ウイスキーの保管に理想的な環境って? 悩んだら食器棚を活用しよう

ウイスキーの保管に理想的な環境って? 悩んだら食器棚を活用しよう
出典 : Colin Hui/ Shutterstock.com

ウイスキーは、適切な環境で保管することで長持ちするお酒です。とはいえ、自宅のどこに保管すればよいのか、一度開けたらいつまでに飲めばよいのかと、保管について悩む人もいることでしょう。今回はウイスキーの保管棚と保管方法について解説していきます。

  • 更新日:

ウイスキーの保管棚を探す前に。知っておきたいウイスキーのあれこれ

ウイスキーの保管棚を探す前に。知っておきたいウイスキーのあれこれ

Feng Yu/ Shutterstock.com

ウイスキーに賞味期限ってあるの?

ウイスキーの保管棚を探す前に知っておきたいのが、ウイスキーの賞味期限です。「アルコール度数の高いお酒には賞味期限がない」なんてことも聞きますが、果たしてウイスキーの場合はどうでしょうか。

ウイスキーに代表される蒸溜酒には、基本的に賞味期限はありません。そもそも蒸溜酒とは、醸造酒を加熱して出てきた蒸気を冷やし、液化したお酒のこと。もとの醸造酒よりもアルコール度数が高く、雑菌が繁殖する原因となるたんぱく質や糖質などが含まれていないため、品質の劣化が起こりにくいのが特徴です。

未開封のウイスキーなら長期保存も可能

ウイスキーは樽の中で熟成させて完成するお酒です。ワインのなかには、未開封の瓶の状態で寝かせれば寝かせるほど深みが出るといったタイプもありますが、ウイスキーは瓶の中でそれ以上熟成されることはありません。

そうはいっても、たいていのウイスキーは、未開封の状態で適した環境下で保管している限りは、風味が変わりにくく、非常に長持ちします。そのため、ウイスキー愛好家のなかには、古ければ古いほどよいとする人も少なくありません。

なお、保存状態のよいビンテージウイスキーなどは、定価の数倍、数十倍以上で取り引きされることもあります。

開封後のウイスキーは早めに飲むのが吉

基本的にウイスキーには賞味期限がありませんが、開封して空気に触れると、少なからず酸化します。醸造酒に比べれば、その変化は非常に穏やかですが、開封後は徐々に味わいや香り、色味が変化していくことは避けられません。

一般的に、開封後のウイスキーに変化が現れるのは3か月後から半年後といわれています。長期的にたのしめるお酒であることに違いはありませんが、開封後はなるべく早めに飲み切ってしまうことをおすすめします。

ウイスキーを保管するならどんな環境がよい?

ウイスキーを保管するならどんな環境がよい?

GO DESIGN/ Shutterstock.com

ウイスキーを保管する際の注意点

ウイスキーは常温で保管できるお酒ですが、保管に際していくつか注意すべきポイントがあります。以下のような、ウイスキーの風味を変化させる要因をなるべく避けることが大事です。

【高温・高湿】
室温15~20度前後、湿度70%程度が望ましい環境です。これよりも高温・高湿の環境に置くと劣化しやすくなります。

【日光】
日光(紫外線)だけでなく、強い電気の光もガラス瓶をとおり抜けて酒質に影響を与えます。

【空気】
ウイスキーは酸素に触れるほど酸化しやすくなります。とくに、開封後のウイスキーの場合、蓋の隙間から空気が入ることがあるので注意が必要です。

【蓋の隙間】
蓋部分がしっかり密閉されていないと空気が入り込むだけでなく、逆にアルコールが抜けて風味が飛んでしまうこともあります。とくにコルク栓の場合は要注意です。

【ニオイ】
強いニオイを発する香水やポプリ、石鹸類などの近くで長期間保管すると、ニオイが移って、せっかくの香りが損なわれることがあります。

ウイスキーの保管に適した環境と保管のコツ

ウイスキーの保管方法や注意すべきポイントは、開封前も開封後も基本的には同じです。ウイスキーの保管には、日の当たらない暗所で、熱を発する家電から離れた涼しい場所が適しています。

また、保管する際は、購入時の箱など遮光性のあるものに入れておくと、直射日光や電気の光を避けることができて安心です。箱がない場合は、新聞紙などで包むのもおすすめ。それから、蓋はしっかり締めること、コルク栓の劣化や液漏れを防ぐために、瓶は寝かせず立てて保管することも大事です。

ウイスキーの劣化を防ぐアイテムで保存性を高める方法もある

開封後のウイスキーの保存性を高めたい場合は、「プライベートプリザーブ」や「パラフィルム」を使用するのも手です。

開封後のワインボトルに多く使用される保存用ガス「プライベートプリザーブ」には、ボトル内の酸素濃度を下げ、ウイスキーの酸化をゆるやかにする効果があります。細いノズルをボトルに差し入れ、シューッとガスを吹き入れるだけと扱いもかんたんです。

また、「パラフィルム」をコルクや蓋の上からぐるぐると巻きつければ、気密性が保たれ、保存状態をグッと高めることができます。なお、パラフィルムによる保管方法は、バーや飲食店などでも多く採用されています。

ウイスキーの保管に食器棚を活用しよう

ウイスキーの保管に食器棚を活用しよう

Raisa Suprun/ Shutterstock.com

ウイスキーの保管に悩んだら食器棚へ

自宅でのウイスキーの保管場所として、もっとも手軽なのがキッチンにある扉つきの食器棚です。いつでも目が届く場所に入れておけば、飲み忘れを避けることができるでしょう。

なお、食器棚を利用する場合は、地震が起きたときや取り出す際に落下して割れたりしないように、低めの位置に保管するのがおすすめです。またコンロの近くは温度が上昇するため避けましょう。

ウイスキーの保管には床下収納や階段下スペースも活用できる

食器棚が利用できない場合は、床下収納や階段下スペースなどを活用する方法もあります。暗所で高温になりにくい場所なら、ウイスキーの保管にぴったりです。

ただし、階段下は、窓の位置や家の構造によっては、日が差し込んだり、夏に熱がこもりやすかったりすることもあります。また、床下収納は湿気が溜まりやすい点にも注意が必要です。

床下や階段下など、日常的には開くことのない収納場所に保管する場合は、未開封のウイスキーのほうがよいかもしれません。開封後のウイスキーを保管する場合は、そのまま何か月も放置して飲み忘れることのないように気をつけましょう。

ウイスキーの保管棚として冷蔵庫はアリ?

「涼しく、温度が一定していて、かつ日の当たらないところといえば冷蔵庫」と考える人もいるでしょう。しかし、ウイスキーの保管棚として冷蔵庫を使うのはNGです。

ウイスキーは、冷やしすぎると、せっかくの香りが失われて本来の味わいを感じにくくなります。また、冷蔵庫の振動がウイスキーの酒質を変化させることもあります。

ウイスキーは冷蔵庫には入れず、食器棚や床下収納などで保管するようにしましょう。


お気に入りのウイスキーを長くたのしむためには、保管環境を整えることが大切です。ウイスキーの保管に適した食器棚などに正しく保管して、開封後もおいしくいただきましょう。

おすすめ情報

関連情報

ウイスキーの基礎知識

日本ビール検定(びあけん)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事