シェイクとは? カクテル作りの基本を学ぼう!
バーで飲むカクテルといえば、バーテンダーさんがシェイカーをシャカシャカと振る姿が思い浮かぶという人も多いのではないでしょうか。今回は、カクテルの技法「シェイク」にフォーカス。シェイクの方法やシェイクして作るカクテルの作り方などを紹介します。
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目次
- シェイクはカクテルの技法のひとつ
- シェイクで使うシェイカーの種類、持ち方・振り方
- シェイカーをシェイクしてカクテルを作ろう
シェイカーの基本的な持ち方・振り方
シェイカーの振り方や振る回数などによって、カクテルの味わいは変わってきます。バーテンダーによって異なるのもおもしろいところ。ここでは初心者向けに、スリーピースシェイカーの基本的な持ち方や振り方を紹介しましょう。
【持ち方】
利き手の親指でトップ、人差し指をストレーナー(肩の部分)に置き、中指・薬指と小指でボディー(胴の部分)を挟むように持ちます。反対の手の親指をストレーナーに置き、中指と薬指でボディーの底を支え、人差し指と小指でボディーを挟むように持ちます。
【振り方】
◇1段振り
トップが手前に来るようにシェイカーを胸の前で構え、手首のスナップを利かせながら前後に素早く振ります。
◇2段振り
1段振りと同じようにシェイカーを胸の前で構え、斜め上に振り上げて戻し、斜め下に振り下げて戻す動作を繰り返します。1段振りに慣れたら、2段振りに挑戦してみましょう。
このほか、シェイカーを3方向に振る3段振りという方法もあります。
【振る回数・振り方の強さ】
◇振る回数
振る回数の一般的な目安は15~16回(往復)ほど。卵やクリームなど混ざりにくい材料を使う場合は30回(往復)くらいが目安とされています。
◇振り方の強さ
振り方には、ゆっくり優しく振るソフトシェイクと、激しく振るハードシェイクがあります。ただし、強く長く振りすぎるとカクテルが水っぽくなるので注意が必要です。
シェイカーをシェイクしてカクテルを作ろう
Nicolas ezequiel Marquez/ Shutterstock.com
シェイクして作るショートカクテル
ショートカクテルは、カクテルグラスなどで提供される、氷の入っていないカクテルです。作るときは、シェイカーのボディーに氷を8~9分目くらいまで入れ、材料を加えてシェイクします。できたてを冷たいうちに味わいましょう。
【ギムレット】
シェイカーにジンとライムジュースを3:1の割合で入れ、お好みでガムシロップ5ミリリットルを加えてシェイク。20回ほど振り終えたら、カクテルグラスに注ぎます。
19世紀後半、イギリスの軍艦内で軍医のギムレット卿の勧めによって、健康のためにジンをライムジュースで割って飲むようになったのが始まりといわれています。
「ギムレット」はジンベースの有名なカクテル
『長いお別れ』で語られるギムレットが “本当”と呼ばれる本当の理由
【ダイキリ】
ホワイトラム、ライムジュース(またはレモンジュース)を3:1の割合でシェイカーに入れ、小さじ1杯の砂糖を加えて20回ほど手早くシェイク。カクテルグラスに注ぎます。クラッシュアイスを入れたグラスに注げば、アメリカンスタイルのダイキリになります。
キューバ発祥のカクテルで、19世紀後半にダイキリ鉱山で働いていたアメリカ人によって命名されたといわれています。なお、キューバではフローズン・スタイルが主流です。
本場のダイキリはフローズン・スタイルで味わおう
シェイクして作るロングカクテル
ロングカクテルとは、氷を入れたグラスで、ゆっくりとたのしむカクテルのこと。じつはホットタイプもロングカクテルに含まれますが、以下で紹介するカクテルはコールドタイプです。
【シンガポールスリング】
ジン30~40ミリリットル、チェリーリキュール15ミリリットル、レモンジュース20ミリリットルを氷の入ったシェイカーに入れて20回ほど強めに振り、氷を入れたタンブラーグラスに注ぎます。炭酸水を加えて軽く混ぜます。
シンガポールのラッフルズホテルで1915年に考案されたカクテル。現在はもう少し複雑なレシピで作られています。
【ジンフィズ】
氷の入ったシェイカーに、ジン45ミリリットル、レモンジュース20ミリリットル、砂糖小さじ2杯を入れて20回ほど強めにシェイクし、氷を入れたタンブラーグラスに注ぎます。炭酸水を適量注いで軽く混ぜます。
1888年にアメリカ・ニューオーリンズのサロンのオーナー、ヘンリー・ラモス氏が考案したレシピが始まりといわれています。
シェイクは、かんたんなようで奥の深い技法です。同じレシピでも振り方や振る回数などが異なれば、カクテルの味わいも違ってきます。自宅でさまざまな振り方を試してみてはいかがでしょう。
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