本場のダイキリはフローズン・スタイルで味わおう

本場のダイキリはフローズン・スタイルで味わおう
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ダイキリは、キューバ生まれのラムベースカクテル。日本で「ダイキリ」といえば、シェイクしたカクテルが一般的ですが、じつは本場のキューバでは、シャーベット状にしたフローズン・スタイルが主流です。今回は、フローズン・スタイルのダイキリに注目して紹介します。

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ダイキリの起源と基本的なレシピ

ダイキリの起源と基本的なレシピ

Brent Hofacker/ Shutterstock.com

ダイキリは、スッキリとした清涼感の中に、ほのかな甘味を味わえるラムベースのカクテルです。

19世紀後半、キューバのダイキリ鉱山で働く坑夫たちが、暑さをしのぐために特産のラムにライムを絞り込み、砂糖を入れて飲んだのが始まりだとか。

まずは、日本でもっともポピュラーなダイキリのレシピをみていきましょう。

<レシピ> ダイキリ

【材料】
ラム…45ml
フレッシュライムジュース…15ml
砂糖…1tsp(1ティー・スプーンはおおよそ小さじ1杯)

【作り方】
1.シェイカーの中にすべての材料を入れ、シェイクする。
2.カクテルグラスに注いで、完成!

このダイキリのレシピは「カイピリーニャ」と似ていますが、異なる点が大きくふたつあります。一つは、「カイピリーニャ」の材料がカシャーサ(サトウキビを原料としたリキュール)を使う点。もう一つは「カイピリーニャ」は、ステア(スプーンで手早くかき混ぜる)して作る点です。

シンプルなレシピゆえに、「甘味」と「酸味」のバランスが味の決め手となるため、バーテンダーの腕が鳴るカクテルといえるでしょう。

本場キューバのダイキリは、かき氷のような「フローズン・スタイル」が主流

本場キューバのダイキリは、かき氷のような「フローズン・スタイル」が主流

Luca Querzoli/ Shutterstock.com

先述のとおり、ダイキリの本場キューバでは、ダイキリといえば「フローズン・ダイキリ」が一般的です。

「フローズン・ダイキリ」とは、ダイキリの材料とクラッシュド・アイスをミキサーで混ぜて、シャーベット状にしたカクテルのことを指します。

クラッシュド・アイスが加わることで甘味が薄れるため、「フローズン・ダイキリ」では、上記の材料にホワイトキュラソー(トリプルセック)を加えて甘味を調節するバーテンダーもいます。

夏の暑い日はもちろん、リフレッシュして晴れやかな気分になりたい時にもぴったりなカクテルです。

作家ヘミングウェイが愛した、エル・フロリディータの「フローズン・ダイキリ」

作家ヘミングウェイが愛した、エル・フロリディータの「フローズン・ダイキリ」

Marusya Chaika/ Shutterstock.com

1940年にキューバへ移住したヘミングウェイは、毎晩のようにバー「エル・フロリディータ」に通い、自分好みにカスタマイズした「フローズン・ダイキリ」を飲んでいたそうです。

ヘミングウェイがこよなく愛した「フローズン・ダイキリ」のレシピは、ラムの量を倍にし、グレープフルーツジュースを加え、砂糖を抜いたものでした。砂糖が入っていない分、スッキリとした新鮮な味わいが引き立つダイキリに仕上がります。

キューバの人たちに心から愛されていたヘミングウェイは、「パパ・ヘミングウェイ」の愛称で呼ばれていて、やがて自分好みにカスタマイズした「フローズン・ダイキリ」が、「パパ・ダイキリ」や「ヘミングウェイ・ダイキリ」という名で呼ばれるようになりました。

ヘミングウェイやキューバに思いを馳せてダイキリをたのしもう

現在、キューバにあるバー「エル・フロリディータ」に行くと、ヘミングウェイがよく座っていたという席に、ヘミングウェイの等身大の銅像が置かれています。

このことを知るヘミングウェイのファンは、「エル・フロリディータ」で「フローズン・ダイキリ」を注文し、ヘミングウェイの銅像と写真を撮るのが定番になっているそうです。

これらのエピソードを肴に、ぜひ本場キューバの「フローズン・ダイキリ」をたのしんでみてください。

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