒粕を原料とした「ブラックストーン」も単式蒸溜法で造られているため、酒粕由来の豊かな風味を満喫できるのです。